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持ち家と賃貸、どっちが得?メリットとディメリットをシュミレーション

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持ち家と賃貸、どっちが得?メリットとディメリットをシュミレーション

  衣・食・住は私達が生活するための基本的且つ重要な要素ですが、そのうち住居は最も家計に占める割合が大きく、住宅の選択については「購入か賃貸か、また一戸建かマンションか、どのような地域に住むか」など、これらは重要なライフイベントの一つといえます。

  これから親元を離れ一人暮らしをする人、これから結婚し新しい家庭を築こうとする人、すでに結婚して住宅について考える人、等々人さまざまですが、住宅を持ち家か賃貸かの大選択を判断することが一番悩むところかもしれません。

住宅に関わる生涯コストをシュミレーション

  以下は、モデルケースを例に、住宅に関わる生涯コストをシュミレーションして見ました。

試算条件:

・今年結婚する佐々木さんは、年齢30歳のサラリーマン。奥さんの年齢も30歳。子供は1~2人を希望。

・試算した期間は、57年間(日本の平均余命で計算)

・【持ち家のケース】:戸建/マンション:購入価格;4千万円、住宅ローン;3600万円、頭金;4百万円、年率2%、元利均等返済、返済期間;30年

・【賃貸のケース】:家賃月額133,000円(試算上、住宅ローンの返済金額と同額)

  以上の条件で試算した結果、持ち家(一戸建がマンションより得)が賃貸より生涯コストで得となっています。

  ただ、上の条件に基づく試算は、持ち家の場合、一戸建やマンションなど住宅をリフォームするコストは含めていますが、買換えるためのコストは含んでいません。また賃貸の場合、上に記載した家賃より低い住宅を借りることで住居費を節約するなど、これらの条件を変えることで真逆の結果になることもあります。従って、この試算結果はあくまでも目安として見て頂きたい。

持ち家と賃貸 それぞれのメリット&ディメリット

  持ち家の場合

  それぞれのメリット・ディメリットについて、持ち家の場合は、住宅ローンや住宅取得後に関わるコストが多岐にわたり、その額もバカになりません。

  一戸建てやマンションにしても年数が経過するごとにその物件価値が下がり、住宅地の値段も購入時と比べ下がるリスクもあります。かといってその価値がまったく無くなってしまう訳ではありません。持ち家は住宅ローンが完済すれば、自分の財産として確実に残り、これが最大のメリットでもあります。

  賃貸の場合

  その一方、賃貸は住宅に関する税金や維持修繕的なコストなどの負担はないものの、賃料として払ったお金は、保険料で例えれば“掛け捨て”のようなもので財産としては一切残りません。また家主都合による賃貸物件の明け渡しの可能性も考えておかなければなりません。

  両方を比較すると

  では持ち家のうち一戸建とマンションとを比べてみると、マンションの場合、自分が所有する住居部分はリフォームが可能ですが、マンションは共同住宅なので、敷地、玄関、廊下、階段等の共有部分が当然存在します。そのため老朽化により一棟全体を建替える場合、所有者などの4/5以上、大規模復旧は3/4以上の賛成がそれぞれに必要とされるなど、自分一人の意思では決められない厄介な問題もあります。

  よって、この点の自由度については一戸建の方が断然高いことになります。

  持ち家か賃貸かの判断は、単に住宅に関わるコストだけに捉われず、住環境や利便性なども合わせ総合的に選択していくことが大切と考えられます。

持ち家か賃貸かの判断
※火災保険は全ての補償項目を含んでいます。※住宅ローン減税によるコスト削減効果は含んでいません。
※固定資産税・都市計画税は一戸建ての税額で表示しています。

《小林 仁志》
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小林 仁志

執筆者:CFP、1級FP技能士 小林 仁志 小林 仁志

オフィスアセットポート 代表 山梨県生まれ。電器メーカーに入社後本社および米国・シンガポール・マレーシア等の事業所に勤務。在職中は財務経理を中心に総務人事・経営戦略・内部監査等の職種を経験したほか、同社の子会社監査役を務め2011年退任、2012年4月より独立系FPとして事業活動を開始。専門分野においては、特に団塊世代の年金・医療保険・税金等のリタイアメントプランや旅行とお金のプラン、住宅ローンや保険の見直し、株式・投資信託等の資産運用など。 <保有資格>:CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、総合旅行業務取扱管理者、登録ロングステイアドバイザー(ロングステイ財団)、他 寄稿者にメッセージを送る

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