株の醍醐味の一つ、売却益。

株価が安い時に買って高くなったら売ることで売却益を得られるわけですが、口で言うほど簡単ではありません。特にどの銘柄が将来値上がりするのかなんて、簡単には分かりません。

映画「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅢ」のように、タイムマシンで未来へ行って値上がりする株が前もって分かるなら別の話ですが…。

もちろんタイムマシンなんてありませんから、将来値上がりしそうな株の探し方が分かれば損はないですよね。そこでおすすめしたいのは、テレビやネットでニュースを見聞きしたとき、“将来値上がりしそうな株” という視点でニュースを見ることです。

値上がり株を探す視点が重要

最近のニュースで、2020年の東京オリンピックに向けて国内銀行ATMの約半分が海外クレジットカード対応になることが報じられました。対応するのはセブン銀行、ローソン・ATM・ネットワークス、イーネット(ファミリーマート系)、そして3メガバンクなど。ATMメーカーやシステム会社に新規需要が見込まれるとのことです。

このニュースの背景には現在の円安による訪日外国人増加があり、それが銀行ATMに波及したわけですね。このようなニュースが流れたとき、“将来値上がりしそうな株” という観点でニュースを見てみましょう。一つの観点としてこうは考えられないでしょうか。

◆コンビニ銀行ATM利用者が増える ⇒ ついでにコンビニで買物をする客が増える ⇒ コンビニ利益増加

もしこの観点が正しいなら(少なくともコンビニ各社はそれを狙っている模様)、将来値上がりするかもしれないコンビニ銘柄を仕込んでおき値上がりしたら売る、という株売買ができるでしょう。

しかし、この予測に根拠が必要です。根拠のない取引は博打と変わりありませんからね。

例えば、海外クレジットカードが使えるATMのほとんどはセブン銀行ATMとゆうちょ銀行で占めているようですが、今後セブン銀行やゆうちょ銀行のATMはどれほど増える予定なのか? と考えてみましょう。

現時点でセブン銀行ATMは21,239台ですが、2020年までに30,000台近くまで増える予定で、設置ATMはすべて海外クレジットカード対応とのこと。ATM表示言語も増加予定となっています。セブン銀行HPを見ると、海外クレジットカード関連ページは7ヶ国語対応済みです。


≪セブン銀行HP韓国語 http://www.sevenbank.co.jp/intlcard/index3.html≫

訪日外国人に対するセブン銀行の対応は良し、海外クレジットカード対応ATMも増加予定。ならばついでに買い物をする外国人も増える可能性があるな、と考えられるわけです。

そして、将来値上がりすると確信がもてるなら、セブン銀行(証券コード8410)やセブン&アイHLDGS(3382)を仕込んでおくことができます。もちろん、確信がもてないなら手を出さないのがベストです。

同じニュースを違う角度から見る

先に挙げたニュースを違う角度から見てみると新たな発見があります。“ATMメーカーやシステム会社に新規需要が見込まれる” とありました。そこでこう考えられます。

◆ATMを介した金融決済システム会社の需要が増える ⇒ 金融決済システム会社株を仕込む

実際、外貨を含む金融決済管理システムと海外金融機関を接続するためには、相当なシステム構築費がかかるとのこと。つまり、ATM設置台数が増え提携金融機関が増えれば、金融決済システム会社の需要と利益が増えると考えられるわけです。

しかし、システム会社の需要が本当に増えるのか、この事に関しても何らかの裏付けが必要になります。金融決済システム会社の需要が増えると言える根拠を探してみましょう。例えば、こんなのはいかがでしょうか? 

観光庁が調べた「外国人旅行者の日本の受入環境に対する不便・不満」というものがあります。その中に、「外国人旅行者が旅行中困ったこと」が掲載されており、16.1%の人が「両替・クレジットカード利用」に対して不便を感じているようです。

「日本円への両替が困難」、「帰国時の移動であったためクレジットカード支払いを希望したが、利用できないところがあった」、「海外発行のクレジットカードが利用できるATMがどこにあるのか見つけにくい」という不便・不満を感じたようです。(引用元:同上)

簡単に言うと、100人中16人の外国人が海外発行クレジットカードが利用できるATMが必要と考えているわけですね。これを大きな需要と見るか否か。

もし需要が大きいと見るなら、金融決済システム会社の株を買い。需要が大きいと思える根拠が見つからない、或いは確信が持てないなら買わないと結論を下すことになるでしょう。

まとめ

毎日流れるニュースにアンテナを張りましょう。そしてこう考えるのです、“将来値上がりしそうな株” のヒントはあるかと。そして…

・需要拡大が見込める ⇒ 関連銘柄が買い

…となります。

しかし、需要拡大見込みには根拠が必要です。どんな裏付けがあるでしょうか? 需要拡大の根拠を自分なりに探してみましょう。その根拠にある程度の確信が持てるなら関連銘柄を買ってみましょう。

毎日ニュースを見ていると、将来値上がりしそうな株を探せます。明日からあなたもニュースの見方が変えてみませんか。(執筆者:堀 聖人)