※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

住宅ローンは最初が肝心 金利で返済総額にどのくらい差が出るかを検証

コラム コラム
住宅ローンは最初が肝心 金利で返済総額にどのくらい差が出るかを検証

 4月に入り、消費税も上がり、金利も上がり、そして、給料も? なんていくといいのですが、今月に入ってフラット35、民間金融機関の住宅ローン金利も共に上がりましたね。

 そこで、今回は住宅ローンをどこの金融機関で実行するかでどの程度の差が出るかを実際の公表金利を参考に検証してみたいと思います。この4月には皆さんご存知のようにメガバンク系銀行(三菱東京UFJ、三井住友、みずほ)も揃って住宅ローン金利を引き上げました。

検証結果

 では、早速、検証してみることにします。前提はローン金額3000万円、返済期間は35年、金利タイプを10年固定金利型。このメガバンクの金利は1.4%(1行)~1.45%(2行)が適用金利のようです。

 比較する金融機関の金利は1.1%(実在する某金融機関)何れも2014年4月3日現在の金利です。ここでは10年固定金利なので実行後10年間でどの程度の差が出るかを検証してみます。(これらの金利は何れも最優遇金利を適用した場合)

 まずは返済金額ですが、金利1.1%の場合は86,091円、1.45%は91,122円でその差は5,031円、10年間では603,720円←35年間の一括保証料(618,330円)にほぼ匹敵?

 10年間の利息総額は1.1%の場合は約2,902,300円、1.45%は約3,853,300円と差額は約951,000円と100万円に近い…当然のことながら、10年間で返済される元金の差額も347,200円となります。この差があっても審査の厳しさは変わらない! と思います。

住宅ローンは最初が肝心

 どうでしたか? この試算はあくまでも実行後10年間のみの差額です。この間に気が付いて借り換えなどをすれば、ある程度、差を縮小することはできると思いますが、それには借り換え費用も掛かりますので、如何に「最初が肝心」かがわかると思います。

 住宅ローン金利はどこもそう変わらないと思いがちですが、この例はメガバンクという金利面では比較的良好とされる金融機関との差額です。この金利よりさらに高い金融機関は全国には多くあります。

 経済的、心情的に余裕がある方はどこの金融機関で借りても良いと思いますが…たかが金利、されど金利です。住宅購入にはとかく大きな出費がかかります。最近では金利外競走と言って、金利以外でメリットをPRする金融機関もありますが、やはり、借入には金利という大きなコストがかかります。ぜひ、コストカットをするべくところでキッチリとしておくことをお勧めします。(執筆者:小林 裕市)

《小林 裕市》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

小林 裕市

小林 裕市

株式会社 アクトFPオフィス 代表取締役 CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士 明治大学卒、地方銀行入行、勤続18年4か月(本部企画部門などの勤務のほか、本店営業部、東京支店にて支店経営を経験)、その後、大手生命保険会社に転職、勤続5年1か月(コンサルティング営業を経験)2004年に独立系ファイナンシャル・プランニング事務所「アクトFPオフィス」を設立、金融現場の未経験者が多い独立系FP事務所のなかで数少ない実務派FP、現在ではスタッフ2名とともに年間100件以上の相談に応じている。さらに2000年4月からは事例勉強会「FP研究会」を専門家集団にするために発案し事務局として参画、これまで10年以上に渡り、FP・弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・不動産鑑定士・土地家屋調査士などの専門家と定例勉強会などを通じ、財産に係る様々な問題解決に取り組んでいる。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集