「トランプ&安倍の親密さ」は一時的なものになる可能性が高い

日本時間の2月11日の未明、トランプ大統領が就任後初めて日本の安倍首相と首脳階大を行いました。

為替政策というのは、為替レートに甚大な影響を与えますのでテクニカル派の人も一読をしておいたほうがいいと思います。

面談前の握手


トランプ大統領は常軌を逸した潔癖症で、アメリカ人にしては珍しく握手が嫌いです。

大統領になってからは大統領らしくふるまうとして握手も渋々行っていますが、握手の上にハグまで安倍首相としたのは、少し驚きのことです。

彼がいうように、会った瞬間から握手とハグをしたくなったというのが本当であれば、それはそれでいい意味で日本外交の成功と言えるでしょう。

そういう意味では日米友好は非常に期待が持てるでしょうが、過去にトランプ氏と親密になった人はもれなく喧嘩別れをしています

彼が、親密な関係を保てると選挙期間中からいっていた国々は、彼のビジネスが上手く行っている国々です。ロシアなどはその最たるものです。

日本は、過去に彼が破産の窮地に立たされたときにプラザホテルへの出資を日本に求めていますが、断れたこと、また、メキシコへの憎悪はトランプ大学がインチキと喝破した判事がメキシコ人であったことから続いていると思います。

つまり仲良くなったら、しばらくの間は上手くいきますが、ほとんど漏れなく喧嘩別れをしていますので注意警戒が必要です。

アメリカ=トランプが求めること


日本に対しての意見は、トランプ氏自身が苦況に立たされたときに日本にプラザホテルへの出資や自身の経営するカジノへの日本の銀行へ債務放棄を求める際、あまりよくない感情を抱いていることが彼の日本へのよくない感情への始まりです。

トランプ氏は典型的なアメリカ人の発想で、フェアでないことに対しては徹底的に攻撃をする。

つまり、レーガン政権時代に日本政府が行った、アメリカは文化様式を輸出した代わりに失業を輸入したという、保護貿易、つまりフェアでないことに怒っているのです。

平たくいえば、アメリカが一方的な損をして日本が一方的に得をしている。現在も貿易赤字を垂れ流している、それに怒っているのです。

それには先ず、通貨政策を改めよと言っているのです。現状の為替レートに不満を漏らしているのではなく、その不満は日米貿易摩擦の1980年代からではなく1972年の変動為替相場からインチキ、アンフェアであると言っているのです

日本政府の主張

日本政府の主張はトランプ大統領のアンフェア発言を間違ってとらえています。

かんたんな発言でいえば、「為替介入は過去5年に渡ってしていない」といいますが、トランプ氏はそのような直近のことを言っているのではないということを理解していないのです。

まとめ


アメリカは、要するに為替レートの根本がおかしいと言っているのであって、直近のことを言っているのではないのです。しかし、日本は直近のことを言っているのが現状です。それで議論がかみ合う筈がありません。

つまり、日本の主張などはアメリカから見ればそんなことを言っているのではなく、根本的におかしいのだ、ということですからそこまで議論が踏み込めば、日本の敗北は必至な状況です。

だから安倍さんはお土産をいっぱいもっていったのです。

蜜月関係など、トランプ大統領にとってはそんなものはいつ変わるかもわかりません。

たとえば、選挙期間中、ヒラリーと罵り合いましたが、彼は夫のビルの不倫疑惑問題もかばい続けましたし、ヒラリーが上院議員に立候補したときも、その後も主要なタニマチなのです。

その上、クリントン夫妻はトランプ氏の3度目の結婚式にも参列するほど仲が良かったのに選挙期間中は暴言のオンパレード。一時的な親密さなんて全く当てになりません。(執筆者:角野 實)

この記事を書いた人

角野 實 角野 實»筆者の記事一覧 (17)

京都市東山区出身。大学卒業後、金融機関に勤める。10年ほとんど営業マンとしてセールスの道を究める。ほぼ、毎年のようにトップセールス。在職期間中の1995年頃に外国為替証拠金取引の開発(現在のFX)と営業に取り組む。その後、歩合外務員を経て独立。現在は投資顧問会社、オーナー、栃木県那須町にてセミリタイア生活。相場師として常に心がけていることは。「人格が相場への影響が甚大であること」。実績からいえば「売り屋」なのですが、アベノミクス以降から買い屋として市場に対峙をしています。
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