2016年10月23日より、いよいよ日本でも「Apple Pay」が利用できるようになりました。
これまでのiPhoneでは日本のおサイフケータイには対応していませんでしたが、日本向けiPhone7では、おサイフケータイに対応しているのです。
クレジットカードユーザーにとってそうなると気になるのが、Apple Payとクレジットカードとの関係です。
目次
そもそも「Apple Pay」とは？
その前に、まずは「Apple Pay」について見ていきましょう。Apple Payとは、Appleが始めた新たな決済サービスのことです。
海外ではすでに導入されておりましたが、日本の電子マネーの決済規格が独自の規格を採用していたため、日本では導入が進んでいませんでした。
しかし、日本の電子マネーの決済規格「Felica」をiPhone7から導入することで、既存の日本の決済サービスを利用して、間接的にではありますが「Apple Pay」が利用できるようになったのです。
利用方法は基本的に日本の「モバイルSuica」などと同じです。決済用のカードをあらかじめ登録しておきます。
ただしSuicaの場合、iPhone7にSuicaカードを取り込むという方法をとっています。
実際に利用する際には、iDとQUICPayとして利用する場合、ホームボタンに指をのせたままリーダーにかざす、指紋認証システムを導入しています（Suicaは異なる）。
QUICPayとiD利用分に関しては、Apple Pay利用分についてもポイントが付与されます（Suicaは未定）。
Apple Payが使えるクレジットカードは？
では、Apple Payが使えるクレジットカードには、どのようなカード会社があるのでしょうか？
Apple Payに対応しているカード会社は、以下のようになっています。
当初はアメックスやマスターカードも対応予定だったのですが、対応しなくなりました。
また、日本人にはおなじみの、カードでポイント獲得に重宝するジャックスカード、ステータスの高いダイナースなどが非対応なのも痛いですね。
このうちau WALLETクレジットカード、三菱UFJニコス、ビューカードについては、カード本体にQUICPayが搭載されていないにもかかわらず、Apple Payに登録すると、QUICPayとして利用可能です。
また、ソフトバンクカードはクレジットカードではなくプリペイドカードですが、Apple Payに対応しているのはユニークですね。
カード会社によっては使えないクレジットカードもある
ここで注意したいのが、上記12社が発行するクレジットカードであっても、全てのカードがApple Payに対応しているわけではないということ。
以下に、カード会社ごとの対応について見てみましょう。
対応カード会社、対象のカードについては今後追加、変更がある可能性が十分にありますので、カード会社の情報をチェックしておきましょう。
Apple Payの注意点
導入を検討している人も多いかもしれないApple Payですが、注意点もあります。まず、Apple Payではポイントの二重取りができません。
また、これまでのおサイフケータイと比べると、使えるサービスも限られてきます。
現時点では、
・ QUICPay
・ モバイルSuica
・ ANA SKiPサービス
・ iTunesギフト券
・ ホットペッパーグルメ
しかありません。
さらに、モバイルSuica内でも使える機能が限られており、JR東海のエクスプレス予約や銀行チャージなどが利用できません。
そして、iPhone7以外にもApple WatchでもApple Payが利用できるのですが、1つのSuicaを複数の端末で登録することができません。
とはいえ、まだ始まったばかりのサービスで、今後サービスの向上も予想されるApple Pay。期待せずにはいられません。（執筆者：角野 達仁）
