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マイホーム購入手続きにおける「基礎工事」は大丈夫ですか?

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マイホーム購入手続きにおける「基礎工事」は大丈夫ですか?

何事も基礎が大切


戸建て住宅であれマンションであれ、家を建てるときに基礎工事を行います。

基礎工事は建物の足元を支えるベースとなる工事ですので、完成後に見えなくても最も大事な工事といえます。

基礎工事の種類として、べた基礎、布基礎、といった言葉を聞かれたこともあるかもしれません。

昨年問題となった事件で頻繁に聞かれたのが、杭問題、すなわち杭基礎でした。

杭基礎というのは、簡単にいうと、マンションや戸建て住宅で地盤が軟弱な場合、その地盤の下の強固な地盤まで杭を打ち込み建物を支える方法をいいます。

横浜市の傾斜マンションの事件では、いくつかの杭が支持基盤まで到達していなかったこと、杭データに偽装があったことが問題となりました。

先月末、全棟建替えの方向性で住民の賛同を得られたとの報道がありましたが、建替え後の新しいマンションに入居できる見通しは2020年冬頃とのことです。

この問題も建物の基礎部分でなければ、場合によっては、建替えまでの必要はなかったのかもしれません。

建物における基礎工事は、直接目には見えませんが非常に大切です

この基礎についてですが、建物の工事についてだけでなく、住宅を購入する際の手続についても、「基礎」となるものがあります。

特に、これからの少子高齢化、人口減社会では、この「基礎」部分が大切だと思います

ライフプランを練る

それは、「ライフプラン」つまり、「住宅購入以後の人生設計」です。

イメージ的には、次のような感じです。


住宅購入後の人生設計やライフイベントによって、購入する物件の種類や立地条件、さらには、購入する(あるいは建てる)物件の資産性をどれくらい考えるか、ということに影響してきます

住宅購入後、将来的にその自宅を売却したり、一定期間移住したりすることを考えるのであれば、そういったライフイベントを踏まえた物件選びが必要となります。

ご家族との同居やお子様の独立に合わせて、増築や減築などの大規模リフォームを行うことを想定するなら、そういったことも影響してくることがあります。

お子様の進学や就職、結婚、定年退職、老後資金など以外にも、それぞれのご家族で異なるライフインベントがあります

そういったことを、無理なくやり過ごせるのかという意味で資金計画や住宅ローンの返済計画に影響します。

そういった意味で、「ライフプラン」は住宅購入の手続きにおいて「基礎」となる部分と言えると思います

人はなかなか先のことまで決められないですし、分からないことも多いと思います。

ただ、分かる範囲、決めていることをライフプランとしてシミュレーションするだけでも、住宅購入に対する物件選びや予算設定も変わってきます

私たちは、マイホームを購入するとなると、

・どんな家を買うか、あるいは建てるか?
・どの住宅メーカー、あるいは工務店にするか?
・どんな場所に買うか?
・どれくらいの予算で買うか?
・住宅ローン商品はどれがお得か?

など、をまず考えがちです。

見た目(外観)や仕様、設備、ブランドや価格、または、いかにコストを下げるか、といった目に見える部分、経済的な部分に集中しがちです

確かに、それは非常に大事なことです。

ただ、その前に、最も大事な部分は、目に見えにくい基礎部分です

マイホーム購入後のライフプランも考える


すなわち、マイホーム購入後の生活、です。


地域によっても異なりますが、今は、資材コストや労務費など建築コストが高く、新築物件の価格設定は、高くなる傾向です。

それに合わせて、中古物件の価格も引き上げられています。(場所によりますが)

確かに、住宅ローンの金利は、非常に低い水準となっていますし、来年4月には消費税増税も予定されています。(まだ分かりませんが…)

しかし、そもそも購入する物件選びや購入予算が違っていたりすると、いくら金利の安い住宅ローン商品を選んで購入でき、住み始めたとしても、のちのち後悔したり、失敗したな~と思うことにもなりかねません

つまり、

マイホームを購入されようとするのであれば、しっかりとこの基礎(ベース)となるライフプランを考え、できれば、シミュレーション等を作成し、そこから、考えて1つ1つ決めていくということが大事だと考えます。

1つ1つのご家族の価値観や考え方、生きがいや趣味などは、お金の使い方にも反映されます。

そういったことも踏まえて、シミュレーションをしていれば、人生でもっとも大きな買い物と言えるマイホームの購入で後悔したり、失敗することもなくなると思います。

マイホームを建てるとき、基礎工事が大事なように、マイホームを購入する手続きにおける、物件選びや予算設定などの「基礎」となるライフプランを考えることも大事かもしれません。(執筆者:吉満 博)

《吉満 博》
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吉満 博

吉満 博

Be.ライフサポート事務所 代表 大学で建築を専攻。卒業後、建設会社(ゼネコン)、住宅メーカーで建築設計の仕事に携わる。その後、コンサルティングでの独立目指し、営業職に転職。その後、自らの住宅購入経験踏まえ、住宅購入者に対し、売手ではない第3者の立場から、物件選び・家づくりから資金計画や住宅ローン商品選択、返済計画、火災保険選び、保険の見直しなどマイホーム購入にまつわるお金について相談できる「あなたの住宅購入相談室」を運営。 <保有資格>:宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー 寄稿者にメッセージを送る

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