【プチ稼ぎ主婦インタビュー】ママならではの視点でケーキ屋さんを成功させた人のお話»マネーの達人

【プチ稼ぎ主婦インタビュー】ママならではの視点でケーキ屋さんを成功させた人のお話

プチ稼ぎ主婦

≪今回のプチ稼ぎ主婦さんは、ママならではの視点でケーキ屋さんを成功させた方です≫



≪こんなに美味しそうなケーキを作ってます≫


最近は、主婦でも起業する人が増えたと言われています。自分の趣味を活かした商品やサービスで起業するのが特徴で、プチ稼ぎどころか法人化して大成功する人も……。

とは言え、「そういう人ははじめから才能があったんじゃないの?」なんて思いたくなっちゃいますよね。そこで、今回は実際に起業して成功した方が、どのように成功できたのか、インタビューしてきました!


「あかちゃんも安心のケーキ」がコンセプト


今回お話を聞いたのは、京都の郊外であかちゃんも安心のケーキ屋さん「虹色パンダ」をしているチエさんです。小学3年生の息子さんを持つママでもあります。それでは早速、お話を伺ってみましょう!

――ケーキ屋さん、ということですが、店舗で販売しているというわけではないんですよね?

チエさん:はい。ケーキを作るためのケーキ工房はありますが、店舗を構えているというわけではありません。おもに京都市内への宅配と、ネット販売をしています。それから、手作り市などへの出店もしています。


≪出店時の様子≫


――京都市内への配達というのは、ご自身で行かれるんですか?

チエさん:そうです、自分で配達に。スケジュールが合えば、滋賀県まで行くこともありますよ。

――すごいですね! では、そもそも、どうしてケーキ屋さんを始めようと思われたのでしょうか?

チエさん:もともと、ずっとケーキ屋さんで働いていました。いろんなケーキ屋さんで働いてきたのですが、たまに、お客様に聞かれることがあったんです。

それが、「アレルギー対応はしていますか?」ということ。昔に比べると徐々にそうやって問い合わせをいただくことが増えてきて、「アレルギーのせいで、ケーキが食べられない人がいるんだ」ということを知るようになりました。

きっかけとなったのは、自分が妊娠したことでした。ケーキって、大量に砂糖やバターを使っていて、当然赤ちゃんは食べられません。妊婦さんや授乳中の方でも制限しなければならないでしょう。

そこで、「誰でも食べられるケーキが作りたい!」と思ったんです。


≪出店時の様子≫


――なるほど、たしかにケーキってアレルギーなどの事情で食べられない人もいますよね。では、はじめはどのように始められたのでしょうか?

チエさん:はじめは行商として、移動販売から始めました。お金もないし、ケーキ工房を作る予算は無い。でも、はじめは全然ダメでしたね。月の売上が2~3万、なんていうのもザラでした。


軌道に乗るまで


――今では生活していけるだけの収入が得られているとのことなんですが、そうなるまでにはどのような道のりがあったのですか?

チエさん:行商をしていた頃、たまたまハンドマッサージを受けていたときに、その店の人に自分の夢を熱く語ったんです。「いつか、ケーキ工房を持つのが夢なんです!」って。

すると、その方が「知り合いに、廃材を使ってモノ作りをしたいという人がいるけど紹介しようか?」と、工房を作れる人を紹介してくださったんです。

で、その方に「予算は?」と聞かれて答えたのが、「8万円……」
本当に、そのとき手元には8万円しかなかったんです(笑)

そしたら、「じゃあ8万円でやってあげる!」と、引き受けてくださいました。


≪これが工房。息子さんもお手伝い。≫


――そんなことがあるんですね!(あまりにドラマチックな展開に興奮!)「夢は語れ」なんてよく聞きますが、本当に言ってみるものですね。

チエさん:それで、8か月後ぐらいに工房が完成しました。工房を持ったことでケーキ屋さんとしての営業許可証も持って、本格的にケーキを売れるようになりました。

※営業許可証※
移動販売だけなら行商としての資格があれば大丈夫(保健所で取得可能)ですが、宅配やネット販売、それから手作り市などへ出店するには営業許可証が必要なのだそうです。そして、ケーキ屋さんとして営業許可証をとるには、条件を満たしたキッチン(工房)が必要。工房を持つことが、仕事の幅を広げられたわけですね。

――そこからは一気に軌道に乗りましたか? やりたいと思ってから軌道に乗るまではどれぐらいかかりましたか?

チエさん:そうですね、やっぱり工房があるのと無いのとでは全然違います。1回の出店で10万円以上の売上になったこともあるほどです。

自分でケーキ屋をやろうと思ってから行商として開業するまでは早かったです。半年ぐらい。(吉見注※妊娠中だったのにすごい!)

そこから軌道に乗るまでが1年ぐらいです。


ネット販売も始めるとさらに売り上げがアップ


――今はネット販売もあるので全国から注文を受けることもできますが、ホームページはどうやって作ったのですか? 業者に頼んだりしましたか?


≪雰囲気抜群のホームページ≫


チエさん:幸い友達にホームページを作れる子がいて、その友達が作ってくれました。お店のロゴも、友達が作ってくれました。ネット販売を始めたのは、工房ができてからさらに1年後ぐらいですね。


≪ロゴのパンダは、息子さんがモデルなんだそう。≫


――そういうお友達がいらっしゃるのは素晴らしいことですね。

チエさん:わたしが、自分の好きなことをやってわくわくしてたからだと思います。わくわくって広がるんですよね。人が集まってきてくれるんです

ケーキは、周りの人とわたしをつなげてくれるツールでもあるんです。


≪チエさんの人柄が伝わってくるようなケーキです≫


――たしかに、今わたしもわくわくしてきました。では、今までやってきて大変だったことはどんなことですか?

チエさん:出店時の天候には泣かされましたね……。

雨でも中止にはならないんですが、商品が濡れないように気を遣うし、お客さんもかなり減りますから……。

――たしかに! わたしも以前知恩寺の手作り市に、雨の日に行ったことがあります。足元も悪いし、困るんですよね。

チエさん:でも、そうやって雨の中来てくださる方がいると、すごくありがたい気持ちになるんですよ。それに、自分が好きなことをしているので、大変と言っても他にストレスとかは無いんです。

ただ、「あかちゃんも安心のケーキ」というコンセプトでやる上で、限界を感じたことがあります。野菜や果物は生産者の顔が見えるものを、と思ってやっているんですが、やっぱり完璧とはいきません。

だから、今は自分でいろんな野菜や果物を育てるようになりました。

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≪今ではケーキ屋さんから畑仕事まで!≫



≪トマトものびのび育っています≫


「稼ぐ」だけじゃない、今後は?


――「難しいなら自分で作っちゃえ」ということですね。でも、ケーキ屋さんをやりながらだと大変ではありませんか?

チエさん:そうなんです。だから、今はケーキ屋さんのお仕事は少しセーブしています。がんばっていろんなところにガンガン出店していけばやっぱり収入は増えますが、ガンガン稼ぐことは目的ではありません

ちゃんと安心して食べてもらえるケーキを作るために、今年は畑仕事の割合を増やしているところです。

――今後、やろうと思っていることなんかはありますか?

チエさん:やっぱり、店舗を持ちたいですね。うれしいことに、地方から買いに来てくださる方もいるんです。デコレーションケーキはネット販売での宅配は受け付けていないので、お客様の方から買いに来てくださって。

わざわざ遠くから来てくださったお客様なのに、工房でパッとケーキだけ渡して帰す、というのが申し訳なくて。

店舗を持ったら、週に2~3回ぐらいでランチを提供したりもしたいな、と思っています。


≪いつかはこんな風にケーキを店頭に並べられるお店を持ちたい≫

――チエさんなら、きっと実現できるでしょうね。わたしも楽しみにしています。では最後に、チエさんのような生き方に興味がある方へのアドバイスをお願いします。

チエさん:やりたいと思ったことは、「やる」と決めたら何でもできます。主婦でもシングルマザーでも、楽しんでやっていれば成功するはずです!

――頼もしいアドバイスです! 本日は、本当にありがとうございました。


チエさんのように成功するには?


・好きなことだからこそ、こだわりを持ってまっすぐに突き進める
・楽しむことが大事!
・自分で仕事をコントロールしていく必要がある
・やりたいことと自分の環境がマッチしていることが大事かも?
・自分の夢はどんどん人に話す

チエさんは本当に素敵な方でした。まだチエさんのケーキを食べたことが無いのですが、ぜひとも食べてみたい! という気持ちになりました。

とは言え、「稼ぐ」という観点から見れば、やはり簡単なことではないなと思いました。

まずは環境。チエさんが住んでおられるのは京都市でもかなり郊外にある場所で、ご覧いただいた通り畑ができちゃうほどの広さがあります。十分な広さの工房を建てることもできました。(ただし、工房があるのはチエさんの家ではなく、ご実家のスペースを間借りしているそうです)

これが都会に住む人だと、自宅に工房を作るとなると生活スペースがおびやかされてしまう恐れもありますし、いくら安心できる食材を、と思っても自分で野菜を育てるのにも限界があります。そのままマネできることではありませんよね。

でも、最後にチエさんがおっしゃっていたように、やると決めたらなんでもできるんだ! という気持ちを持つことは、誰にでもできることではないでしょうか? 環境などの条件面ではなく、自分を信じる気持ちこそが、成功の秘訣なのではないかと感じました。

また、ケーキなどの食品ではなく衣類や小物などの手作り品の場合はネットショップを作らなくてもヤフオクやフリマアプリでも売れますし、比較的チャレンジしやすいと思います。チエさんが出店されているようなイベントでも、手作り小物などを出店されている方はたくさんいらっしゃいますよ。

自分の趣味を仕事に活かしたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)

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あかちゃんも安心のケーキ「虹色パンダ」
http://pandacake.jp/
卵や乳製品などの動物性原料を使わないケーキをメインに、「赤ちゃんでも安心して食べられる」をコンセプトにさまざまなスイーツを取り揃える。デコレーションケーキ以外は全国発送可能。

この記事を書いた人

吉見 夏実 吉見 夏実»筆者の記事一覧 http://manetatsu.com/author/nyoshimi/

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど

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