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投資初心者がNISA口座を検討する前に学ぶべきこと(タイプ別)

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投資初心者がNISA口座を検討する前に学ぶべきこと(タイプ別)

  各金融機関が”NISA口座獲得競争”に走ってるおかげで最近TVCMや新聞広告等でもNISAの宣伝を目にするようになってきました。そのせいか、こんな気になる行動をとられる方も?

  「NISA口座だけで投資したいのになぜできない?」(日経新聞WEB)

  これはNISAの「投資非課税口座」のメリット面ばかりをみていて本質がわかられてない事例のひとつかと思います。NISAはあくまでも「証券総合口座のオプションサービスが増えた」という認識で使っていただきたいと思います。

  というのもNISA口座は「損益通算不可」という投資の世界では「逆転不可能」な縛りがあるので必ずしもNISA口座を使えば100%得ともいいきれない事情があるからです。

  あくまでも投資初心者の方が敷居の低いNISA口座を開設し、成功体験を積んで日本の証券投資に前向きな資金が入り、めぐりめぐって企業の資金調達手段が増え日本経済が活性化するというのが政府の思惑でしょうし、NISA口座開設の検討の前に本質的な「投資についての学び」が日本人には不足しているように感じます。

タイプ別 NISAで投資を始める前に学ぶべきこと

  最近よく結論を急ぐ方「で、結局NISA口座で何の金融商品買ったらいいの?」というお話もお聞きしますが、それぞれの投資家の方の投資哲学にもよりますが以下の様な考え方で整理できるのでは?と思います。

NISAがきっかけで少し勉強しながらチェレンジしてみようかなという資金性質の方

  もしチョイスするのが株式投資なら長期投資前提ですので最低でも

 会社四季報の読み方
 PBR、PER、ROE などの割安株比較ツールの読み方
 チャートなどの売買タイミングの読み方

  上記3点位は最低学んでいただきたいと思います。あとNISAは「損益通算不可」ということは負ける投資が許されなくなるということになりますのでそこも理解した上での選択眼、投資選択力が必要になります。

NISAがきっかけで投資について勉強する時間はあまりとれないけど投資にチャレンジしてみたい方

  例えば投資信託が選択のひとつとして考えられますが

 分散投資の考え方(投資対象の種類の性質など、債券市場、REIT、新興国、金、穀物なと商品相場等)
 投資対象のリスクの許容度の見分け方(上記商品の動きの性質の特徴、過去分析など)
 投資信託の実績のみるべきポイントについて(毎月分配型か否か、特別分配金の有無など)

  金融機関にすすめられるままではなく、ある程度知識武装して、自分で投資の決断を判断できる力が必要になると思います。投資を勉強する時間もなくリスク許容度もない資金の方は正直、無理にNISA口座を利用する必要はないです。

  日本人にありがちな「周りがやってるから。。。NISA」という以前に投資の本質的な学びが必要なんじゃないかという気がする今日この頃です。

  さて次回からは具体的な投資選別手法のスキルについてお伝えできたらと思いますのでお楽しみに。

《真多 美恵》
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真多 美恵

真多美恵FP事務所 代表 ファイナンシャルプランナー 大手証券会社在職中に法人担当とまだ401kという名前すら世の中に浸透していない頃から滋賀県下の商工会議所に啓蒙活動で確定拠出年金についてセミナー等を開催。その経緯からFPとして独立してからNHKの「日本のこれから」というディスカッション番組の「年金」特集の時にパネラーの一人として出演。その番組内でも一貫した主張としては「日本の年金はもう根本的に制度改革しないと人口構成上もたないし我々現役世代が不利益を被る。他人まかせでなく自助努力の年金構築が必要」中小企業の財務戦略としての401K(確定拠出年金)についての正しい知識、投資教育活動を地道に続けている。 寄稿者にメッセージを送る

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