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「毎月分配型投資信託」購入…リスクを減らす5つのポイント

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「毎月分配型投資信託」購入…リスクを減らす5つのポイント

 「豊かな老後生活」に欠かせないとも言われているのが資産運用の大切さですが、そこで今回は根強い人気の毎月分配型投資信託について少しお話したいと思います。

この10年で「再投資型」が「分配型」を圧倒

 先日、とある経済紙に毎月分配型投資信託の10年間のリターンが開示されていました。対象は2014年3月末時点で国内籍の追加型株式投信で10年以上運用中の毎月分配型のうち純資産残高上位10本。10年リターンの最高は再投資型89.4%、分配型は56.0%、最低は再投資型37.2%、分配型は14.5%でした。(何れも分配金は課税前としての計算)

 やはり、この10年では再投資型が分配型を圧倒した形です。この結果をご覧になった方で何もしていなかった方はさぞかし残念に思っていることでしょう。

 この結果をみますと、一つとしてマイナスとなった銘柄はありません。しかも、預金金利より遥かに高いパフォーマンスです。2008年9月のリーマンショック直後には多くの方が損を被ったと話題になったことは記憶に新しいですが、こうして月日が経ってみるとなかなかのパフォーマンスであったことがお分かりになると思います。

リスクを減らす5つのポイント

 この人気の毎月分配型投資信託ですが、なるべくリスクを減らすための5つのポイントをこれまでの私の経験から独断と偏見で列挙してみましたので参考までにご覧ください。

(1)純資産残高は1,000億円以上の銘柄
(2)基準価格は出来れば5,000円前後の銘柄
(3)複数のネット証券での売れ筋ベスト10入りの銘柄
(4)年換算分配金利回りが20%以上の銘柄
(5)外国通貨での運用の銘柄

 上記の条件を念頭において購入することで相応の利益を出すことができるのではないでしょうか? もちろん、銘柄、購入時期によっても違いはあると思いますが…これらはあくまでも今までの私の経験からですので、今後についてはわかりません。ちなみに私は今のところ、今後もこれらの条件を満たす銘柄を購入していく予定です。

 そして、この毎月分配型投資信託の分配金は、受取または再投資にするかは個々の判断です。例えば、公的年金では賄いきれない老後資金の一部を預金取り崩しにてお考えの方、教育資金として貯めた資金を仕送りなど毎月子どもために使う方(私が現在実践中です…満足しています。)が毎月受取型を選択するのが良いのではないでしょうか? その他、中長期投資とお考えの方は再投資型への選択を…。

 最後に今回のコラムはあくまでも私個人の経験からですので、この毎月分配型投資信託の是非を含め、購入の際にはあくまでも参考程度に留め、自己責任でお願いいたします。(執筆者:小林 裕市)

《小林 裕市》
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小林 裕市

小林 裕市

株式会社 アクトFPオフィス 代表取締役 CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士 明治大学卒、地方銀行入行、勤続18年4か月(本部企画部門などの勤務のほか、本店営業部、東京支店にて支店経営を経験)、その後、大手生命保険会社に転職、勤続5年1か月(コンサルティング営業を経験)2004年に独立系ファイナンシャル・プランニング事務所「アクトFPオフィス」を設立、金融現場の未経験者が多い独立系FP事務所のなかで数少ない実務派FP、現在ではスタッフ2名とともに年間100件以上の相談に応じている。さらに2000年4月からは事例勉強会「FP研究会」を専門家集団にするために発案し事務局として参画、これまで10年以上に渡り、FP・弁護士・税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・不動産鑑定士・土地家屋調査士などの専門家と定例勉強会などを通じ、財産に係る様々な問題解決に取り組んでいる。 寄稿者にメッセージを送る

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