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長期入院の際の費用事例 適切な医療保険を準備しよう

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長期入院の際の費用事例 適切な医療保険を準備しよう

 医療保険への加入の最大理由は、長期間の治療の費用負担への不安です。あまり経験する事のない長期入院(勿論、経験したくありませんが…)ですから、まだ子育て世代の方でしたら子どもの教育費や、当面の生活費への影響への不安は漠然としながらも、切実なものであることは否めません。

 今回は、真似達雄氏が脳梗塞で50日間入院された事例をお聞きしてきましたので、治療に要した費用をお伝えしたいと思います。尚、諸費用は計算を簡易にするために、端数処理をしておりますのでご了承ください。

真似達雄氏(50歳)の脳梗塞の治療費用の事例

入院(7月)にて20日間:166万円の3割=49万8,000円
翌(8月)にて30日間:130万円の3割=39万円

 ただし、高額療養費の対象になるので、自己負担額は以下のようになります。

80,100円+(166万円-267,000円)×1%=9万4,000円
80,100円+(130万円-267,000円)×1%=9万円

合計=18万4,000円

 つまり、

7月は49万8,000円-9万4,000円=40万4,000円
8月は39万円-9万円=30万円

 が支給されます。

 次に入院中の食事代です。

260円×146食=3万8,000円

そして、10日間差額ベッドを使用されましたので差額ベッド代として、
7,000円×10日=7万円

自己負担額の合計は、
18万4,000円+3万8,000円+7万円=29万2,000円

 ところで、真似達雄氏は医療保険に加入されていましたので、下記の給付金を受け取りました。

日額5,000円×50日=25万円

 如何でしょうか。

 50日の入院でも自己負担額は、約30万円です。食事代は入院していなくてもかかりますし、差額ベッドも使用しなければ結局18万程度で出費はすみます。意外と少ないと思われた方も多いと思いますが、それは健康保険の3割負担と高額療養費制度があるからです。

 確かに給付金の25万円は入院中の諸経費も必要なので助かりますが、医療保険を検討する際には健康保険からの支給も織り込んで適切な医療保険を準備したいものです。(尚、真似達雄氏は、高額療養費・食事代の所得区分は一般です)(執筆者:松山 靖明)

《松山 靖明》
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松山 靖明

松山 靖明

不動産管理の営業を経て、現在は生命保険に携わる。一貫して法人に関与し、経営者に寄り添える営業を目指す。他に地域の市民講師として年金・相続等の講演。NPO法人 日本FP協会(大阪)の「くらしとお金のFP相談室」2020年 相談員。スカラシップアドバイザーとして高校にて講演活動など積極的に展開。 <保有資格>:FP技能士1級、CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)、TLC(トータル・ライフ・コンサルタント 生保協会認定FP)、宅地建物取引士、DCプランナー2級、第2種情報処理技術者、小学校教諭、養護学校教諭、ビジネス法務エキスパート、ファシリティマネージャー、第一種衛生管理者、社会保険労務士、年金アドバイザー2級、生命保険支払専門士 寄稿者にメッセージを送る

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