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女性プチ起業家は知っておきたい こんなにある「青色申告」のメリット

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女性プチ起業家は知っておきたい こんなにある「青色申告」のメリット

過去に比べれば男性の育児に対する意識は向上しているようですが、それでも子育ての中心は女性が担っている場合がほとんどです。


そんな子育てに奮闘する女性が「自分の趣味や興味を活かして輝くことができる生き方」として、「プチ起業家」という働き方が注目を集めています。

今回はプチ起業家の女性に向けて、ぜひ知っておいてほしい青色申告のメリットについてお話しします。

プチ起業だからこそ青色申告を


プチ起業とはいえ、それは立派な事業です。通常プチ起業家は個人事業主として事業を開始することが多く、その場合は

税務署に「個人事業の開業届出書」を提出する必要があります


また、それと同時に「所得税の青色申告承認申請書」を提出し、青色申告をすることができるようにしておくことをおすすめします。

青色申告は白色申告に比べて難しい面はありますが、プチ起業家にとって大変メリットが大きいものです。

プチ起業家の青色申告のメリット


プチ起業の場合、起業当初は大きな利益は出ない場合がほとんどです。

大きな利益が出ない場合にも、青色申告はいろいろな面で有利に働きます


例えば、起業初年度の売上が300万円で経費が200万円だったとします。利益は300万円-200万円=100万円です。

利益、つまり所得が100万円もあれば自分の所得税や住民税がかかります。また夫の扶養にも入れなくなり、夫の税金も高くなってしまいます

これが複式簿記による青色申告をしていた場合、65万円の青色申告特別控除により所得金額は35万円となります

この所得金額の場合、所得税額は0円、住民税も0円です(自治体により5,000円程度かかる場合もあります)。また夫の扶養に入ることができるので、夫の税金も安くなります

具体的な金額をシミュレーションすると次のような結果になります。モデルケースでは、複式簿記による青色申告をすることにより17万2,900円もの節税につながります。

【モデルケース】
・妻の収入や所得は本文記載の通り
・夫の職業はサラリーマンで年収500万円
・社会保険料控除額65万円
・扶養家族は7歳と2歳の子供2人
・上記以外の控除等はなし

*自治体により、住民税の金額には違いがあります。


税金以外のメリットも

プチ起業をする場合、子供が小さければ保育園に預けることも考えられます。

保育園の保育料は、自治体にもよりますが、所得税や住民税の金額をベースに決められていることがほとんどです。

上記モデルケースの家族が東京都世田谷区に住んでいる場合、複式簿記での青色申告により保育料は月額で1万6,000円程度安くなります

その他、夫の勤務する会社によっては、扶養手当の要件が所得税法上の扶養家族である場合などもあります。

まとめ

税金やその他のメリットを考えた時、青色申告をすることによる恩恵はかなり大きなものになります。

また今回お話しした以外にも、青色申告によるメリットはたくさんあります。

例えば事業が発展していき、利益がたくさん出るようになった場合はより一層の節税効果が見込まれます。

女性プチ起業家のみなさん、ぜひ複式簿記による青色申告にチャレンジしてください。(執筆者:高垣 英紀)

《高垣 英紀》
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高垣 英紀

高垣 英紀

1982年生まれ 和歌山県有田郡金屋町(現有田川町)出身。神戸商科大学(現兵庫県立大学)卒業後、地元の信用金庫に就職。その後、会計事務所に転職、勤務しながら税理士資格を取得し2015年11月に独立開業。税務・会計業務とともに、事業者の金融機関対策・個人の資産形成コンサルティング・WEBコンテンツを利用した情報発信の3つをコアとした事業展開を行っている。 <保有資格>:税理士/通関士/銀行業務検定/証券外務員二種/個人情報保護オフィサー/ファイナンシャルプランニング技能士3級  寄稿者にメッセージを送る

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