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待機電力をカットしたら本当に節約になるのかやってみました

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待機電力をカットしたら本当に節約になるのかやってみました

節約を意識している人なら、「待機電力」という言葉もご存じですよね。

電化製品は、使用していないときにも通電していて、わずかながらも電力を消費しています。この電力のことを待機電力と呼ぶのです。調査によっても数値は違うものの、電気代の5~10%を占めるとも言われる待機電力。待機電力を使わない生活をすれば本当に電気代が安くなるのか、実験してみました!


2日間ずつの検証をしてみました

今回の実験では、厳密に比較するために2日間のみの検証としました。「待機電力を考えずに生活する2日間」と、「待機電力をカットしながら生活する2日間」というように。

「1か月間しっかり検証した方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、案外そうでもありません。1か月間の検証となると、合計2か月間必要です。すると、季節の移り変わりによりエアコンを使ったり扇風機を使ったりと、待機電力以外の電力使用量の影響を受けます。

1週間単位でも試してみましたが、中途半端に短い期間で実験すると、「この日は友達が遊びに来たから深夜まで電気をつけていた」とか「この週の休日はずっと外出で電気をあまり使わなかった」など、ちょっとした変化でも電力使用量が左右されてしまいます。

逆に、思い切って日数を短くしてしまった方が、「この4日間だけは、絶対にいつもと同じぐらいの電力使用量を守って生活するぞ!」ということがやりやすかったのです。そのため、電気を付ける時間から洗濯の回数まで、すべて同じにした上で検証することができました。

では、さっそく結果をご覧いただきましょう!

1か月あたり約30kWhの節電になる可能性!


≪6月4日のメーター:2160.2≫


≪6月6日のメーター:2174.3≫


≪6月8日のメーター:2186.2≫

前半2日間 待機電力を意識せずに生活⇒14.1kWh使用
後半2日間 待機電力をカットして生活⇒12kWh使用

待機電力をカットして過ごすと、2日間で2.1kWhの節電になったことがわかります。1日あたりに換算すると、1.05kWhです。

これを1か月(30日間)に換算すると、31.5kWhの節電になるという結果に!

1kWhあたり25円で計算しますと、787円の節約になりました

検針のタイミングはきっかり1か月とは限らないので月によって変動はあると思いますが、意外とあなどれない金額だと思いませんか?

待機電力、こうやりました

具体的に、わたしがどのように節電したのかをご覧ください。


≪電源タップをオフ!≫

電源タップを使うと、コンセントの抜き差しをしなくていいので楽ちんです。これはキッチンの電源タップで、トースターや炊飯器、電気ケトルなどで使っています。


≪コンセントごと抜いてみました≫

こちらはオーブンレンジのコンセント。電源タップに挿すとワット数オーバーになるのでこちらは直接コンセントに挿しています。


≪こちらも引っこ抜き!≫

ホームベーカリーとコーヒーメーカーのコンセントです。こうして見ると、キッチン家電って多いですよね……。




≪エアコンも抜きます≫

エアコンのコンセントは普段から抜いていたのですが、今回の実験のために2日間挿していました(笑)

こうして家じゅうのコンセントを抜きまくり、電源タップのスイッチをオフにしまくって待機電力をカットしていきました。

待機電力をカットしても意味が無い!?


携帯の充電器を引っこ抜こうとしたとき、ふと疑問が浮かびました。


「充電器って、挿したままにしておくとやっぱり待機電力がかかってるのかな?」


さっそく調べてみると、わずかながらに待機電力はあるそうです。でも、ほんとうにわずかな電力なので、抜いたところでほとんど違いは無いのだとか。

そしてもう一つ、気になるのはテレビやレコーダー。


≪わ! 汚い!! 慌てて拭きました≫

テレビやレコーダーって、子供の頃からコンセントを抜いちゃいけないと思ってましたが、実際のところはどうなんだろうと思って調べてみました。

まず、レコーダーのコンセントを抜いてしまうと、録画予約とかが無効になっちゃうってことはわかりますよね。機種によっては時間の設定がずれてしまうことも。

でも、問題はそこではありません!

テレビやレコーダーをコンセントごと抜いてしまう方が、電力がかかる可能性が高いのです。というのも、テレビ表などの受信時に一気に90円ほどの電気代がかかってしまうのだそう。つまり、旅行などで長期間家を空けるならコンセントごと抜いてもいいけど、こまめにコンセントを抜いていると余計に電力を食ってしまうということ。

最近のテレビやレコーダーは待機電力がほぼゼロだと言われています。(厳密に言えば、24時間テレビを付けなかったとしたら3円ほど)

もう一つ分かったのは、テレビとレコーダーは省エネモードにしておくことが大切、ということ。たとえば、レコーダーを高速起動モードにしているだけでも、待機電力は100倍以上に跳ね上がってしまいます。テレビも、省エネ設定にしておくだけで消費電力が抑えられます。

待機電力が大きい家電はこれだった!

実は、最近の家電は待機電力なんてほとんどかかりません。テレビやレコーダーにしてもそうですし、オーブンレンジも、使っていないときは勝手に電源がオフになりますよね。

つまり、家庭によっては、電源タップを駆使して待機電力カットに努めても、大して効果は無い、ということです。

一方、我が家で唯一、待機電力の差が大きいと感じたのがエアコンです。エアコンは、付けたときにちゃんと稼働するように、それこそ常に「待機」状態になっています。そのため、待機電力も2.4Wほどあるのだそう。我が家にあるエアコンのうち1台は10年以上前の機種なので、おそらく5Wぐらいあります。

他に待機電力が大きそうなのは、パソコン、ガス給湯器。いずれも、コンセントごと抜いてしまえば待機電力を節約できます。

また、我が家では使っていませんが、ゲーム機は待機電力が大きいそうです。使わないときはコンセントを抜いておくといいでしょう。

とは言え、今回の実験では少し差が出過ぎたようにも思います。実際には気温に応じて冷蔵庫の消費電力も変わりますし、もしかしたら早朝に息子がテレビを見ていた日があるのかもしれません……。

本当に1か月で800円近い節約になるかは謎ですが、エアコン、パソコン、ゲーム機のコンセントをこまめに抜くだけでも節電効果があるのは確かですので、ぜひ試してみてくださいね!(執筆者:吉見 夏実)

《吉見 夏実》
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吉見 夏実

吉見 夏実

1984年生まれ。お金を貯めるのは好きだが同様にお金を使うことも大好き。好きなものを買うために普段はムダ遣いを排除し、シンプルライフを徹底。専業主婦時代には食費月1万円を実践、年間貯蓄額200万円を継続中。お金の使い方やダイエットにも断捨離の考えを取り入れ、無駄なくかつ楽しく豊かに生活する方法を模索中。メディア掲載:日経WOMAN、週刊SPAなど 寄稿者にメッセージを送る

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