これからの季節はクーラー代が気になるところ。夏の電気代の節約方法として、扇風機の積極的な使用やグリーンカーテンの活用などがよく紹介されていますね。てっとり早くできる光熱費の節約は、取り組みやすいですが、やみくもに行うと、努力の割に効果が小さく疲れ果てる結果に。

電気代の節約前に知っておきたいこと

 

 身近な電気ですが、その料金の計算方法はあまり知られていません。“電気ご使用量のお知らせ”にも書いてありますが、ほとんどの人は実際に支払う金額である請求額に目を落とすだけではないでしょうか。難しくないので、ここで、確認しておきましょう。

電気料金の計算方法
基本料金 +電力量料金 ± 燃料費調整額 + 省エネ発電賦課金 + 太陽光発電促進賦課金-口座振替割引額

1. 契約アンペア(A)数で決定する基本料金

 基本料金は契約アンペア(A)で決まります。20アンペア(A)なら、561.6円、30アンペア(A)なら842.4円です。表を参考にしていただきたいのですが、10アンペア(A)増すごとに280.8円高くなっていますね。言い換えると、契約を10アンペア(A)下げると、280.8円安くなるということです。

2. 電気料金は三段階料金

 電気料金は使用量に応じて三段階に分けて計算されます。第一段階料金は、ナショナル・ミニマム(国が保障すべき最低生活水準)の考え方を導入した安い料金。第二段階料金は、標準的なご家庭の使用量を踏まえた料金。第三段階料金はやや割高な設定となっています。

 料金の構造がわかったところで、実際に計算しながら確認してみましょう。仮に、30アンペア(A)の契約で電気の使用量を209kwhとします。

基本料金842.4円に、下記を合算します。
第一段階料金 120kwh ×19.43円=2,331.6円
第二段階料金 (209kwh-120kwh=89kwh) ×25.91円=2,305.99円

842.4+2,331.6+2,305.99=5,479.99円

 これが上記計算式の基本料金+電力量料金の部分にあたります。

効率的に節約するときの指標

 非協力的な家族にイライラ。頑張る割には効果が出ない。そんな状態から脱出するには、電気料金の節約に取り組む際に、することとしないことを明確にすることがコツです。その判断基準は下記の通り4つ。負担が少なく、効果が大きいことから始めるといいですね。“疲れない節約”が、続くコツです。

(1)効果が大きくて負担が小さい
(2)効果が小さくて負担が小さい
(3)効果が大きくて負担が大きい
(4)効果が小さくて負担が大きい

具体的にどんなことがある?

 現在の電気使用量がいくらなのかを確認してみましょう。“電気ご使用量のお知らせ”の左側に料金の内訳が記載されています。第三段階料金まで支払っているようでしたら、電気の使用の仕方を見直す必要があるでしょう。しかし、そうでない場合は、電気の使用量を減らすことはなかなか大変な作業となります。

 家電製品の買替えの時に、省エネ製品を積極的に選ぶと、負担が小さくて大きい節電効果が期待できますね。やり続けなくても効果が出るものを上手に取り入れていくことが電気料金削減のポイントになります。

 生活の中での電気料金の節約方法は、プラスαとして考えておいた方が気は楽になります。温水洗浄便座のフタを使用しない時には閉めておくことや、見ていないTVは消しておくことなどがあげられます。

 省エネ生活は地球環境にもよいことですから、ライフスタイルに合わせて、できることからぜひ始めてみて下さい。くれぐれも、無理はしないでくださいね。(執筆者:大木 美子)