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シニアライフプランの作成は「平均寿命」ではなく「平均余命」で考えよう

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  私たちはひとりひとり旅に出ています。旅の行き先はそれぞれ違います。それは悲しいけど誰にでも訪れる「旅の終わり」です。今回はその旅の「道標」のお話を。

  平均寿命って、もちろんお聞きになったことあると思います。平均寿命というのは、0歳児が平均で何年生きられるかを表した指標なのです。平成23年度で男性が79.44歳、女性が85.90歳です。

  一方で平均余命という指標もあります。あまり聞き慣れない言葉だと思います。これはある年齢の人があと何年生きられるのかを表したものです。ですから0歳児の平均余命のことを平均寿命と言います。

  もちろん、この記事を読んでいる聡明な方は0歳以上ですから、平均余命は平均寿命よりも長いことになります。

  例えばヨーイドン!とみんなでマラソンしたとしますよね。1歩も走ってない赤ちゃんと半分以上走った人は距離が違って当然です。もちろん半分以上走った人の方が、0歳児より長く走れるだろうというのが平均余命の考え方です。

  平成23年の簡易生命表によると、60歳男性で平均寿命の+3.26、65歳で+4.25歳。60歳女性で+2.22歳、65歳で2.76歳となります。

  シニアライフプランを作る上で、一番のポイントは平均寿命ではなく平均余命で考えなければならないということです。たかだか2、3歳の差と言うなかれ、1カ月の生活費が20万円として×12カ月×3年、なんと!3年で720万円も違ってきます。

  ぜひ「平均余命」という言葉を覚えておいてください。

《中森 学》
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中森 学

なかもり行政書士・FP事務所代表 商工会議所で10年間勤務後、独立、シニア世代の資産設計や遺言書作成などの相続関係を主業務としております。また基礎から分かりやすく経済問題を解説します。 <保有資格>行政書士、2級FP技能士、貸金業務取扱主任者、マンション管理士、管理業務主任者 寄稿者にメッセージを送る

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