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『女性特約がないですよ』の言葉に不安をあおられていませんか?

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『女性特約がないですよ』の言葉に不安をあおられていませんか?

 『今、加入している保険の内容を確認しましょう』とよく聞きます。私たちFPもそのように言いますし、ご相談を通してご加入の保険の内容を確認させていただきます。また保険会社の営業職員からも同じようなサービスをしています、という言葉で営業に来られることも増えてきました。来店型の保険ショップでも、見直しの場合の基本は現在加入している内容の確認からはじまります。

 そこでのやりとりで『あら! この保険には女性特約がついてませんね~』とか『これから、ご出産もあるのに女性特約がないじゃないですか~!?』などという過度な驚きの反応や言葉を聞かれたことはないですか?

 そんな言葉を聞くと、何か自分の加入している保険がとんでもなく不安な内容のように思えてきますね。そのせいでしょうか、ご自分の保険をとても心配されて『私の保険は女性特有の病気のとき出ないんじゃないですか?』と質問される方が多くいらっしゃいます。

 女性特約って絶対女性に必要なものなのでしょうか? 女性特約がないと出ない給付金があるのでしょうか?

 実はそんなことはありません。

 基本の医療保険に入っていれば女性特有の病気と言われる 妊娠・出産に伴う入院や手術、子宮・卵巣・乳房などに関する病気にたいしてもきちんと給付金は支払われます

 女性専用、というキャッチフレーズを出されるとつい反応してしまうのが私たち消費者の心理です。基本保障で、どこまで保障されるのかを知る事が大事です。

 基本の保障を確保した上で、より充実した保障を得たいとか、日額を大きいプランで加入したいけど保険料が高くなるので限定した病気(女性疾患)にのみ大きく受け取れるようにして全体の保険料を節約したい。そんなふうに考えるときに付加すべき特約であると言えます。(※生活習慣病特約も同じ事が言えます)

 また、特約を付加する際に その特約で保障される内容も確認しておきましょう。保険会社によって女性特約の内容は様々です。入院日額の加算のみするものから、手術の給付もあるもの、また女性疾患として指定している病気の種類も違ったりします。(例えばすべてのガンを女性疾病に含んでいるところから、女性ガンのみ対象にしているところなどがあります)

 女性だから女性特約は必要、女性特約はつけるものという宣伝に惑わされないようにすることや基本の保障でカバーできるということをしっかり理解しておきましょう。そうすれば むやみに不安になることもなくなりますね。(執筆者:菊井 千恵子)

《菊井 千恵子》
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菊井 千恵子

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滋賀FPオフィスいろは 代表 大手国内生保を12年勤務の後、ファイナンシャルプランナーとして独立。滋賀での個人相談を中心に活動中。生保時代に感じた売り手主導の保険販売への違和感が現在の仕事の原動力となり、生活者としての目線を失うことなく、本当に役に立つ保険の意味や保険との関わり方を伝えることを一番大切にしています。7人家族の主婦、3人の子育てをする母として伝えるメッセージは子育て世代の家庭からの信頼も厚く、お金、暮らし、子育てと様々な相談に応じています。 <保有資格>:AFP/2級ファイナンシャルプランニング技能士/住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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