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銀行を利用するポイント 目的別に異なる銀行口座を用意しよう

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銀行を利用するポイント 目的別に異なる銀行口座を用意しよう

 みなさんは、稼いだお金を銀行に預金されているだけではありあせんか? 銀行は社会にお金を回すことで、価値の創造を行っています。ですが、見方を変えてみますと、みなさんから借りたお金を他の人に貸し出すことにより金利手数料を得て、そのうちの極わずかをみなさんに配分している…ということでもあります。

 ご存知のように、現在のローン金利は住宅ローンで3%台、クレジットですと15%ぐらいになりますよね。それに対して銀行預金は0.03%前後です。

銀行が必ずしもあなた側に立った提案をしない理由

 乱暴な言い方をすれば、金利手数料で銀行が100万円稼いだうち1万円を、お金を貸してくれた預金者に配分するということです。銀行は預かったお金の9割を貸し出してよいことになっています。銀行は預金者からの借金が多ければ多いほど、大金を動かして稼ぐ機会が増えるということになります。ですから、預金を勧めるのです。

 そういう意味では、「本来もっと配分されてもいいはずのお金を、ゼロ金利政策という名のもとに、減らされている」という考え方もできますし、「運用リスク保険負担金と運用手数料を徴収されている」という考え方もできます。

 金融機関はボランティアではありません。お金を誰かに託す以上は、どこかで何らかの形で手数料を負担しているわけです。ですから、そこを揶揄するのはナンセンスなことです。銀行は保険や証券を扱うようになりました。具合悪いことに、口座という名前のみなさんの懐具合をよく知っています。ですから、手数料収入のために提案もします。

 借り入れ金利手数料と保険・証券の販売手数料を得ることが、収入ということになりますので、必ずしもあなたの側に立った提案をしているわけではない、ということを念頭にしなければならないのです。

銀行を利用する上で考えておきたいコト

 銀行を利用する上で考えておきたいコトは、目的別に異なる銀行口座を用意することです。

1 1年以内に使う目的があるお金を預ける口座
2 給与・報酬の受取専用口座
3 公共料金やクレジットなどの支出専用口座
4 それ以外の口座

 など、目的別に異なる銀行口座を用意することで、個別の金融機関に全容把握されないばかりか、自分達のお金の流れが判りやすくなります

 これは、個人や法人でも同じことです。銀行もできるだけ貸し出しに使えるお金を引き出されたくありませんから、土日はATM手数料を課したり、ATM無料引き出し回数制限を設けたりしています。よって、目的に合わせて上手く使い分けてお試し下さい。

 銀行を利用するのは、基本的な機能に絞ることをお勧めします。日常のお金のやりとり(振込み・引き落とし・受け取りなど)と、強いて利用するならばローン金利の優遇制度の活用でしょうか。

 法人であれば、銀行融資のための付き合いも大事ですが、銀行融資に頼り過ぎない財務も大切です。銀行融資の返済のために、別のところから融資を受けるという、間違った資金繰りをしていませんか?

 現在の銀行預金金利0.03%では、資産が倍になるのは2400年後です。団塊の世代の高齢者が現役の頃は、金利が6%でしたから12年で倍になりました。今では銀行に全てを託す時代ではありません。資産形成には、保険・証券の活用が必要な時代なのです。

 本当の金融のプロは、それぞれの金融機関の適性にあった活用方法を提示することではないでしょうか。そのためには、考え方の偏らないファイナンシャルプランナーが必要です。ところが、そう多く存在しないようです。

 国は個々の資産形成に対して、保険・証券それぞれに対して様々な制度を設けています。であるにも関わらず、ファイナンシャルプランナーや経済評論家といった肩書きでも偏った意見を見かけます。それは、どの専門家と言われる方でも立場・背景によって言うことが違うのと同じです。まずは、ご自身にあったファイナンシャルプランナーを見極めて下さい。(執筆者:池田 弘司)

《池田 弘司》
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池田 弘司

池田 弘司

ひめじいけだドットコム 代表 家電製品修理エンジニア・インフラエンジニアを経て、生命保険を携わる。自身の経験から、将来を推し量るにはファイナンシャルプランニング(FP)が重要と思い至る。FPと言えば生命保険。外資系生命保険会社・1社専属生命保険代理店(個人事業主)・生損保乗り合い来店型保険ショップを経験する。平日はインフラエンジニアをしながら、土日祝限定にて1社専属代理店を再開。個人の将来設計アドバイス、相続に強い税理士・行政書士連携の相続対策サポート、生命保険を活用した役員・従業員のための退職金原資の作り方のアドバイスを行う。 <保有資格>:生命保険協会認定ライフコンサルタント・3級ファイナンシャル・プランニング技能士(保険顧客相談業務) 寄稿者にメッセージを送る

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