自動車の任意保険は、はじめて契約するときに「ノンフリート等級」が6級からはじまります(セカンドカーは7級から)。

「ノンフリート等級」とは、契約者の事故に応じてリスクを1等級から20等級に区分し、等級ごとに保険料の割引・割増を行う仕組みです。

 1年間無事故なら、翌年の等級は1等級アップ、事故があったら3等級下がります。

 現在の等級別の割引・割増率は、継続契約の場合、6等級が▲17%。1年間事故がなくて翌年7等級になると、▲23%となり、保険料が5%分安くなります。
 反対に、事故があると翌年は3等級、+10%となり、保険料は27%分高くなります。

 4等級は▲1%なので、割引も割増もないレベル。

 最高の20等級になると、▲63%。・・・・安い。

 任意保険加入者のなかでは、20等級の人数が最も多いといいます。

 自動車保険の保険料には、この等級制度以外にも、運転する人の年齢や、運転する人を限定することなどで、割引、割増が適用されます。

 さて、この等級は、同居の配偶者や親族であれば、引き継ぐことができるのです。その仕組みを使って、保険料を節約することができるのです。

 たとえば、父親が乗っている車で20等級の自動車保険契約があるとします。
 子どもが高校を卒業して免許を取得。子ども用にクルマを1台増やす場合です。

 子どもは年齢が若いので、保険料が高いですね。

 そこで、新しいクルマに、これまでの契約20等級を引き継ぎます。
 そうすれば、年齢条件によって保険料が高い子どもも、20等級の割引の適用を受けることができるので、保険料を安く抑えることができるのです。

 いっぽう、これまでのお父さんのクルマは新規に6等級で契約します。
 等級の割引率は低くなりますが、お父さんは年齢条件や運転者を限定するなどによる割引を受けることができます。

 夫婦の場合でも同じです。引き継ぎのポイントは「同居」であること。

 子どもに引き継ぎたいときには、子どもが別居する前に行うことです。

 ついでながら、一時的にクルマに乗らない場合には、保険会社に申請して「中断証明書」を取得しておけば、今度クルマに乗るときに、以前の等級が継承されます。

 有効期限は10年。

 今乗っているクルマを廃車にしてしばらくクルマには乗らない場合や、クルマが盗まれた場合、災害などで滅失した場合などには、とりあえず、「中断証明書」を申請しておくとよいでしょう。

 取得しない場合、今度クルマに乗るときに、「6等級」(最初)からはじまります。

 20等級になるまでには、最短でも14年かかるんですから、せっかくの等級は大事にしないものです。