過去1年間(2012年6月1日~2013年5月31日)のアジア・オセアニアの株価の動きを紹介します。
2013年5月、東京市場は下図に示しますように、それまで急ピッチで値を上げていた日経225平均とTOPIXが5月23日、日経平均は1143円下げ、TOPIXは87.69ポイントの暴落後、大きく値を下げています。5月22日終値から5月31日までの7営業日で日経平均は―11.85%、TOPIXは―10.99%という大きな下げで終わりました。
グラフの表示している期間は2012年6月1日~2013年5月31日、日経平均は黄色、TOPIXは紫色で、ブルーは著者の個別日本株群のパフォーマンスで、10月30日に若干の銘柄入れ替えを行っています。それまでは、TOPIXに連動するように構成していいましたが、11月からは若干動きが異なるようになっています。でも、差は僅少です。
日本を除くアジア・オセアニアの先進国株価の動きを、香港ハンセン指数(黄色)、シンガポールST指数、オーストラリアASX200(紫色)に連動するETFで紹介します。
期間は2012年6月2日から2013年5月31日です。本年5月末には各指数ともに1年間で20%今日の上昇に収斂していますが、当初はシンガポールST指数が上昇、それを香港ハンセン指数が急追しで抜き、本年2月以降は3指数交互に騰落を繰り返しながら、5月末を迎えています。年明けからのハンセン指数の下降が目につくと思います。中国経済の減速観測の影響かと思います。
次の図は、台湾加権指数(黄色)、上海総合指数(ブルー)、そして韓国総合指数(紫色)の過去1年の推移です。一見して、上海総合指数の低迷がわかる図になっています。12月に底値を付けた後、急速に上昇し一時は昨年6月の価格を超えていますが、その後下落して、5月でも回復しませんでした。
一方台湾加権指数は、昨年11月から上昇を始め、本年5月には他を引き離し、15%を超える上昇になっています。韓国総合は、一年を通じてプラス圏にあったものの、10%上昇には届かずにいました。
下図は、前述した台湾加権指数(ブルー)に、ニュージーランドNZ50指数(黄色)とインドネシア総合指数(紫色)の過去1年の動きを比較したものです。ニュージーランドと、インドネシア総合は、順調の上昇トレンドを描き、特にインドネシア総合は5月下旬の東京市場の暴落の影響は軽微で、結果、35%近くの上昇でした。ニュージーランドは5月下旬の影響が出て、30%の上昇に留まりました。
アジア地域の西側、シンガポールST指数(紫色)に対し、マレーシア総合(ブルー)とムンバイSENSEX指数(黄色)の動きを比べたものです、マレーシア総合は当初5%上昇した後伸び悩み、4月と5月の伸長でようやく10%を超えています。
ジョホールバルのイスカンダル計画名との不動産ブームに沸いている様にニュースが続いていましたが、株価の動きは鈍いものでした。ムンバイSENSEX指数は、昨年6月から本年1月にかけて上昇したのですが、その後反落し、5月にふたたび上昇して25%の上昇を果たしています。
以上アジア各地の動向ですが、地域をアジアで日本が爆騰後5月に躓いた格好になっています。極東の上海も韓国、台湾の株価指数は振わず、NZと台湾は着実な上昇を続けています。