まずは、お知らせです。先週発刊の以下の雑誌に登場しています。書店にお立ち寄りの際は、よろしくお願いします。

□産経新聞出版 ネットマネー 2013年1月号

  「風雲!マネー塾 其ノ四 不動産投資対決編 J-REITvsマンション投資 不動産を狙うならまずはJ-REIT」にコメントしています。また、「家計費大幅カット! 節約テク100連発」を監修しています。

□週刊エコノミスト 2012年11月27日号「生命保険に気をつけろ」
  「老後に備える保険 一時払い終身保険は「保障」か「貯蓄」の明確化を」と「個人年金保険 少しずつ蓄えたい人に税制メリットあり」のページを執筆しています。

  来年4月から、かんぽ生命(日本郵政)が新しいタイプの学資保険の販売を開始する可能性が高まっています。学資保険とは、子どもの進学・入学時に合わせて教育資金を長期的に準備する代表的な保険商品。

  お子さんの誕生をキッカケに、「子どもの将来のために」と加入する世帯が多いですね。教育資金は普通に貯蓄をして準備してもいいのですが、学資保険だと、子どもの名前が被保険者として保険証券に書き込まれるため、「この子のために」感が強くなります。目的をはっきりさせて親の責任を実感しながらお金を貯めることができるのです。

  特に郵便局(かんぽ生命)の学資保険には昔から人気があります。昔はしっかりお金が貯まっていました。しかし、低金利のいま、郵便局の学資保険では、お金は貯まりません。懸命に保険料を支払っても、戻ってくるお金(満期金など)は、支払った保険料の合計よりも少ない元本割れ状態になります。

  なぜそうなのか?

  学資保険には「貯蓄機能」と「保障機能」があります。貯蓄機能とは、お金が貯まること。保障機能は、2つあります。ひとつは、契約者(保険料を払う親)が亡くなったら、以後、保険料を払わなくてもよくなること。それでも満期を迎えると契約通りに満期金を受け取ることができます。

  このことはとても助かります。世帯主が死亡して収入がなくなっても、将来お金を受け取ることができるので、学資保険には必要な保障機能です。

  もうひとつは、被保険者(子ども)が亡くなったときの保障です。郵便局の学資保険の場合、子どもが亡くなったとき、満期金に相当する死亡保険金が払われる仕組みになっています。つまり、それまでに支払った保険料を上回る死亡保険金が支払われるのです。

  収入のない子どもが死亡して、多額の保険金を受け取って助かる親が、果たしているでしょうか?郵便局の学資保険は、子どもが死亡したときの保障が厚いために、それだけ貯蓄機能が弱まって、元本割れになるのです。金利が高かった昔は、元本割れは起きませんでした。しかし、現在は学資保険でお金を貯めることができず、人気が低迷しています。

  いっぽう、学資保険で人気のある「アメリカンファミリー」や「ソニー生命」は、貯蓄機能が充実しています。支払った保険料以上の満期金を受け取ることができます。

  というのも、それは、子どもが死亡したときの保障機能を薄くしているため。子どもが死亡したときに親が受け取れるのは、それまでに支払った保険料相当額。・・・・学資保険は、それでよいのではないでしょうか?

  かんぽ生命が来年4月からの販売開始を目指している新タイプの学資保険も、保障機能を薄くするモノ。果たして、アメリカンファミリー、ソニー生命とどのくらい競争力のあるものが出てくるのでしょうか?なお、私たちが「競争力」を評価するのはとても簡単。戻り率(満期金や祝い金など受け取るお金の総額/支払保険料総額)が高いものほど、競争力が高くなります。つまり、お金が貯まる。