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アベノミクス一本目の「金融の矢」の行方

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  前回はアベノミクスは滑り出し好調ですね、という記事を書きましたが、私たち消費者の立場で「三本の矢」について見て行きたいと思います。

  一本目の矢は「金融の矢」です。3月に着任した日本銀行の黒田新総裁は4月になって早々と「異次元緩和」という言葉で金融緩和を実施したことは新聞などで報道されていますので、ご存知かと思います。「異次元」というとSFの世界を思い出しますが、従来とは異なる手法で金融緩和を実施するという意味です。

  黒田さん流に言うと「何でもやる!」ということですが、日銀が国債を大量に購入して市場に資金を供給しました。少し専門的な表現をすると「マネタリーベース」を2年間で2倍にすると公言しています。つまり流通しているお金の量を増やせば、人々は商品の購入意欲が増すので、経済が活性化するだろうというシナリオです。

  確かに、株価は1月ごろに比べて4割近く上昇し、円ドル相場も1ドル80円ぐらいだった水準があっという間に100円の円安になり何となく明るいムードになって来ていることは事実です。でも「生活実感としては以前とそれほど変わらないよね」と思っている人も多くいます。経済はコインと同じで必ず裏表があります。次回以降はこの辺りを少し細かく考えて行きましょう。

《佐藤 英二》
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佐藤 英二

佐藤 英二

1974年3月青山学院大学経済学部卒業後、日綿実業株式会社(現双日株式会社)入社財務、食料、保険等の部門の業務を経て、2012年3月末定年退職。子会社の保険代理店勤務時代にファイナンシャルプランナー資格(CFP)を取得。セミナー等でライフプラン中心の講師、日本FP協会主催の相談会での相談員を経験し、丁寧に解りやすくをモットーに活動している。座右の銘は「努力は裏切らない」「継続は力」の二つ。いずれも「長い人生、一喜一憂するより粘り強く生きようよ」という意味合いです。2013年度日本FP協会「暮らしとお金の相談室」相談員。 <保有資格>:CFP及び1級ファイナンシャル技能士、金融知力普及協会認定インストラクター、日本証券アナリスト協会検定会員補(2013年4月登録申請) 寄稿者にメッセージを送る

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