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今、大切なことは海外に目を向けること 30年前の日本を捜して

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  ここ数年の我が国の現状は、少子高齢化が急激に進み、経済の低迷そして政治の腐敗など、悪循環から抜け出せず、喘ぎ苦しんでいます。さらに日本国の借金(負債)は、1千兆円を超えて、今もなお日々増え続けています。政府も、税収が減る一方で支出が増えていく、負のメカニズムを打破出来ず、この先も国債発行による日本の借金は今まで以上に増え続けてゆくことでしょう。

  日本政府の財政を解り易く我々の家庭(家計)に置き換えて見ると、年収400万円の所帯で必要な生活費900万円の支出がなされて、常に家計は毎年500万円の赤字が続き、その都度、親・兄弟・親戚や友人から借金をお願いして凌いできた・・・・・ 気が付くと、なんと現段階で親戚縁者から1億円の借金を抱えてしまっている火の車の我が家。 解り易く例えると、これが今の日本国の財務状況です。

  今、世界を騒がせている「ユーロ危機」ギリシャの財政問題より、日本の財政の方が負債も多く現状は深刻です。しかし、日本が同じように借金大国にも係らず持ちこたえている理由は、ギリシャは外国(他人)から多額の借金をしていて返済の催促を迫られているが、日本は国内(身内)から金を借りていて、返済の催促を迫られていないという一点に尽きます。ちなみに身内というのは、国内の生保や郵貯そして我々国民のことです。

  さて、戦後の日本は、凄い勢いで経済復興を果たして、世界一の経済大国まで成長しましたが、長年その栄華に酔いしれている間に、状況が変化して、今は坂道を転がるように政治や経済そして社会が衰退してきています。

  遠い昔、経済成長の著しい1970年代の日本の郵便貯金の金利は8%でした。何もせず郵便局にお金を預けておくだけで、10年を待たずして預けたお金が2倍になりました。その当時は、我が国の年金システムや企業の雇用条件や退職金など、全てのシステムにおいて健全に機能していました。それは、貧しくても国内には若くて元気な人達が多く、国がドンドン栄えていった遠い過去のお伽話にも似ています。

  今や日本の国民平均年齢は45才まで上がりました。ちなみに今最も成長著しい中国の平均年齢は35才です。タイやベトナムは27ー28才です。カンボジアやラオスはもっと若いです。経済=(イコール)人口であり、若い国民の意志と欲望が国を繁栄させてゆく原動力となります。世界の何処の国もいつの時代もそうでした。

  さて、投資(資産運用)という観点で世界を見渡すと、やはり衰退している国にお金を投じるよりも、これから成長を遂げる若い元気な国にお金を投じた方がお金が増える可能性が高いことは言うまでもありません。日本の銀行や証券会社でお金を運用するよりも、経済発展を遂げている若い勢いのある元気な国の金融機関や金融商品に投資をするということが堅実に確実に資産を増やしていく最もシンプルな方法だと確信しています。

  充分に安全性を確認したうえで、リスクを把握して、大切な資金を増やしてゆきましょう。次回からは、海外投資のリスクや、どの国のどのような投資案件がよいのか、具体的に検証していきたいと思います。

《桐山 一人》
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桐山 一人

株式会社ノマド・グローバル 代表取締役 健康で活き活きと過ごす人生、世界を視野に入れたグローバル・ライフ「ノマド・ライフ」を提唱し、若年層を中心に多くの人々の共感と支持を得る。「若い人こそ、お金の無い人こそ、海外に目を向けた資産形成を検討すべし」と若年層を中心の資産運用のコンサルティングを得意とする。 年間のうち100日以上を海外で過ごす自他ともに認める「Nomad」自由人である。ファイナンシャルプランナー・中小企業診断士・ロングステイアドバイザーの資格を持つ。 寄稿者にメッセージを送る

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