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シニア世代の現状から自分の将来を考える(1)

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 インテージという調査会社が、首都圏の団塊世代の男性を対象に行った調査結果があります。

 団塊世代というと、戦後直後の1947年~1949年生まれの人たちの総称。
 この3年間に生まれた800万というとほうもない人たちが大きなうねりを作り、日本の戦後を引っ張ってきました。

 ちなみに2010年の1年間の出生数は107万人。団塊世代時代の4割弱です。

 いかに日本の人口構成がいびつでるかが、このことからもよくわかります。
 このいびつさが、現在の少子高齢社会を形作り、社会制度のさまざまな部分にひずみを生んでいます。
 それは、戦後しばらくたった時期にわかっていたこと。

 わが国は、まだまだ戦争の影響から抜け出ることができないのです。

 シリアスな方面に脱線しそうな話を元に戻すと・・・・

 団塊世代の男性の約6割は収入を伴う仕事しています。
 そのうちの約8割は週に4、5日以上働いていると回答。

  私たちが60歳代前半になったとき、、、もっと働いているでしょう。
  働かざるを得ないでしょう。働きたくもなるでしょう。

 収入源の8割近くは「公的年金」
 公的年金を受給している割合:77.8%。
 勤労収入:61.0%。
 個人年金:27.6%
 金融資産による収入:21.0%

 働いていない人は、95.2%が公的年金を受給。働いている人も66.6%が受給。

  やはり、公的年金が収入の柱なんですね。
  しかし、私たちのころには、60歳代前半の公的年金はありません。
  いきおい、「勤労収入」が重要になってくるのです。

 住居は85.3%が「持ち家」。
 約7割が一戸建て。残りの3割がマンション。

  住居を所有するか?賃貸でいくのか?
  将来の住宅政策などを横目で睨みながら考える必要がありそうです。

 同居家族は43.5%が「夫婦のみ」
 「2世代同居」は37.0%。
 1人暮らし:9.8%。

  60歳代前半では、この結果になるのでしょう。
  あと10年経つと、1人暮らしが増えそうです。

 普段から交流のある友人がいる人は85.5%。
 10人以上が、26.4%。
 6~9人が、15.5%。
 いないは、14.5%。

  とても大切。
  コミュニケーションは、毎日顔を付き合わせている家族だけだと絶対ダメ。
  価値観が同質化してしまって、刺激のあるコミュニーションができなくなり、相互作用がなくなります。
  新鮮なコミュニケーションができる他人と定期的に会うことが大事。

  それも、週に数回というのではなく、2週間に1回とかがいい。
  つまり、価値観が同質化しない程度の距離感を保った関係が、刺激を伴い、相互にいい方向に左右するというのです。
 

 趣味は「旅行」:55.8%、「読書」:47.4%。「映画鑑賞」:43.0%。「音楽鑑賞」:33.5%・・・・

 退職する何年も前から、なんでもいい、趣味で平均的なレベルくらいになっておいたほうがいいと私は思います。

 そうすると、退職後もコミュニティに入りやすい。知り合いを簡単に増やすことができます。
 そして、知り合いが知り合いを生んで、雪だるま式に増えていく。

 私事で恐縮ですが・・・

 私の今の趣味はテニスです。
 20代の後半から30代前半、地方都市に勤務しているころ、会社のテニス部でリクレーションテニスをやっていました。そのおかげで、東京に来て、6年前から再開してもすんなり仲間ができました。

 現在でも、テニスをしようと集まった人たちのうち、半分以上が初対面だったりすることがありますが、同じ趣味だと、言葉はいらない。ラリーが最高のコミュニケーションになります。すぐにうち溶けることができます。

 会社というコミュニティを持たない現在、私にとって、趣味のコミュニティはかけがいのないものになっています。

《中村 宏》
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中村 宏

中村 宏

株式会社 ワーク・ワークス 代表取締役社長 山口県生まれ。大阪市立大学経済学部卒業後、 株式会社ベネッセコーポレーションに勤務。2003年にファイナンシャルプランナーとして独立し、 FPオフィス ワーク・ワークス を設立。「お客様の『お金の心配』を解消し、自信と希望にかえる!」をモットーに、個人相談、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿等を行っています。 個人相談件数は1,000件超。 無料のメールマガジン『生活マネー ミニ講座』(平日毎日)配信中。 登録はこちら → http://www.mag2.com/m/0000113875.html ・ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)) ・住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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