近年増加している「認知症高齢者」が安心して暮らせるグループホームとは

最近、よく耳にする「認知症高齢者」というワード。近年、日本は各国に類を見ないスピードで高齢化が進行しています。高齢化が進むにつれて問題となっているのが、認知症高齢者です。認知症高齢者だけでは当然何の問題はないのですが、近年この認知症高齢者の徘徊による行方不明者数が増加しているのです。

では、認知症高齢者を在宅で診ることができない時はどうしたら良いのか?

そこで、注目されている施設が「グループホーム」です。

「グループホーム」とは


グループホームとは、認知症の診断を受けた高齢者が少人数(10名程度)で共同生活を送る施設のことを言います。

この施設は、ただ入居するだけではなく、認知症高齢者の個性を大切にします。認知症になったけれど、自分のできることをお互いに協力しながら生活する環境を整備して、認知症高齢者の尊厳を維持しながら生活する施設なのです。

冒頭でも述べた様に、近年認知症高齢者の人口は増加傾向にあります。ということは必然的にグループホームへの需要も高まるわけです。

私の住んでいる地域でも、このグループホームの需要はかなり高く、申し込みをしても20~30人待ちというのはザラにあります。元々の入居者が10名程度の施設で20~30人待ちということはいつ入居することができるんだと思うかもしれませんが、これが現状なのです。

これだけ人気があるとなかなか入居すること自体困難ではあります。がしかし、申し込みをしないことには始まらないので、複数の施設に申し込みを行うことをお勧めします。

「グループホーム」入居に必要な費用


では、実際にグループホームへ申し込みを行おうとした時、気になってくるのが入居費です。簡潔に説明しますと、入居に必要な料金は以下の通りになります。

家賃+食事代+光熱費+1割負担分(基本サービス費+各種加算)=合計

大体の施設が家賃を50,000円~80,000円程度にしていることが多いです。また食事代に関しては平均的な金額が1日1,500円程度になるので、30日とした時が1,500円×30日=45,000円となります。光熱費も20,000円~30,000円程度が一般的であります。

家賃 50,000円~80,000円
食事代 45,000円
光熱費 20,000円~30,000円

また、介護保険の1割負担に関しては、介護度に応じても金額が変動しますが、その施設で算定している加算によっても1割負担金が異なります。グループホームに入居できる介護度が要支援2以上なので、1割負担金の相場も大体が30,000円前後になってきます。

なので、例で例えるなら

60,000円(居住費)+45,000円(食費)+20,000(光熱費)+30,000円(1割負担分)=155,000円

となるわけです。

但し、H27年8月から所得に応じて介護保険の自己負担額が2割になる方に関しては、介護保険の基本料金が今までの2倍になります。ただし、その場合、大体の方が負担限度額以上となるので、介護保険の基本額は高額介護サービス費の一般所得に該当すれば37,200円となります

また、現役並み所得に関しては高額介護サービス費が44,400円となるので、この金額になる訳です。

なので、上記の例で例えるなら介護保険の基本料金の所は37,200円または44,400円となり、施設費は以下の通りになります。

2割負担で37,200円(一般所得者)の場合は16,2200円
2割負担で44,400円(現役並み所得者)の場合は169,400円

これはあくまで一般的な料金になるので、グループホームによっては前後します。

ざっくり言うと

入居には月に150,000円~200,000円が必要になります。これ以外にも入居一時金が必要になってくる施設もあるので、そこは施設ごとに確認ください。

このようにグループホームに入居する為には結構な金額の料金がかかるのです。ですが、認知症高齢者にとって安心して暮らせる環境としては、ベストな施設とも言えます。だからこそ、これだけの料金が発生するにもかかわらず、入居者が増加傾向にあるのです。

グループホームへ入居を少しでも考えているのであれば、ぜひ1度は見学に行って、施設の雰囲気を見て決めるのも1つの手かもしれませんね。(執筆者:西村 馨)

この記事を書いた人

西村 馨 西村 馨»筆者の記事一覧 (19) http://manetatsu.com/author/knishimura/

1988年生まれ。現在、MSW(医療ソーシャルワーカー)として回復期病院に勤務して4年目になります。大学は社会福祉学を専攻し社会福祉士の資格を取得。現在は病院でMSWとして、介護や社会福祉制度について困っている患者様・ご家族様の相談を受けている毎日を過ごしています。そういった悩みのある方の相談を通して、私なりに考え、調べた知識を私の見解と共に皆様に紹介していけたらと思います
<保有資格>:社会福祉士
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