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【堀聖人投資サロン】 マイナス金利で買って良い株、ダメな株5選

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【堀聖人投資サロン】 マイナス金利で買って良い株、ダメな株5選

「マイナス金利」の作用が金融各方面に出始めてきていますが、この状況でどんな株を買ったら良いのかお考えではないでしょうか?

じつは、日銀が実施したマイナス金利の下、買って良い株とダメな株があります。

今回、【堀聖人投資サロン】にてその点を話し合ってみます。

テーマ:マイナス金利で買って良い株、ダメな株5選


サロン主催者:堀聖人(以下、堀)
ゲスト:GUEST様(以下、G様)

G様:堀さん、マイナス金利で株式相場にはどんな影響があるのでしょうか? 買って良い株や買ってはダメな株ってあるんですか?

:鋭い質問ですね。結論から言いますと、買って良い株・ダメな株、あります。具体的に見ていきましょう。

マイナス金利で買って良い株2つ

:まずは、買って良い株から。マイナス金利の作用の一つは、お金を貸すときの金利が下がることですよね。実際、住宅ローン金利が下がっており、ローン借り換えが巷でにぎわっています。

その観点で個別株を見ると、有利子負債が大きい銘柄が一つの着眼点になります。有利子負債というのは、金利が課せられる借金ですから、返済時に利息を上乗せして返済することになります。しかし、その金利が低下しているのですから、有利子負債が大きい会社にとって有利に働くわけです。

G様:なるほどですね。有利子負債に注目とは面白いですね。でも、要は借金じゃないですか? 借金が多い銘柄、買って大丈夫なんでしょうか?

:その通り! 有利子負債が多いという理由だけで買ってはいけません。もう一つ、好業績という条件を満たした銘柄を買うことです。

好業績で、かつマイナス金利効果で負債を抑えることができるなら株価上昇を期待できますし、増配期待値も高くなります。

ポイント1:有利子負債が多く、好業績の銘柄を狙う

G様:分かりました。有利子負債が多く、好業績の銘柄ですね。ずばり、狙い目の銘柄を教えてくれませんか?

:現時点での有利子負債ランキングを見ると、トヨタ自動車(7203)が第1位、第5位にはホンダ(7267)、第6位には日産自動車(7201)がランクインしています。

ただし、自動車関連は為替要因や外部要因が大きく影響してきますので、個人的にはあまり狙うべきでないと思っています。

有利子負債が多いけど好業績、しかも一定の需要を期待できる銘柄と考えると、通信関連のソフトバンク(9984)と日本電信電話(9432)が手堅いかなと。特にNTT(日本電信電話)は5期連続増配中ですし。魅力、あると思います。

G様:ソフトバンクとNTT( ..)φメモメモ

マイナス金利で買ってはダメな株3つ

:次に、マイナス金利で買ってはダメな株を見てみましょう。マイナス金利で大打撃を受けるのが金融機関、特に銀行と言われていますよね。いきなり結論ですが、銀行株は売り推奨です。

G様:日銀はマイナス金利を実施することで、銀行から企業への貸出増を狙っていますよね? そうなれば低金利とは言え、銀行もそれなりに収益を上げられるのではないでしょうか?

:ただし、問題は企業の需要です。市場はあくまでも需要と供給で成り立っていますが、供給面が補填されても需要が伸びなければ銀行のお金が浮いてしまいます。

実際、企業の需要はそれほど多くないと言われていますし、マイナス金利の国債は買えませんので、銀行の収益低下は免れないでしょう。

ポイント2:収益圧迫危機の金融株は売り

G様:日本の3大メガバンク、今は買い時ではないということでしょうか?

:そうですね、3行の配当利回りを比較してみましょうか。

三井住友FG(8316):4.13%
みずほFG(8411):4.12%
三菱UFJ FG(8306):3.23%

これは現時点での配当利回りになりますが、仮に今後の収益低下による株価下落が起こったとすると、この配当利回りがさらに低下することになります。すると、3行の中で配当利回りが一番低い三菱UFJ FGが最も不利かもしれません。

G様:三菱UFJ FG、買ってはダメ株( ..)φメモメモ

:それよりも買ってはダメな株、ずばり、ゆうちょ銀行(7182)とかんぽ生命保険(7181)です。

G様:え~? 最近まで配当性向が高い優良株として買い推奨銘柄でしたよね!?

:やはりマイナス金利の影響が大きいです。ゆうちょ銀行やかんぽ生命は、利用者の預金を国債で運用するか日銀への預金で収益を上げていたんです。しかし、マイナス金利政策によってそのビジネススタイルが崩壊の危機に立たされています。

マイナス金利が長期化するなら収益激減は免れないでしょうし、新たなビジネスモデルを構築するには相当な時間を要すると思われます。残念ですが、ゆうちょ銀行とかんぼ生命、売り推奨です。

G様:あの、三菱UFJ FGとか、ゆうちょ銀行やかんぽ生命、絶対売らないとダメなんでしょうか?

:そんなことはありません。株投資は自由です。もちろん自己責任にはなりますが、売り推奨株を継続保有するという選択肢もありかと思います。私の場合、2月初旬に三菱UFJ FGを100株買ってみましたよ。


≪取引明細≫

G様:え? 売り推奨なのに三菱UFJ FGを買ったんですか? なぜですか?

:私の投資スタイルは長期運用です。数年単位で保有し、売却益だけでなく、配当、優待、貸株サービスすべてを駆使し、トータルで利益を狙う投資スタイルだからです。三菱UFJは継続して配当を出していますし、優待もあります。今後も継続保有するつもりですよ。

要は、ある程度含み損を抱えても配当や優待による収益を狙えるなら、売り推奨銘柄を買う、または保有という選択肢もありだと思います。ゆうちょ銀行やかんぽ生命の配当利回りは低目で優待設定もありませんので、今はおすすめしませんけど。

G様:わかりました。マイナス金利で買って良い株とダメな株、参考にさせていただきます。

:はい。最後にポイントをまとめてみましょう。

マイナス金利で買って良い株、ダメな株5選 まとめ

買って良い株【有利子負債が多く、好業績の銘柄を狙う】
・ソフトバンク(9984)
・日本電信電話(9432)

買ってはダメな株【収益圧迫危機の金融株は売り】
・三菱UFJ FG(8306)
・ゆうちょ銀行(7182)
・かんぽ生命保険(7181)


配当や優待による収益を狙えるなら、売り推奨銘柄を焦って売る必要はないかもしれません。

それでは、また。(執筆者:堀 聖人)

《堀 聖人》
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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。 <保有資格>:第二種証券外務員資格 <メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎) 寄稿者にメッセージを送る

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