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ホームヘルパーと看護師が24時間365日、随時訪問が可能な在宅介護サービスとは?

シニア 介護
ホームヘルパーと看護師が24時間365日、随時訪問が可能な在宅介護サービスとは?

日に日に介護への関心が高まる社会になっていることを実感しています。

4月に起きた熊本地震での避難所においても介護専用の避難所が用意されていたり、高齢者の口腔内のケアを呼びかけ肺炎予防に取り組む様子が報道されていました。

介護は徐々に必要になる場合もあれば、脳梗塞などの発症から、突然重度な要介護状態になることもあります。

重度の要介護状態になった時に、介護費用はいったいいくらかかるのか不安になるものです。

今回は、住み慣れたご自宅で介護を受けられている比較的重度の要介護状態の方向けに、日常生活上のお世話と、医療的方面からの看護師等によるお世話の両面からサポートを受けられる介護サービスを紹介しておきたいと思います

定期巡回・随時対応型訪問介護看護という在宅介護サービスです。


定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?

2012年度の介護保険改正から、重度の要介護者の在宅生活を可能にするために始まった地域包括ケアシステムの一つとして創設された地域密着型サービスです。

24時間365日対応可能

定期的な巡回訪問と随時通報に対しての電話での対応や訪問を24時間体制で行っています。

訪問介護と訪問看護が1日複数回利用可能

介護福祉士などの訪問介護職員による排せつ、食事、入浴などの日常生活上のお世話(訪問介護)と、看護師が訪問し必要な療養上のお世話(訪問看護)などが、1日に複数回の利用ができます。

オペレーターによる随時コール対応

ご本人やご家族からのコールに随時対応し、適切なアドバイスや、必要があれば訪問による介護や看護のケアを提供しています。

利用料金は1か月の定額制

1か月単位で、介護度別に利用料金が設定されているので安心して利用できます。

またこの定期巡回・随時対応型訪問介護は中重度の要介護者向けのサービスの為、要介護度1~5の認定を受けている方限定になります。

A. 訪問看護サービスを受ける場合(1割の自己負担額)

要介護 1→ 8,255円/月
要介護 2→ 1万2,897円/月
要介護 3→ 1万9,686円/月
要介護 4→ 2万4,268円/月
要介護 5→ 2万9,399円/月

B. 訪問看護サービスを受けない場合は少し安くなります。(1割の自己負担額)

要介護 1→ 5,658円/月
要介護 2→ 1万100円/月
要介護 3→ 1万6,769円/月
要介護 4→ 2万1,212円/月
要介護 5→ 2万5,654円/月

利用料金については、介護保険で設定されている料金の目安となります。地域によって多少異なる場合もあるので、事前にケアマネージャーや事業所に確認すると安心です。


同月に通所系サービスを利用した場合は割引に

要介護度が重くなると併用して、デイサービスなどの通所系介護サービスを利用することもあります。通所系介護サービスを利用した日には、以下の通り割引になります。

A. 訪問看護を受けている場合の割引率(1割の自己負担額)

要介護 1→ −91円/日
要介護 2→ −141円/日
要介護 3→ −216円/日
要介護 4→ −266円/日
要介護 5→ −322円/日

B. 訪問看護を受けていない場合の割引率(1割の自己負担額)

要介護 1→ −62円/日
要介護 2→ −111円/日
要介護 3→ −184円/日
要介護 4→ −233円/日
要介護 5→ −281円/日

例 ) 訪問看護を受けている要介護度5の方が、通所介護サービスを週2回利用され、同月に8回通所介護を利用された場合の割引は、

322円/日 × 8回 = 2,576円となり、
要介護5 2万9,399円/月 − 2,576円 = 2万6,823円

通所介護サービスを8回利用された月の定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用料金は2万6,823円となります。(1割の自己負担額の場合)

事業所によって加算体制などに違いはありまので、目安としてご理解いただければと思います。

介護保険では、24時間のサポートが必要な要介護者や、介護する方への介護負担を軽減できるように様々な介護サービスを用意し、様々な介護サービスを利用することで重複してしまう料金についての検討がなされています。

定期的な介護保険の見直しは、このような小さな矛盾もないようにチェックし、改善に役立っているのかもしれません

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の2つのデメリット

月額定額制で、何回も利用できることはメリットが大きいのですが、やはりデメリットも考えられます。

1. 利用する方が多い事業所では、希望通りの対応が難しいことも発生しやすい

事業所のスタッフはいつも全力で最善を考えていますが、利用している方のゆずり合いのご協力も必要になることもあるかもしれません。

2. 定額で利用料金が決まっているため、利用する回数によっては割高となる場合もあります


定期巡回・随時対応型訪問介護看護を上手に取り入れる為には

利用や相談は、まずはケアマネージャーに依頼します。ケアマネージャーがご本人やご家族との生活状況を踏まえて、必要な定期的なサービス内容と時間をケアプランに組み込みます。

ケアプランには時間と回数が設定されますが、1日の訪問の回数には制限はありません

ケアプランには設定されていない、ご本人の不安な時間帯なども伝えておくと安心です。ご家族からの希望などもしっかりと伝えておくことも重要です。

他の介護サービスにも共通していることですが、介護サービスを提供する側としては遠慮していただいているよりも、小さな心配から気になっていることなど、どんなことでも教えてもらうことの方が何十倍も嬉しいものです。

最後に、料金表の料金ですが、厚生労働省HP(pdf)に介護保険が定めている利用料金(利用単位数)が掲載されております。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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