【株主総会レポート】「すかいらーく」 感想:これまで通りの株主優待の継続は難しそう»マネーの達人

【株主総会レポート】「すかいらーく」 感想:これまで通りの株主優待の継続は難しそう

2018年3月29日(木)に開催された、「すかいらーく(3197)」の株主総会に出席しました。

「すかいらーく」は、「ガスト」、「バーミヤン」、「夢庵」、「ジョナサン」など様々なブランドのレストランを運営している企業です。

すかいらーくは、ガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサンなど様々なブランドのレストランを運営している企業



場所は新宿区にある京王プラザホテル。

筆者が開催時刻の午前10時過ぎに受付したときには、すでに第1会場のホールが満席で、第2会場に案内されました。

第1会場は推定収容人数700~800人くらいの広さで、相当数の株主が集まっていることがわかります。

受付でペットボトルのお茶を頂き、いざ会場へ。

第2会場も500~600人ほど入りそうなホールでしたが、座席の7~8割程度は埋まっていました。

第2会場のホールでは、前方に大きなスクリーン3台が設置されていましたので、後方や端の席でも見やすかったのではないでしょうか。




2017年事業報告および2018年展望

最初に事業内容が映像で紹介されました。

普段「ガスト」「バーミヤン」などおなじみのお店で頂ける食事が、仕入れ~加工~検査~配送とどのような工程を経るのかが、とてもわかりやすくまとめられておりました。

お子さん連れの株主さんもいらしており、小学生でも理解できそうな内容でしたので、春休みのよい体験となったことでしょう。

2017年の事業報告


2017年度の成果としては、ブランド転換や、新規出店を進め、「しゃぶ葉」、「とんから亭」、「chawan」、「むさしの森珈琲」などが続々オープンしました。

また、高齢化社会や女性の社会進出にともない、テイクアウトの売上が伸び(前年比8.8%増)、今後は同エリア内の複数ブランドの店舗の宅配を一元化するそうです。

新業態としては、ハワイアンブランドの「ラ・オハナ」や唐揚げ専門店「から好し」の開発・出店を進めました。

業績は、売上高増でしたが営業利益は前年比10%減となり、減益の理由として、第4四半期の売上高減、人件費増、優待コスト増が挙げられました。

売上高減の原因としては、レジオペレーション負荷増大の原因となるクーポンの配布を抑制したためとのこと。

オペレーション負荷の削減策としては、ほかにもメニュー数の改定頻度の見直しや、使用する食器数を減らすこと、等を進めているそうです。

2018年の展望


2018年の展望ですが、増収増益基調ではあるものの、2019年の消費税増税、2020年の東京オリンピック後、2022年団塊世代の後期高齢者突入。

今後控えている外部環境の変化に対応するべく、および消費の2極化により消費者の選択眼がますます厳しくなることを見据え、品質向上とコスト減を進めていくこと、従業員のワークライフバランスを整えること、等が挙げられました。

また、利便性・生産性を向上させるため、店舗システムの刷新に100億円を投入し、2018年下記以降全店に導入されるそうです。

2018年6月末をもって、すかいらーくグループ各店でのクオカード利用が不可になりますが、システムの変更と関係があるのでしょうか。

2006年から株式を保有していた大株主の外資ファンドが、2017年に全て売却したことについて、資料をもとに丁寧に株主に説明しようとする姿勢に好感が持てました。


質疑応答

続いて質疑応答です。

ガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサンなどを経営するすかいらーくグループの株主総会の質疑応答


・M&Aについて
・ブランド毎の利益公表について
・店員の教育について
・生鮮品の国内調達について、
・自社株買いについて、
・アレルギー対応について、
・デリバリーの配達エリアについて

など色々でましたが、筆者が印象に残った質問を次にご紹介します。

まずは、冒頭で
「2年前に赤坂にスタンドガストを作ってほしい、と質問したところ、実現した! 本当に意向を汲んでいただいたのか?」
という質問があり、思わずほほえましくなりました。

実は、質問を受ける前には事業計画が進んでいたとのことです。

そして、大変気になる
株主優待は継続されるのか?
についてです。

巷では、先ほど触れた外資ファンドが売り抜けるため、良すぎる株主優待を設定したのではないか、といわれていますが、それについては「関係なし」とのこと。

優待の継続については、事業説明のとき「変更予定はなし」と一旦おっしゃっていましたが、質疑の際は「継続は未定」とおっしゃり、少々トーンが下がった印象です。

事業説明で、株主優待がすでに減益要因と認識されており、さらに、上記のような社長のお答えもあり、筆者は、
正直これまで通りの株主優待の継続は難しい? グレーゾーン?
といった感想を抱きました。

さて、今後どうなるでしょうか。

ガスト、バーミヤン、夢庵、ジョナサンなどを経営するすかいらーくグループの株主総会


また、
「株主総会のお土産が欲しい」
という要望について、
「株主が約37万人に達する現状で実施するとなると、大人数を収容できる会場がない。行うとしたら武道館とか東京ドームくらいしかない。」
という回答が筆者個人的にツボでした。

その場では、社長のジョークのように聞こえましたが、考えてみると、株主が10万人以上いた(現在は上場廃止)スターバックスの株主総会(お土産あり)の会場は国技館でしたので、「東京ドーム」というのもあながち冗談ではないかもしれませんね。

株主総会での質疑応答タイムがたっぷりとられていて、株主とコミュニケーションをとろうという姿勢がうかがえ、好感がもてました。

以上、2017年度「すかいらーく」の株主総会について、ご紹介しました。


すかいらーく(3197)

・株価 1,565円
・最低購入金額 15万6,500万円(100株)
・PER 17.92  PBR 2.46      
・権利確定月 6月末・12月末
・配当 38.00円/年
・配当利回り 2.43%
・株主優待  優待食事券
  100株以上 3千円(6月末)・3千円(12月末)
  300株以上 9千円(6月末)・1万1千円(12月末)
  500株以上 1万5千円(6月末)・1万8千円(12月末)
 1,000株以上 3万3千円(6月末)・3万6千円(12月末) 

株価他数値は、4/6終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

また、株価その他の情報は変更される場合がありますので、ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)

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この記事を書いた人

吉井 裕子 吉井 裕子»筆者の記事一覧 (60)

東京近郊在住の兼業主婦で小学生の息子がおります。スターバックスの優待欲しさに2009年頃から株式投資を始めて以来、株主優待の魅力にはまり、現在までに取得したことのある銘柄は50種類以上です。カリスマ優待投資家様には及びませんが、株主優待の楽しさをお伝えできれば良いなと思います。
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