実は一番損する保険「掛け捨てではない保険」の問題点»マネーの達人

実は一番損する保険「掛け捨てではない保険」の問題点

生命保険への加入を考えたとき、「掛け捨ての保険は嫌!」と言う人が少なくありません。掛け捨てというのは、払った保険料が返ってこない、つまり保険金を受け取ることが無ければ、ただ保険料をドブに捨てただけになってしまう、という保険です。

しかし、賢い人なら掛け捨て保険に進んで加入します。それはなぜでしょうか? 実は、「掛け捨てじゃない保険」というのは全然お得ではないからです。



保険料が返ってくる保険とは?


掛け捨て保険という言葉があるということは、逆に掛け捨てではない保険、つまり払った保険料が返ってくる保険があるということです。

掛け捨てではない保険には、こういったものがあります。

・終身保険
・養老保険
・個人年金保険
・学資保険
・お祝い金付き保険

終身保険


終身保険とは、その名の通り保障が一生続く保険です。人は、いつか必ず死にます。つまり、終身保険に加入していれば、いつかは必ず保険金を受け取ることができます。

養老保険


「30年間」や「60歳まで」というように一定期間を保障する保険で、その期間内に死亡すると保険金がもらえます。また、その期間内に死ぬことがなければ、満期時に保険金が受け取れます。

個人年金保険


個人年金保険に加入していれば、「60歳から」や「65歳から」など自分が決めたタイミングから、年金を受け取ることができます。万が一、それまでに死亡してしまった場合は既払い保険料に相当する額が死亡保険金として受け取れます。

学資保険


「大学進学時」など決まったタイミングで保険金を受け取れます。ただし、入院保障など別の保険を特約としてつけていた場合、その部分に関しては掛け捨てになります。

お祝い金付き保険


普通の定期保険でも、お祝い金が付いているタイプのものがあります。「3年ごと」など受け取れるタイミングが決まっていますよね。他にも、「保険料が返ってくる医療保険」など、掛け捨てではない保険はいろいろあります。


掛け捨てじゃない保険の問題点



保険料が返ってくる、つまり「元が取れる」保険というのは、実は大きな問題を抱えています。

保険料が高い


保険というのは、たくさんの人がお金を出し合って成り立っている仕組みです。死亡時に3000万円などの大金がもらえるのは、多くの人が少しずつ保険料を負担し合っていて、その保険料から保険金が支払われているから。死亡したら大金がもらえますが、死亡しなければ1円ももらえない。これが、保険の基本的な仕組みです。

さて、保険料が返ってくるということは、それだけの保険料負担が必要になるということです。掛け捨てではない保険の保険料は、掛け捨て保険と比べものにならないぐらい高額です。たとえば、同じ期間の保険でも定期保険と養老保険では、10倍以上の差が出てきます。

貯金として優れているわけではない


「保険料が高くても、貯金してると思えばいいじゃないか」という考え方もあります。しかし、保険の場合は途中解約すると元本割れしてしまいます。万が一緊急でお金が必要になったとしても、引き出すことができないのです。また、利率が良いとも言えず、自身で運用していく方が殖やしやすいです。

特に、終身保険や個人年金保険のように超長期間続く契約に関しては、慎重に検討すべきだと言えるでしょう。


掛け捨て保険で賢く備えよう


掛け捨て保険は、保険料が安いのが魅力です。

30歳の男性が、「子供も生まれたから、子供が成人するまでは3000万円の保険に入ろう」と考えたとします。

掛け捨ての保険であれば20年間の定期保険で月4,000円程度。
お金が返ってくる保険であれば20年間の養老保険で月12万円程度。

びっくりするほど金額が違いますよね。

特に、大きな保障を備えたいときには、掛け捨て保険を使って保険料を抑えるのは基本。家計に負担を与えない範囲で生命保険を用意するには、掛け捨て保険は欠かせません。

基本的には、学資保険や終身保険に加入しなければ、生命保険はすべて掛け捨ての保険だけで事足ります。子供がいて大きな保障がほしいという方でも1万円未満の保険料で十分な備えが用意できますよ。

掛け捨て保険はお金が戻ってこないことから悪く言われがちですが、本来の保険の仕組みを考えれば掛け捨てにするのが当然ですし、保険料を節約するためにも、必要十分な保障を用意するためにも、ぜひ掛け捨て保険を選ぶ勇気をもちましょう。(執筆者:吉見 夏実)

この記事を書いた人

吉見 夏実 吉見 夏実»筆者の記事一覧 http://manetatsu.com/author/nyoshimi/

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど

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