軍資金はいくら必要ですか? 年収300万円の人向けの投資術(1)

 投資を始めてみたいという気持ちがあるものの、「何をどうすれば良いのか分からない」という人、または「そんなお金はない」と感じる人が少なくないようです。

 日本人の平均所得は約432万円。(厚生労働省 平成25年 国民生活基礎調査の概要より) では、平均所得に届かない年収300万円の人でも投資は可能でしょうか?

 結論から言いますと、可能です。しかも、貯金をしつつ投資ができます。年収300万円の人が投資を始める方法、順番に見ていきましょう。

軍資金はいくら必要か?

 最近は、全般的に少額から投資ができるようになってきていますので、「○○万円以上は絶対必要」という考えが少なくなってきた感があります。逆に言うと、年収300万円でいくらくらい投資に回すべきか考えるのが妥当です。そこで、先ず考えたいのが年間貯蓄額。

 あくまでも目安になりますが、年収300万円のうちいくら貯金するか、その理想額は…

◆300万円×0.1=30万円

 30万円が程よい目安となります。あくまでも目安のですので個人差はありますが、1年で年収の10%を貯金できたら理想的です。

 ここからが本題になります。投資の大前提になりますが、投資は必ず余裕資金で。これは投資の必須条件です。ですから、年収の90%にあたる270万円は生活するのに必要な資金。30万円は将来のための貯蓄であり、言い換えると、その30万円が余裕資金にあたります。

 とは言うものの、30万円すべてを投資金とするのは違います。将来の備え、例えば万が一の病気・入院、結婚、子供のためなどなど。ある程度の貯金も必要です。では、余裕資金である30万円の内、いくらくらい投資に回すべきか。おすすめは…

◆積極的に投資したい人:30万円×50%=15万円
◆無難に投資したい人:30万円×33.3%=10万円

 投資スタイルで投資額を割り出すと、このような金額になります。ただし、今までに投資をしたことがないならば、余裕資金の3分の1にあたる10万円で十分かと。まずは余裕資金×33.3%の投資金で無難に投資を始めるのがベターです。

 ちなみに、年収が違っても軍資金を割り出す計算式は基本的に同じです。余裕資金×50%で積極投資、余裕資金×33.3%で無難な投資になります。参考にしてください。

何に投資すれば良いのか?

 軍資金が決まりました。では、次に考えなければならないのは、その軍資金を何に投資するべきか、その対象です。投資と言っても、投資対象は数多くあります。

◆株投資
◆投資信託
◆外貨預金
◆FX
◆金
◆先物取引
◆不動産投資

 ざっと挙げてみただけで、こんなにあります。投資対象として相応しいか一つずつ分析していると切りがないので、結論だけ言わせてください。年収300万円の人で投資初心者に相応しいと言えるのは、上2つ。株投資と投資信託のみです。

 その他投資法は、例えばFX(外国為替証拠金取引)はレバレッジを利かせた取引で、かなりの知識とテクニックを要します。不動産投資に関して言えば、少額から…というわけにはいかず、少なくとも数百万円の軍資金が必要になります。

 FXや不動産投資を含めその他投資法はそれぞれの魅力やメリットがありますが、誰でも簡単にできるというものではありません。総合的に判断すると、少額で且つ投資初心者でもなじみやすいという条件を満たしている株投資と投資信託が一番妥当かと。

まとめ

 年収300万円の人が用意すべき軍資金は…

◆積極投資=余裕資金×50%
◆無難な投資=余裕資金×33.3%

 年収300万円で投資初心者に向いている投資法は…

◆株投資
◆投資信託

 では、準備した軍資金10万円でどうやって株投資や投資信託ができるの? という疑問ですが、それについては次回お話ししましょう。(執筆者:堀 聖人)

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この記事を書いた人

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「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ことをライフテーマとするアラフォー。銀行にお金を預けるだけでは時間とお金を活かしきれていないと悟り、お金がお金を生む仕組みを独学で学ぶ。投資歴は株式投資8年、FX3年。開設済み証券口座は5口座、FX口座は10口座以上。株式投資、FX投資、クレジットカードをメインに鋭い視点からなるコラム執筆中。日経ヴェリタスなどでもコメント。
<保有資格>:第二種証券外務員資格
<メディア掲載>:日経ヴェリタス 2015年11月15日号、 株完全ガイド(晋遊舎)
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