※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

老後に介護施設に入所するならいくら必要? おひとり老後の場合男女の違いは?

シニア 介護
老後に介護施設に入所するならいくら必要? おひとり老後の場合男女の違いは?

特別養護老人ホームの場合の相場

実際どれぐらいあれば老人ホームを利用できる?

定年退職を意識するようになると、老後の生活のことが気になってくるでしょう。

「子供達には迷惑を掛けたくない…」

と考えて介護施設への入所を検討される方もいると思います。

実際にはどれぐらいあれば利用できるのでしょうか?

私は特別養護老人ホームで社会福祉士として入・退所に関する業務を行なっています。

個室で要介護5の方なら月々12万円程必要になってきます。

この中には食費も含まれますが、医療費は別に必要になってきます。

グレードの最も高いとされている、ユニット型個室(グループに分けて介護を行なう)でも要介護5の場合13万円程で生活することができます。

比較的元気な高齢者に人気の有料老人ホームは豪華

特に都市部で人気の有料老人ホームの場合はかなり高額です。

介護を受けることが中心となる特別養護老人ホームに比べて、楽しさと快適さが追求された有料老人ホームではその金額は全く違うのです。

例えばインターネットで「東京 有料老人ホーム」で検索してみて下さい。

ヒットするホームページを閲覧してみると、その中身に驚かされます。

・温泉設備
・カラオケルーム
・スポーツジム
・麻雀ルーム
・バー

などを備えた有料老人ホームがたくさんあることが分ります。

介護を受ける施設と言うよりも、楽しさと快適さを充実させる意図が伝わってきます。

有料老人ホームの充実した設備

預貯金に余裕があるなら有料老人ホームがおススメ

豪華な有料老人ホーム

預貯金に余裕があり、老後の趣味や生きがいを楽しみたいなら有料老人ホームがおススメです。

気になる料金ですが、東京や大阪なら

・ 入居一時金として3,000万円以上必要

・ 月々50万円以上

が必要になるところも珍しくありません。

地方になると、かなり抑えられて

・ 入居一時金は0円

・ 月々の支払いは20万円以下

というところもあります。

勿論、金額に応じた設備やサービス内容、立地条件になっています。

単身で入居する場合の料金の違いについて

男性でも女性でも、入所に必要な金額は同じであると考えておいていいでしょう。

但し、単純に女性の方が長生きなので(平均寿命 女性:87歳 男性:80歳)、その分結果的に女性の方がたくさん支払うことになります。

ただ、多くの人の場合は年金収入等のバランスを勘案して、施設に入ることになるので、そこまで性別の違いを意識して介護施設を探す必要はないと思います。

性別の違いを意識して介護施設を探す必要はない

結局最低いくらあれば介護施設に入れるの?

考え方として、

(1) お金に十分余裕がある人

(2) お金にそれほど余裕がない人

この2通りに分けて考えられます。

(1) の人は上を見ればいくらでも高額な施設があるので、自分の所得や預貯金に合った施設を選ぶといいですね。

重要なのは(2) の人

月15万円で特養に入所できる

日本の多くの人がこれに該当します。

一番庶民的で安価な介護施設は、冒頭でご説明した特別養護老人ホームです。

最も介護度が重い要介護度5なら、施設そのものに支払う金額を13万円と想定します。

その他の費用として、医療費、嗜好品や日常品が必要で、多くても2万円あれば大丈夫でしょう。

こうやって計算すれば合計月々15万円もあれば、特別養護老人ホームに入所できることになります。

特別養護老人ホームを一時的に退去して入院する場合、その間の費用は掛かりません。(執筆者:陽田 裕也)

《陽田 裕也》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

陽田 裕也

陽田 裕也

介護福祉士の養成校を卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務する。その後、介護支援専門員や社会福祉士を取得して、現在は生活相談員として相談援助の分野で高齢者福祉に関わっている。高齢者虐待予防や適正な身体拘束についても取り組みを強化し、日々自己研鑽に務めながら、介護保険制度についても理解を深めている。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集