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失敗しない為の住宅ローン選び2 借入金利や期間で返済額が変動

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  前回は返済比率について触れましたが、今回は借入金利と期間について触れて行こうと思います。前回の返済比率は、実際に返済していく額と収入の割合でしたが、借入金利や借入期間によって返済額は変わります。

  仮に3000万円を金利1%・借入期間20年・ボーナス払い無しで借り入れた場合、毎月の返済額は137,968円となります。借入期間を35年とし他の条件は同じだと84,685円になります。年収500万円の方の場合では前者の借入期間20年では、返済比率が約33%となってしまいますが、借入期間が35年の場合では約20%となり、健全な借り入れが出来た事になります。

  33%でも借り入れが出来るからと考え、少しでも金利返済分を節約しようと20年を選択してしまうと生活費や教育費などの支出の増加が見込まれるので家計の圧迫になる可能性があります。今まで奥様が専業主婦だったご家族では奥様がパートに出るなど収入を増やさないといけなくなるケースもあります。また最悪なケースですとマイホームを手放さなくてはいけないケースになる場合もあります。

  先ほどの例では金利が1%と低い金利でしたが、現在の低金利の中では変動金利や短期固定金利を利用すれば1%という水準での借り入れは可能です。長期固定金利や全期固定金利でも2%~3%という低い金利で借り入れをする事が出来ます。

  先ほどの借入期間が35年の例を使って、金利2%で借りた場合では、返済額は99,378円となります。この場合の返済比率は約24%と、それ程悪くない借入比率になっています。金利が3%となると返済比率は約28%となり、多少家計が苦しくなる返済になってしまいます。

  では、やはり金利が低いものの方が良いのではないかと思われる方も多いと思いますが、金利の低い住宅ローンは変動金利や1年から5年程度の短期固定金利のものが多く、金利が上昇した時のリスクを含んだ選択とも言えます。

  次回は金利の選択の考え方についてお伝えしたいと思います。

《吉野 裕一》
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吉野 裕一

吉野 裕一

FP事務所  MoneySmith 代表 2006年にFP事務所 MoneySmithを開業。住宅取得資金の準備の方法や資産運用などに興味を持ち、知らなければ損をしてしまう事が多くある事を知り、より身近なファイナンシャル・プランナーとして、ずっと安心して過ごせる人生のプランニングをモットーに老後資金計画、教育資金計画、リスクマネジメント、住宅ローンのアドバイスなどの相談業務を行っています。 【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP・住宅ローンアドバイザー・2級DCプランナー・二種証券外務員 寄稿者にメッセージを送る

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