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「親が要介護状態になったとき」遠方でも財産管理や身の回りの世話をする方法。

シニア 介護
「親が要介護状態になったとき」遠方でも財産管理や身の回りの世話をする方法。

要介護といっても様々ですが、まだ施設入所を考える段階ではないが日々の生活に不安な要素が多い場合があります。

お金の管理はできているのか?

食事や洗濯など今まで通りできているのか?

別居していると様々な心配事が生まれてきます。今回はこの心配事を少しでも減らす為のお話をしたいと思います。

お金の管理


本来一番理想的なのは実子が管理することです。別居していても近場であれば、様子見がてら週に1度程度家を訪れ、1週間に必要なお金やそれまでに使った内訳の確認と親の様子を確認する事ができます。

しかし、遠方に暮らして居る場合はそうはいきません。

要介護状態という事

認知症やそれに通ずる症状、病気や高齢化による身体能力の低下があるということです。年金等を含め、財産を金融機関に預けている方がほとんどかとおもいます。

稀に、タンス貯金をしている方がいらっしゃいます。このタンス貯金がクセモノです。

「手元においておかないと不安」

「銀行に何度も行くのが面倒だから」

と、年金等が振り込まれると引き出してしまいます。

一瞬にして財産が失われてしまう可能性

・ 財産の殆どが家にある状態で火災が起きる。

・ 空き巣に入らる。

・ 詐欺に騙される。

一瞬にして財産が失われてしまう可能性はたくさんあるので要注意です。そこで2つの制度をお勧めしたいと思います。

日常生活自立支援事業


≪画像元:社会福祉法人 全国社会福祉協議会(pdf)≫

市町村の社会福祉協議会が窓口です。利用の相談等は無料でできますが、実際に訪問を利用した場合には1回あたりの利用料金は平均して1,200円程度かかります。

預貯金の預入や引出し、日常に必要な消費契約や住民票の届出などの代行もしてもらえます。

成年後見人制度

  
家庭裁判所に後見人の開始審判請求を申立て、候補者の中から本人にあった後見人を選出します。

手続きのために書類をいくつか揃えたり、開始までに時間がかかる部分はありますが、金銭や不動産管理・介護に関わる契約等も法に基づいて代理で行ってもらえます
 

月の利用報酬

管理財産の額により変わります。1,000万円を越えない財産の管理でしたら、通常であれば2~3万円程度になります。不動産の処分など特別な手続きを依頼した場合は追加報酬が加わってきます。

金額は手続きの内容等によって違いますので、都度、後見人と確認が必要です。

細かい報酬もあるので事前に確認

成年後見人制度を利用したらよいと気軽にお考えの方も多いのですが、その都度細かい報酬がかかるので、事前に詳しく内容をおさえておくことをおすすします。

どちらも行政や国の制度なので安心して利用する事ができます。

トラブル回避のために…

ホームヘルパーに金銭管理をお願いする方もいらっしゃいますが、トラブル回避のため大口の金銭や通帳・印鑑の管理は家族にお願いする事業所も増えています。

身の回りの世話


介護度の認定をうけているのであれば、訪問介護サービス(ホームヘルパー)の利用が一番良いでしょう。

食事や家の掃除などは家政婦さんを雇う事もできます。しかしホームヘルパーは介護に特化しているので、万が一の場合を考えるとヘルパーのほうが安心でしょう。

料金も介護保険が適用されるので、家政婦さんと比べると安い料金で利用する事ができます。

訪問介護サービス

 
お住まいの地域の、地域包括支援センターが窓口です。

まずは介護度の認定を受けていることが前提になりますが、ケアマネージャーとサービス内容を確認しながら、本人の生活に合った介助をしてもらえます。

・ 身体介助や補助

・ 食事の準備や軽度な家事

・ 通院の付き添いや買い物の代行等

を頼む事ができます。

介護度の認定を受け介護保険を利用した場合、介護度1の方ですと1時間あたりの自己負担金は388円程度ですが、自治体や事業所により金額が前後するので確認が必要です。

制度を賢く利用しましょう

世話をしてあげたいのにしてあげあられない、そんな方も大勢いらっしゃると思います。

遠方で直接関わる事ができなくても、国の制度や自治体の制度を上手に利用し、両親が安心して生活できる環境を整えてあげるのも一つの介護ではないでしょうか。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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