よくお目にかかる「月々○○万円で手に入る」というフレーズに物申す 信用できない4つのポイントを指摘»マネーの達人

よくお目にかかる「月々○○万円で手に入る」というフレーズに物申す 信用できない4つのポイントを指摘

「月々○○万円で購入できます!」

はっきり言って、疑ってかかった方が良いですね。

この宣伝文句。自宅に投函されるチラシ、街頭で手に入るフリーペーパー、いろいろなところでお目にかかります。多いのは自動車や住宅でしょうか。

住宅については賃貸住宅の家賃と比較ができてしまいますから便利なんでしょうね。数百万円、数千万円単位のお買い物です。

分かりやすく魅力的なこの言葉、なぜ信用できないのでしょうか。今回は4点に絞ってツッコんでみようと思います…!




1. 本体価格だけを計算している

諸費用を計上せずに「月々○○万円」を算出しているパターンです。自動車や住宅の購入・維持には、こんなにも費用がかかるんです。

自動車の場合


・ 消費税
・ 自動車税
・ 自動車取得税
・ 自動車重量税
・ 自賠責保険料
・ 任意保険料
・ 検査手続き代行費用
・ ナンバープレート料金など

住宅の場合


・ 消費税
・ 登記費用
・ 固定資産税
・ 契約印紙代
・ 表示登記費用
・ 水道分担金
・ 建築確認費用
・ 住宅ローン諸費用
・ 火災保険料など。

必ず本体価格とは別に諸費用がかかってくる


ざっくりとしか言えませんが、自動車で数十万円くらい、住宅で本体価格の10%くらいの諸費用が、本体価格とは別に必要です。

消費税だけで8%ですからね(住宅の土地部分には課税されませんが)。だから、それを除外した「月々○○万円」じゃあ、いきなりお金が足りなくなります

さらにツッコめば、自動車の自動車税は毎年納付が必要で、数年に1度の車検の折には数万~十数万円の費用が必要です。

当たり前ですが、ガソリン代や駐車場代も適宜かかりますよね。

住宅だって、固定資産税やマンションなら管理費&修繕積立金が毎年かかります。月々プラス1万円で利く話じゃあありません。


2. 「変動金利」は変動するし、その金利は適用されないかもしれない

これは住宅のチラシに多いですね。最優遇金利しかも変動金利で勝手に計算してくれています。

実際にどんな金利が適用されるかは、金融機関のみぞ知ることなのに。チラシを手にする不特定多数の人に保証されていることではありません。

しかも、固定金利よりも安いというだけで変動金利が選択されています

このため、スタート時の金利は早くも半年後には変更されてしまうかもしれず、5年後には月返済金額すなわち「月々○○万円」に手が入る可能性もあるのです。


3. 「ボーナス払い」は計算し直そう

どうですか? 身に覚えのある方もおられるのではないでしょうか?

でも、ここまではいわゆる「業界の常識」です。だから許せなくもない。

だけど、ここから先はさらに悪質だな~と私は感じています。

いや、きちんと(小さな字であったとしても!)書いてあるから、キチンと見ないほうが悪いんでしょうけどね…。

勝手にボーナス払いを選択してくれています

これが「ボーナス払い30万円」とかなら、さすがに数字が大きく変わってくるので気づきやすいのですが、巧妙なのは「ボーナス払い10万円」。中には「5万円」なんてのも見たことがあります。

「ボーナスの中から10万円なら、出せそう♪」なんて人がいるんでしょうね。

だけど考えてみてください。ボーナス(半年 = 6か月に1回)で10万円払うということは、月々の支払いを10 ÷ 6 ≒ 1万6,667円も下げる効果を持っているんですよ!

ボーナス時の10万円と月々の1万6,667円とでは、かなり印象が異なります。場合によっては、手が届かないものが届きそうに見えるのでは…?




4. 勝手に頭金を差し引いている

こちらは住宅よりも自動車の広告でお目にかかることが多い気がします。

下取りでまとまった頭金を手にする人がいるからなのでしょうか。とはいえ、そうでない人もいるので、やはり悪質だと思います。

もちろん、(「月々○○万円」よりは小さな字で)「頭金○○万円の場合」って書いてあるのですが。

住宅購入では常識ですが、頭金の額は月々の負担を大きく左右します

単純に5年間 = 60か月の支払いなら、頭金60万円が月々1万円の支払いと同じになりますよね。

こちらも金額を目で追う時には、計算し直す必要があると思います。手が届きそうに見えても、錯覚なんですから。(執筆者:徳田 仁美)

この記事を書いた人

徳田 仁美 徳田 仁美»筆者の記事一覧

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。

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