介護や介助が必要な人の旅をサポート 「トラベルヘルパー」「トラベルボランティア」「バリアフリーツアー」など

平昌オリンピック・パラリンピックの激闘

オリンピック・パラリンピックを応援


選手達の「最後まで諦めない姿」に感動を覚えた人も少なくないでしょう。

特にパラリンピックでは障がいがあることすら忘れてしまいそうなほど、その技術力や体力に圧倒される思いでした。

障がいがあってもなくても「好きなことに挑戦する」、「人生を楽しむ」という気持ちは誰もが持っているもの。

今回は充実した時間を楽しめる「旅」をテーマに、介護や介助が必要な人でももっと旅行を楽しめる方法についてご紹介します。


「あ・える倶楽部」

あ・える倶楽部

≪画像元:あ・える倶楽部


トラベルヘルパー」とは介護技術と旅の基礎知識を兼ね備えた専門家のこと。

介護や介助が必要な方の外出や旅行をサポートするサービスです。
・食事介助
・入浴介助
・排泄介助
・夜間介助
以上のようにほぼ介助全般を引き受けてもらえます

また介護旅行の企画、手配などもコーディネーターと相談しながら決めることができます。

自宅や普段よく行くような場所なら慣れているものの、初めての観光地となれば乗り物での移動ひとつ取っても結構大変です。

不測の事態にも対応してくれる専門家が一緒にいてくれれば心強いですよね。

基本料金(国内)


トラベルヘルパー 料金表

≪画像元:あ・える倶楽部


詳細


・ 軽度要介護→要支援程度、中度要介護→介護度1・2程度、重度要介護→介護度3~5程度

・ 海外旅行の場合は、国内旅行1日分の基本料にプラス1万円です。

・基本業務の提供時間は同行1日12時間(8:00~20:00)のうち介護実労8時間以内、半日

同行は4時間以内を基準とします。超過した場合は別途追加料金が必要です。

・トラベルヘルパーの利用時間が日帰りから1泊2日までは、待ち合わせ時間から8時間(半日の場合は4時間)までを基準としており、これを超えると加算料金がかかります。

・夜行列車や早朝、夜間の移動を伴う宿泊については1日料金です。

・同室宿泊や夜間介護が必要な場合は別途料金がかかります。

・時間単位の利用は1回3時間以上からです。


「NPO法人JTVN ジャパン・トラベルボランティア・ネットワーク」

ジャパン・トラベルボランティア・ネットワーク



旅先での介助を必要とする人と、介助する側であるトラベルボランティアのマッチングを行う活動をしています。

トラベルボランティアには
「旅が大好きであること」

「旅に精通すること」

「福祉の技術力を高めること」

「養成講座でトラベルボランティアの理念と実際を学ぶこと」
という4つのスキルが求められます。

旅先での介助料は1日8時間で1万9,000円。

重度の障がい者で2人以上のボランティアが必要な場合は要相談。

この費用はトラベルボランティア、後方支援や調査、マッチングする事務局の活動費に充てられています。

マッチングの流れ


JTVNに入会

自己PR(自己紹介文)提出後、インターネットに匿名で掲載

トラベルボランティアの募集をスタート(広報実費必要)

自己PRを参考にして選考&決定

出発まで募集者・ボランティア・JTVNの3者で連絡を取り相談を重ねる

行き違いを防ぐために確認書の共有

旅行出発

旅行後は旅行体験やアンケートの提出

トラベルボランティアには「旅行介助養成講座」や「スキルアップ研修」などを実施。

特に現場で経験を積むことに力を入れています。

JTVNでは杖、車いす、盲導犬が必要な方はもちろん、手術後の麻痺や内臓障害を抱える方でも旅行を楽しめるようにと、全国にこの取り組みを広げています。


「H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク」



介護や福祉関連の専門知識を持ったスタッフが旅行の相談や手配をしてくれるユニバーサルツーリズムデスク。

旅行の不安や不便をできるだけ軽減し、「安心・安全・快適な旅」の提案を行っています。

「バリアフリーたびのわ」


バリアフリーたびのわ



疾病やケガ、加齢などによって運動機能や体力が低下し歩くことに不安がある方、日常的に杖や車いすを使用している方が安心して参加できるツアーです。

・ 専任添乗員が同行

車両の乗降のお手伝い、悪路や坂道での車いすの介助、杖利用の歩行などをサポート

・ お手洗いの不安を解消

ツアーにありがちな旅行ペースへの不安、お手洗いに行く回数や時間にも配慮した行程

・ 介助が必要な場合は「旅行介助ボランティア」を活用

介助が必要だが同行者がいないという場合は、専任のボランティアスタッフを頼むことができる(別途料金が必要)

・ ひとり1点まで空港までのスーツケース宅配料金が無料

「聴覚障がいデスク」


聴覚障がいデスク



聴覚に障がいのある方が一般のツアー商品や航空券を申し込む際のお手伝いをしてくれるサービスです。

聴力に障がいがあると言っても
「聴力の違い」

「コミュニケーションスキルの有無」

「口話ができる」
などそれぞれに違いがあります。

旅行先の受け入れ体制や航空会社の対応にも異なる点があるため、それらをすべて考慮した上で関係各所と連携を取りながら予約の案内を行っています

「聴覚障がいデスク」には手話や筆談に対応できるスタッフもおり、出勤スケジュールはHPから確認できます。

また手話ができる専任添乗員が同行するツアーも企画されています。

国内外ツアーの多彩なラインナップ


10名以上から申し込める団体旅行

オーダーメイド旅行

看護師資格を持ったスタッフが同行する日帰り介護旅行

など、さまざまなニーズに対応しているH.I.S.のユニバーサルツーリズムデスク。

不安要素をひとつずつ解決していきながら、「旅への想い」を安全に実現する取り組みを行っています。


より素敵な人生への第一歩を

介護や介助があっても旅をたのしむ


憧れの場所、非日常的な体験、充実した時間を過ごせる「旅」は人生の宝物。

その後の人生や価値観が大きく変わるきっかけになることもあります。

介助や介護が必要な方、体力に自信がない方、持病のある方でも旅を楽しむためのサポート体制は続々と増えつつあります

積極的に外出することは心身の健康を維持する上でも非常にメリットが大きいと言われています。

「自分には無理なこと」と決めつけずに、より素敵な人生への第一歩を踏み出してみませんか?(執筆者:藤 なつき)

この記事を書いた人

藤 なつき 藤 なつき»筆者の記事一覧 (136)

保険・マネー・健康・医療・福祉・教育・伝統工芸・伝統行事等、幅広い分野の記事を執筆。
お仕事をさせて頂きながら、自分自身もたくさんの発見と新しい知識を身に付けさせてもらっていると感じる毎日。2013年FP2級取得。東京育ち、福岡在住。
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