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中高年から入る「がん保険」 保険料を抑える2つの商品タイプ

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  今回は「がん保険」を、中高年から入るときの抑えるポイントを話したいと思う。
  まず「がん保険」の一般的な特徴をいくつか言っておく。

◆通常がん保障は90日の免責期間があり、がん保障は91日目から始まる。
◆がん保障の主契約は通常「入院・手術給付金+がん診断給付金」である。
◆がん保障の「入院・手術給付金」は、支払限度日数がなく無制限である。
◆がん保障の保険商品は「医療保険+がん保障」タイプと「がん保険の単体」がある。

  厚生労働省「H23年患者調査」によると悪性新生物(がん)の平均入院日数は約20日であるため、通常皆さんが医療保険に入っているならば、すでに何かしらの「入院・手術給付金」の保障はある。

  そこで、中高年から入る「がん保険」の保険料を抑えるポイントとしては、まず「がん保険の単体」を選び「入院・手術給付金」を付加しなければよい。ところが、ほとんどの保険会社のがん保険の商品は、主契約部分が「入院・手術給付金」ベースなので外すことができないのが現状である。

  しかし、ごく一部の保険会社から主契約が「入院・手術給付金」ベース商品でないものがあるので、これらを活用し保険料を抑える。特徴としては2つのタイプがある。

1)変化するがん治療に対応した主契約が「治療保障」のがん保険商品

  <特徴>主契約が「治療保障」なので、入院の有無に関係なく保障される。
がんの手術・放射線治療・化学療法(抗がん剤治療)などに対して各治療ごとに毎回一定額が支払われる。

  このタイプの商品は、がんの手術・放射線治療(60日に1回限度)は支払回数は無制限で、化学療法については、例えば月1回通算60カ月などの限度枠はあるが、治療保障としての活用は、充分に発揮できる商品である。

2)主契約が「がん診断給付金」のみのがん保険商品

  <特徴>がんと診断確定されたとき、回数に制限なく診断給付金が支払われる。(ただし2年に1回を限度とする)

  こちらのタイプとしては、例えば主契約が100万円だったとしよう。この期にもし、不幸にして10年間がんを患っていた場合や、再発・転移などで治療した場合、2年に1回の給付金が限度なので、最高100万円×5回で計500万円支払われる。

  いざというとき不幸にして「がん」が長引いた場合でも、支払回数に制限もなく、給付金は自由に充てることができるので、便利な商品である。

その他の保険料を抑えられるチェック項目

  他のチェック項目としては、「90日免責期間の有無」・「がんと初めて診断確定された以後の保険料払込免除有無」・「終身型か更新型」も確認するとよい。

  保険会社によって多少違いはあるが、ようするに「主契約」が「治療保障」のみタイプと「がん診断給付金」のみタイプを使えば、通常の主契約が「入院・手術給付金」ベース部分がないので、かなり保険料を抑えることができる。

  また「がん先進医療特約」もかなり安いので付加したほうがいいだろう。もし「医療保険」にも加入しているならば、「医療保険」に先進医療特約を付加したほうが、「がん保険」に付加するより適用範囲が広くなるので、有効性が高くなることも知っておきたい。

  さらに「がん保険」だけでなく「医療保険」の加入時にもいえることだが、保障は本体だけでなく付帯サービスもチェックするとよい。各保険会社は提携先企業・団体を通して「付帯無料サービス」をおこなっているので、そのサービス内容や提携先、また付帯していない保険会社もあるのでチェックし、総合的に判断して保険料を抑えよう。

《長坂 保》
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長坂 保

長坂 保

東京生まれ。 CHWAN COLLEGE Associate of Science 卒業 (米国)。外食産業を経て、その後経営から離れ、自衛の目的をきっかけとしてFPの知識を高める。 現在は独立系FPとして、生活者の皆様のお役に立てるよう、家計の見直し・資産運用の個別相談業務に努める。 <保有資格>:CFP、1級ファイナンシャルプランニング技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、貸金業務取扱主任者、 寄稿者にメッセージを送る

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