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厚生年金は誰のためのもの?

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GWどう過ごしでしょうか?
毎日、子供たちをどこかへ連れ出している私です。

先日、携帯ニュースで見かけた記事です。
厚生年金適用のがれ 事業所名公表へ

本当は厚生年金に入る余力がある、保険料も払えるし、従業員にはきちんと
働いてもらっているのに、入らない事業所には、事業所名を公表し、罰金を
きちんととってもらいたいと思います。

が、一方、「どうしても余力がないの、お金がないものはないのよ。
頑張ってるんです、これでも」という事業所は、どうなるのかと
思いました。

結構あると思うんですね、そういう事業所。
以前は、社会保険事務所時代、役所の方で、会社の厚生年金
脱退をすすめたり、月変をすすめたりする動きがあったのです。

理由は、「会社がつぶれてしまっては、元も子もないから」。
だったはずですが。。。。

でも、そういう行為は、新聞で騒がれ、とんでもないことだと
非難をあびたのです。

私はブラック企業は支持しません。
が、良心的にやってるけど、今一つ儲けがあがらないのよ、
従業員もそれをわかっていて、あえて、国民年金を承諾
している会社もあると思うのです。

くれぐれも、保険料倒産を引き起こさないように、税務署と
年金機構が結託し、支払い能力があるけれど、厚生年金に
入ろうとしない会社を、良く良くピックアップして、ことにあたって
いただきたいです。

 厚生年金に入りたがらない会社がある理由として、ほぼセット
となっている健康保険の給付理由に、仕事上のケガや病気が
含まれないことがあります。

 従業員なら、労災を受けることができますが、事業主の場合、
労働者ではないので、基本的に労災保険には入れません。

特別加入という制度は存在しますが、労働者分とは別に事業主の
保険料を払います。

事業主が仕事上でけがや病気をした場合でも、原則、健康保険では、
給付がされないのです。(最近では、労災保険から給付がされない場合は
健保から給付されるように改善されつつあるようなのですが。。。)

事業主からすると、従業員の会社負担分が多額な上、自分が仕事上
のケガや病気の場合、健康保険から給付を受けられない。

これでは、国民年金と国民健康保険のセットの方がいいのではないか?
金額的負担が軽いし、国保なら、仕事上、仕事外にかかわらず給付を
受けることができるのですから・・・。

こんな風に考えてしまう事業主も多いのが事実です。

とにかく、健康保険組合も大変ではあると思いますが、事業主でも従業員
でも、労災から支給されない場合(争っている場合とか。。。)、健康保険から
渋らず、出すよう徹底した方がいいのではないでしょうか?

後日、労災が認められたら、健保組合が労災の給付で補てんを受けるような
仕組みになると、厚生年金+健保のセットがもっと定着するのでは、ないで
しょうか?

いろいろ思うところのある記事でした。

《拝野 洋子》
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拝野 洋子

拝野 洋子

年金相談員、保険・家計アドバイザー ファイナンシャル・プランナー(上級資格のうちライフ、保険、タックス、相続、金融を科目合格) 大手地方銀行にて外国為替、内国為替に携わる。税理士事務所等にて、社会保険、助成金申請代行、損保代理店業務、行政書士補助、記帳代行などの業務に携わる。400件以上の電話年金相談に対応。東京都中央区で算定相談員、川崎市で街頭相談員、社団法人の労働施策アドバイザーを経験。趣味はクラリネット演奏 音楽鑑賞 読書。平成25年4月よりオールアバウトガイド 平成29年4月より年金相談員 <保有資格> 社会保険労務士、FP技能士2級、AFP、日商簿記2級 寄稿者にメッセージを送る

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