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日本でもノンリコースローンは普及するか

ローン 住宅ローン
日本でもノンリコースローンは普及するか

 企業の資金需要が乏しく、過熱気味の住宅ローン市場ですが、低金利が継続し、銀行側も住宅ローンはデフォルトの確率が低い商品なため、今後も様々な住宅ローン商品が登場する可能性があります。

 その中でもいずれは登場するだろうと言われているのが、欧米で普及しているノンリコース型の住宅ローンです。日本で普及している住宅ローンは正確にはリコース型の住宅ローンと言います。

 リコース型の住宅ローンの場合、例えば3000万円の住宅ローンを組んだところ、事情がありデフォルトで競売となり、その住宅が2000万円でしか売れない場合、残りの1000万円は無担保の債務として債務者(借入者)が払い続けなければなりません。

 しかし、これがノンリコース型の住宅ローンであれば、債務者の責任はあくまで、その住宅部分に限定されますので、上記の事例に当てはめると1000万円は銀行側の損失として処理され、債務者はそれ以上に追究されることはありません

 ただし、このノンリコース型の住宅ローンとした場合、銀行側は審査の際に、より厳格に担保価値を評価するため、当初は一部の物件に限られる可能性もあります。このように様々な住宅ローン商品が登場した場合、どの商品を選択するかは非常に重要になってきます。そんなときには、専門家の助言にも耳を傾けていただけたら幸いです。(執筆者:沼田 順)

《沼田 順》
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沼田 順

沼田 順

1975年、兵庫県生まれ。1994年、神戸商科大学(現・兵庫県立大学)に入学。学生時代の1997年に宅地建物取引主任者試験に合格。翌年の1998年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)に入庫。2008年、独立後勉強していたCFP上級資格を取得し翌年の2009年にCFP認定者及び1級FP技能士となる。2014~2015年、大阪大学大学院経済学及び理学研究科 博士前期課程 単位取得。2015年、京都大学法科大学院 法務博士課程 単位取得。 ≪保有資格≫ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / ビジネス法務エキスパート® / 証券外務員2種 / 銀行業務検定各種 寄稿者にメッセージを送る

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