※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

シャワーかお湯をためるのか、結局どっちがお得なの?【ガス編】

節約・ポイ活 節約・ポイ活
シャワーかお湯をためるのか、結局どっちがお得なの?【ガス編】

家庭でガスを使う機会と言えば主にお風呂と料理ですが、圧倒的な割合を占めるのは、お風呂で使うガスです。つまり、ガス代を節約したければ、お風呂の入り方を工夫するのが手っ取り早い、ということになります。

前回は、水道料金について「シャワーかお湯をためるのか、どちらが得なのか」ということについてご紹介しましたが、今回は、ガス代についてみていきたいと思います!


ガスの使用量とガス代の計算方法

水道料金は、蛇口から出した水の分だけかかる、というのが基本ですから、あまり難しく考える必要はありません。しかし、ガスというのは目に見えないものなので、どれぐらいガス代がかかっているのか、ということを知るのはけっこう難しいんですよね。

ガス代の計算は、以下のようにおこないます。

【必要な条件】
・はじめの水の温度
・沸かしたいお湯の温度
・沸かしたい水の容量

【計算方法】
ガス代を計算するためには上記の条件に沿って、「200Lの水を、15度から40度まで沸かしたい」というように前提条件を出します。

また、熱効率を考慮しなければならず、お風呂のお湯を沸かす場合は発生したガスのうち、70%程度が使われると考えることができます。

「200Lの水を、15度から40度まで沸かしたい」という場合

40度-15度=25度
200L×25度=5,000kcal
5,000kcal÷0.7=7,143kcal

まずは、200Lの水を15度から40度まで上げたい場合は、7,143kcalのエネルギーが必要だということがわかりました。

ガスはm3(立方メートル)という単位で表されますが、1m3あたりのエネルギーは約11,000kcalです。

7,143kcal÷11,000kcal=0.6493……

約、0.65m3のガスを使う、ということになります。

あとは、契約されているガス会社のホームページから料金表を見て、単価をかければガス代が分かります。たとえば、m3あたり160円であれば、

160円×0.65m3=104円

と計算することになり、「200Lの水を15度から40度にするには104円かかる」ということがわかるようになります。

ガス料金の単価はガス会社によっても差がありますので、今回はガス代までは計算せず、使用したガスの量でお風呂の入り方を比較していきましょう。

お風呂の入り方に合わせて計算しよう


シャワーで済ませる家庭と、湯船にお湯をはってそのお湯で体も髪も洗う、という家庭。他にもいろんなガスの使い方がありますから、何パターンかで試算してみます。

なお、水量については前回の記事をそのまま引き継いだ設定にしております。

また、参考に、東京ガスの一般料金B表(1か月の使用量20~80m3、6月検針分152.17円)の場合のガス代も記載しておきます。

シャワーのみの家庭

シャワーを使っていた時間から、水の使用量を計算し、水の使用量とお湯の温度から、計算していきます。

【例】※水温は15度として計算
夫45L(43度)、妻90L(39度)、子供63L(41度)の場合
28度×45L÷0.7=1,800kcal
24度×90L÷0.7=3,086kcal
26度×63L÷0.7=2,340kcal
合計 7,226kcal(100円)

お湯をためて、シャワーも使う家庭

髪や体を洗うときにはシャワーを使い、浴槽のお湯はただ浸かるだけ、というケースです。

浴槽にお湯をためる使用量と、シャワーの使用量を計算します。また、髪や体を洗うときは浴槽のお湯を使うが、最後にシャワーを浴びる、という場合も以下のように計算してください。

【例】※水温は15度として計算
浴槽のお湯は135L(42度)。シャワーは夫45L(43度)、妻90L(39度)、子供63L(41度)の場合。

・浴槽のお湯
27度×135L÷0.7=5,207kcal

・シャワー
≪シャワーのみ≫のケースと同じなので、7,226kcal

合計 12,433kcal(172円)

お湯をためてシャワーを使わない家庭

体や髪を洗うときにも浴槽のお湯を使う、という場合は、かなり節約になる、というのが一般的な考え方ですね。

シャワーは無いので、単純にお湯をためる分だけの時間で計算します。

【例】※水温は15度として計算
途中で継ぎ足す分も含めて、189L(42度)

27度×189L÷0.7=7,290kcal(101円)

お湯をためてシャワーを使わず、さらに残り湯を洗濯に利用

水道代の場合、残り湯を活用することによりさらなる節水効果が見込めましたが、洗濯にガスを使うことがなければ、残り湯を使ったところでガス代の節約にはなりません。

ただ、我が家の場合は洗濯の「洗い」のときにはお湯を使用しておりまして、同じようにされている家庭も少なからずあると思いますので、計算してみたいと思います。

【例】※水温は15度として計算
途中で継ぎ足す分も含めて189L(42度)。残り湯の利用により洗濯用水を60L(40度)分節約

・浴槽のお湯
≪お湯をためてシャワーを使わない家庭≫と同じなので、7,290kcal

・洗濯用水分
25度×60L÷0.7=2,143kcal

7,290kcal-2,143kcal=5,147kcal(71円)

水量と温度設定で節約しよう!

お風呂のガス代を節約する上では、以下の2点を意識することが大切です。

・水の使用量自体を減らす(水が多いほど、沸かすのにエネルギーが必要!)

・お湯の温度を低めにする(高い温度にするほどエネルギーが必要!)


上記の試算は我が家の場合をモデルに計算してみたものですから、家庭によっても水の使用量や温度の設定は違いますよね。


たとえば、真夏に熱いシャワーを浴びた上に熱いお湯に浸かり、お風呂あがりにはガンガンに冷房のきいた部屋で涼む、なんていうのは節約的には避けたいところ。

これから暖かくなる季節ですから、お湯の温度はなるべく低めにして、さらに、使用水量が一番少なくてすむパターンで入浴することをおすすめします

「洗濯する日はお湯をためて、洗濯しない日はシャワーで済ませる」など、家庭に合わせた節約法を見つけて実践していけば、ガス代も水道代も、目に見えて減っていくはずですよ!(執筆者:吉見 夏実)

《吉見 夏実》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

吉見 夏実

吉見 夏実

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集