※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

「老活」…老後難民にならないために遅くても40歳代から始めよう

コラム コラム
「老活」…老後難民にならないために遅くても40歳代から始めよう

 「老活」という言葉をネットで検索すると2億以上の関連記事が出てきます。私の記憶ではつい最近出てきた「言葉」だと思っていましたが、スゴイですね…。そのほか、この「活」という文字を使った言葉は「就活」、「婚活」、「終活」…などなどありますが、とある検索エンジンでそれらを検索するとなんと「老活」がダントツで関連記事が多いのに意外な感じがします。



老活のキーワードは「お金・健康・趣味」

 そこで私自身も実践中でもある「老活」について、今回はお話したいと思います。そもそも「老活」とはなんでしょう? 広辞苑では調べられないようです…「自分らしく豊かで幸せな老後を送るために、「今」できることを考え、実行に移すこと。」…とある専門家の解釈。簡単に言うと「終活」の前にすること!?

 では、本題に入ります。キーワードは「お金・健康・趣味」ではないでしょうか? そこでまず先立つものと言えば「お金」ですね。ここでは「お金」にスポットを当ててお話したいと思います。

 公的年金もどうも怪しくなってきた昨今、老後生活をいつまでもあなた(国)任せではいけません。ここでいう「老活」のひとつの大きな活動は資産運用ですね。如何に「お金」に働いてもらうか! 代表的な例では、是非はともかく、最近「ラップ口座」が順調に増えているようです。

 また、金融リテラシーを向上させるために、私も仕事柄良く顔をだしますが、証券会社などの金融セミナーへの出席ですね。出席者は70歳以上とみられる年配の方々が大半を占めていますが…残念なのは40代~50代の方々の出席率が悪いこと。また、どうでもいいことですが、私と同業であるFPらしき人影もまったくない。資産運用相談の看板を掲げているFPは数多くいるはずなのに…。

老後生活費の不足分をどうやって補うか

 一般的には老後生活の1か月の不足金額は5万円とも言われています。この金額を働いて補うか? 資産運用で補うか? 金融資産を取り崩して補うか? 補うための代表的な方策はこの三つですね。

 しかし、働くのは体力的にも限界がありますし、預金取り崩しはあまりにも寂しすぎるし…この数字はあくまでも平均値ですので、すべてを鵜呑みにすることはできませんが、公的年金だけでは豊かな老後生活はおくれないことはお分かりいただけると思います。

 この5万円ですが、老後生活を20年間と仮定すると単純合計で1200万円となります。その他に住宅の修繕費、孫への小遣い等々どうもこの1200万円では足りないようですね。退職金などで十分な金融資産がある方は特に問題ないかもしれません…いや、退職金の額が多い方は現役時の給与水準も高いため、公的年金だけでは当然に豊かな老後生活はありえません。

 こうして考えると「老活」は「老」の文字があるがために晩年に活動すれば良いと思いがちですが、公的年金制度が現在より良くなることはないと思われる方はぜひとも、遅くても40歳代から始めることをお勧めしたいと思います。(執筆者:小林 裕市)




《小林 裕市》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

小林 裕市

小林 裕市

株式会社 アクトFPオフィス 代表取締役 CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士 明治大学卒、地方銀行入行、勤続18年4か月(本部企画部門などの勤務のほか、本店営業部、東京支店にて支店経営を経験)、その後、大手生命保険会社に転職、勤続5年1か月(コンサルティング営業を経験)2004年に独立系ファイナンシャル・プランニング事務所「アクトFPオフィス」を設立、金融現場の未経験者が多い独立系FP事務所のなかで数少ない実務派FP、現在ではスタッフ2名とともに年間100件以上の相談に応じている。さらに2000年4月からは事例勉強会「FP研究会」を専門家集団にするために発案し事務局として参画、これまで10年以上に渡り、FP・弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・不動産鑑定士・土地家屋調査士などの専門家と定例勉強会などを通じ、財産に係る様々な問題解決に取り組んでいる。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集