※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

直近1年のアジア・オセアニア主要10か国の株価の動き

コラム コラム
直近1年のアジア・オセアニア主要10か国の株価の動き

  アジア各国の、2012年8月1日から2013年7月31日の騰落推移を紹介します。

  下図は、アジアの先進国、香港(ハンセン指数)(黄色)、シンガポール(ST指数)、オーストラリア(SPDR S&P ASX200 FUND)の1年間の動きです。現時点で最も上昇したのはオーストラリアで15%を超えています。4月から5月にかけて20%を超えていたのですが、6月に入り急落し、7月に半分戻しています。

  次いで、香港ハンセン指数が10%のレベルまで回復してきました。昨年後半は順調に上昇してきましたが、2月に入り変調、5月から6月には15%も下落してしまい、7月にようやく回復しています。今後は、中国の動向に負うことが大きいと考えます。

  シンガポールは、3国のなかでは低調でした。5月の世界的な株価上昇でも10%を超える程度で、現在は1年前に比べ5%の上昇にとどまっています。中国の景気の影響が大きな3国ですが、それぞれの上昇の過程と、5月~6月の下落幅、7月の回復度は大きく異なっています。


  下図は東アジアの新興国3国の株価の動きです。期間は2012年8月1日から本年7月31日です。最も順調に上昇を果たしているのが台湾加権指数(黄色)です。昨年11月には一時8月の価格を割る場面がありましたが、1月末から上昇トレンドに入り、中国景気の鈍化にも関わらず、5~6月の下落も軽微に終わり、7月には10%を超えるレベルに留まっています。

  一方上海総合指数(ブルー)は6月の急落で、前年8月の価格を割り、7月は依然として横ばいの状況です。また、中国の経済圏に深く関与した韓国の総合指数も、上海総合指数を追うように下落していますが、7月に入り何とか前年に対してプラス圏に戻りました。


  下図は、アセアンの大国インドネシアと、オーストラリア、ニュージーランドの動きです。期間は同じく1年間です。この一年毎月過去一年の騰落を紹介していますが、ニュージーランドのNZX50(黄色)は堅調に上昇しています。6月の下がりも横ばいのレベルで留め、過去1年間で30%の上昇を果たしています。ニュージーランドは、日本、香港、シンガポール、オーストラリアとともにMSCIの分類では先進国株価の一員です。農産物・畜産物・乳製品・観光産業で順調に経済発展を続けています。

  お隣の大国オーストラリアは、資源国として、中国経済の景気鈍化の影響で、株価は昨年8月に対し10%超に留まりました。6月の急落はインドネシアより急な落ち方で、25%超から10%へ15%の幅で下落しています。

  オーストラリアの北のアセアンの大国、インドネシアは8月から5月まで順調に進展しましたが、ここにきて新興国からの資金回収の流れの影響で、5月は下落しましたが7月は戻し、昨年8月に対し15%超まで回復しています。


  下図は、アセアンの西方に位置するインドとマレーシアそしてシンガポールの過去一年の推移です。インドのムンバイSENSEX指数(黄色)は、昨年後半で上昇し、年明けからはほぼ5%~15%の中で上昇・下落を繰り返しています。マレーシア総合指数(ブルー)は、8月から3月までは、横ばいでしたが、4月に入り滋養賞をはじめ現在は10%に届くレベルまで上がってきています。ただ、力強さは感じられません。インドネシア、ベトナムなどアセアンへの投資は東側に移っているようです。


  同じアジア・オセアニアの国でも、このように株価の動きは変わります。アジアへの投資の際にも、分散投資をお考えください。

このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。
《吉野 充巨》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

吉野 充巨

吉野 充巨

独立系FP事務所 オフィス マイ エフ・ピー代表  現在、金融商品(保険、投資信託等)を販売しない、フィーだけの独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザーとして、お客様の夢や希望実現のため、ライフプランの作成と資産運用(投資助言)でサポートしています。ライフプラン作成では豊富な経験と知識を生かした生活設計を得意とし、資産運用は、お客様のリスク許容度に応じたアセットアロケーション(資産配分)の提示と、各種指数に連動したETFによる国際分散投資をお薦めしています。お客様から「私のFP」「我が家のFP」と言われる様、日々研鑽を続けています、2013年5月26日現在 専門家ProFileにて回答Q&A2,172件、公開コラム983件、マイベストプロにて公開コラム1,004件 取材TBS、週刊文春、日本経済新聞、週刊文春等多数、日本橋で少人数の資産運用セミナーとライフ・プランセミナーを開催中。  日本FP協会認定CFP®  宅地建物取引士 登録ロングステイアドバイザー 一般社団法人日本投資顧問業協会会員(投資助言・代理業 関東財務局長 (金商) 第2227号) 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集