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進化する「デイサービス」を活用し介護費用を減らそう

シニア 介護
進化する「デイサービス」を活用し介護費用を減らそう

介護費用については、予測が立たないものですから、できるだけ少ない費用にする準備をしておきたいですね。今から知っておくと、将来的に介護費用を少なくできるコツをお伝えします。

国も介護費用軽減をめざす


介護保険で利用した介護サービスの費用は、1割負担(又は、2割負担)といえども、毎月、何年も続くとなると、負担は大きなものになります。一度、重度の要介護状態になれば、何もしなければ、良くなる見込みは期待できません。本人、家族の負担は、はかりしれません。


国からの立場で考えてみると、私たちが介護サービスを利用すると、国は9割、8割を負担していることになります。私たちが負担に感じていることは、同時に国も、同じ気持ちでいるのです。いくら予算を立てても、足りないので、介護保険料も上がります。

介護保険料は右肩上がり

2000年度から介護保険料の徴収が始まりました。介護保険料は、年齢、所得段階、市区町村で変わりますが、全国平均をみてみると、第1期の2000年度は、2,911円でした。これくらいなら、まぁ支払っても仕方ないかな、と思った方も多いのでは、ないのでしょうか。

以降、三年毎に、

第2期 3,293円
第3期 4,090円
第4期 4,160円
第5期 4,972円

となり、今回の第6期では、5,500円程度と見込まれています。さらに、現状のままの試算でいけば、2025年度には、8,200円程度と予想されています

介護費用軽減に向けて、国が用意した2つのこと

1つ目は、介護を受ける人を減らすこと。元気な高齢者には、いつまでも元気でいてもらうこと。最期まで住み慣れた自宅で暮らせるよう、お一人お一人に積極的に介護予防を心がけてもらいます。

2つ目は、地域包括ケアシステムと名付けて、介護予防を街スケールでめざします。これは、住まい、介護予防、介護、医療、生活支援など、様々な専門機関が連携して、身近な地域で包括できる体制を目指しています。

デイサービスは進化する


在宅で介護予防、介護を考えるとき、一番身近にあるのがデイサービスです。


デイサービスは昼間、高齢者が施設へ出かけて、食事、入浴、趣味活動や体操などを行うサービスです。高齢者の中では、今だに「お年寄りの寄り合い」と思い込み懸念される方もいますが、説明のとおり、現在は、高齢者にとって楽しめる場所に変わっています

新しい介護予防の考えから、デイサービスは期待されています。これからは、楽しむ場所だけではなく、元気な高齢者が活躍できる場所へ進化していきます。

例えば、今では、職員が行っていた、レクリエーションの選択、趣味活動のしきりなど、高齢者に任せる、いわば、高齢者が高齢者にサービスをするサロン型、というタイプが登場しています。やりがい、生きがいをもつことが、介護予防にもなります。

これからの介護費用軽減を目指すならば、あなたの街の包括支援センターが、介護予防への準備をしてくれています。上手く利用することで、忍び寄る介護費用の負担の始まりを、1年も2年も先延ばしにすることができますよ。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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