前回は、保険・貯蓄・ローンのメリットとデメリットについてお話しました。今回は、それぞれの相関関係を活用した役割分担についてお話します。

元金×時間×金利=金融力

  これは、すべての金融(=保険・ローン・運用など)に共通する方程式です。名前をつけるとすれば、「金融力」と言えるでしょう。それぞれの金融を方程式に当てはめてみると、

※3000万円のマンションを(元金)、35年ローンで(時間)、年利3%で支払う=支払総額。

※ボーナス100万円で(金額)、10年後子供の進学のために(時間)年利1.00%の国債を(金利)購入しておく=受取総額。

※死亡時2000万円の生命保険に(金額)定年までの20年間(時間)、予定利率もしくは、割引率2.1%の商品(金利)に加入する

  ・・・という風になります。

  つまり、金融商品を選ぶ際には、その商品の金利や予定利率という特徴だけではなく、「時間」と「金額」が必ずつきまとうのです。言い換えれば、将来、いつ、いくらの準備が必要かという「計画」がなければ、金融商品の選択に「多くのムダ・ムラ・ムリ」が発生してしまうのです。

  保険には「即効性と高額」という二つのメリットを得る反面、もらえる機会が限られるという弱点があり、ローンには即効性がある反面、支払総額が増える弱点がある。運用は即効性はないが、受取総額が増える。この様に、相反する金融商品を上手に組み合わせるには、来年度~5年後~10年後~生涯をかけてという、事業計画や生活設計が必要となってくるのです。

  キャッシュフロー経営・・・という言葉が流行して、幾年月も立ちましたが、キャッシュフロー自体、「時間と金額の管理」であり、本来は「未来の計画を立てるもの」であることが日本社会では多くは「決算後の分析」として使われていることが残念です。