保険会社の「商品付帯サービス」は使わないともったいない! どんなサービスが受けらえるのか、健康支援サービス会社を取材してみた

保険会社の中には、契約者向けのサービスとして健康相談ダイヤルなどを開設している会社がたくさんあります。保険の「付帯サービス」と呼ばれる制度です。

付帯サービスがあることはなんとなく知っていても、実際に利用したことがある方は少ないのが現実だと思います。

実際にどのようなサービスが受けられるのか、健康支援サービス会社であるティーペック社を取材してみました。

保険会社の商品付帯サービス

同じ健康支援会社のサービスでも、加入している保険会社によりメニューは異なる

ティーペック社は生命保険会社17社、損害保険会社7社の合計24社と提携して、健康支援サービスを提供しています。

ティーペック社は生命保険会社17社、損害保険会社7社の合計24社と提携して、健康支援サービスを提供

≪画像元:ティーペック

ティーペック社へは保険会社を含めて、約750の団体から、年間で110万件の利用があります。

提携している保険会社からの利用件数も多く、そのうち、その約10万件をメットライフ生命の契約者が占めています。

メットライフ生命

≪画像元:メットライフ生命

メットライフ生命の利用件数が多いのは、ティーペック社が設立された約30年前からティーペック社と一緒に商品開発をおこなうなど、付帯サービスに力を入れているから。

そこでここからは、ティーペック社が提供する支援サービスのラインナップが最も多い、メットライフ生命のケースでサービス内容をご紹介します。

メットライフ生命が個人保険の加入者向けに提供している健康支援サービスを主とした付帯サービスは、次の12種類。

・健康生活ダイアル24

・健診・人間ドックなんでも相談室

・乳がん検診コンシェルジュ

・セカンドオピニオンサービス

・ベストホスピタルネットワーク/受診手配・紹介サービス

・入院サポートサービス

・糖尿病総合サポートサービス

・ガン総合サポートサービス(粒子線治療サポートサービス含む)

・仕事とガン治療の両立サポート

・メンタルヘルスサポートサービス

・ガンこころのサポート

・くらしの相談ダイアル(税務・法律相談)

※「ガンこころのサポート」、「暮らしの相談ダイアル(税務・法律相談)」は、対象となる保険契約が限られます。

健診・人間ドックなんでも相談室」と「仕事とガン治療の両立サポート」については、2018年5月にメニューに加わった新しいサポートシステム。

健康診断は定期的に受けているものの、結果を見てもどう対応すればよいのかわからずに放置してしまったり、積極的に対策を講じようとしない方も中にはいるでしょう。

そのような場合、「健診・人間ドック何でも相談室」に相談をすれば、健診の結果に応じて適切な二次検診先予約などの手配も行ってくれます。

ティーペック社面談風景

また、がんを理由として離職に至るケースでは、4割くらいの方が診断された時点、あるいは実際の治療が始まるまでに離職されていると言います。

「仕事とガン治療の両立サポート」では、がんと闘病しながらでも、働き続けられることを目標にサポート。

職場に病気を理解してもらうための上手な伝え方のアドバイスをもらえたり、利用可能な公的支援制度の活用方法などを教えてくれます。

メットライフ生命の付帯サービス

がんのセカンドオピニオンの受診手配は 利用者からも好評

ティーペック社ト゛クター相談風景

相談例をご紹介します。

たとえば、がんと診断された人は、診断のショックから情報の整理がうまくできず、勧められたままの治療法を受け入れてよいのか悩むことも多いものです。

そのような場合は、がんのセカンドオピニオンサービスを勧める機会も多いとのこと。

希望すれば、セカンドオピニオンのための受診手配もしてくれます。

セカンドオピニオンのための受診手配

≪画像元:メットライフ生命

セカンドオピニオンで意見を聞ける医師は、総合相談医をはじめ、それぞれの分野の治療において実績のある医師が中心。

セカンドオピニオンを受けることで、当初勧められた治療法と変わらなくても、納得して治療を受け入れられるようになる人も多いそうです。

またがんの罹患者だけではなく、がんと診断された家族のために、治療法のアドバイスをおこなうケースもあります。

また治療法の相談以外にも、介護に関する相談や病気の予防に対するアドバイス、子育てに関する相談を求める電話なども増えています。

子育てに関しては、病院の受付が終わった時間帯から増える傾向にあるそうで、困ったことが起こったら24時間、電話でアドバイスが受けられるのは心強いサービスといえるでしょう。

困ったことが起こったら24時間、電話でアドバイスが受けられる

≪画像元:メットライフ生命

次はティーペック社の相談事例が載っている冊子から、電話相談例をいくつか引用してみます。

・受験生なのに夜、勉強をしないですぐに寝てしまいます。何かの病気ではないですか?

・ダニに刺されてしまい、ダニは死んだようですが、太ももにくっついて取れません。どうしたらいいですか?

・さきほどハチに刺されましたが、授乳をしても大丈夫ですか?

・点鼻薬を間違えて、目に差してしまいましたが、大丈夫でしょうか?

・スムージーに間違えて乾燥剤を混ぜて飲んでしまいましたが、大丈夫でしょうか?

この例からは、生活周りの困ったときにも頼れる存在になっていることがお分かりいただけると思います。

電話相談は看護師や保健師などが対応。

相談の9割は解決の道筋がつけられているそうです。

24時間体制で医師も常駐しているため、困難な事例には医師が対応するケースもあります。

知っている人は、繰り返し何度も利用しているケースもある

保険会社の付帯サービスには、ティーペック社のような健康支援サービス会社と提携してサービスを提供しているほかに、保険会社独自で健康支援サービスを提供している会社もあります。

独自に健康支援サービスをおこなっている会社のコールセンターを見学した経験がありますが、旅先でケガした際に、近くの病院の受診手配をしてくれたり、セカンドオピニオンを受けたくても、外出するのが難しい場合は、自宅に医師を派遣してくれるなど、かなり手厚いサービスをおこなっていました。

複数の病院と提携して、常時医師が待機している点でも、かなり費用をかけていると感じました。

加入者にとってありがたい制度なので、記事で紹介したいと申し出たら、「記事に載せるのは勘弁してほしい」と言われました。

あくまでも契約者向けのサービスとしてコストを負担しているものであり、負担が増えすぎるとサービスの内容を縮小せざるを得なくなるのが、記事化を断られた理由です。

たしかに付帯サービスを理解している人の中には、ヘビーユーザーのように繰り返し利用しているケースもあります。

無料でサービスを提供し続けるためには、積極的な宣伝はしたくないというのが本音ではないでしょうか。

そういう意味で考えますと、保険に加入されている方の付帯サービスとして健康支援サービスをおこなっていることを積極的に案内し、利用を促しているメットライフ生命の例は、珍しいケースだと思います。

まとめ

保険会社が提供している付帯サービスは、調べれば調べるほど、利用しない手はないと感じます。

困ったことがあると、すぐにネット検索をしがちですが、身体に関わることはネット上にある真偽のはっきりしない情報に頼るのではなく、専門的な知識を持ったところに相談するのが確実です。

今まで付帯サービスを利用したことがない人は、まず自分が加入している保険会社のHPを開いて、付帯サービスを実施しているのか調べましょう。

実施しているならばサービス項目の中から、自分に関連がありそうな項目をチェックしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:畠中 雅子)

この記事を書いた人

畠中 雅子 畠中 雅子»筆者の記事一覧 (6)

ファイナンシャルプランナー
大学時代にフリーライター活動をはじめ、マネーライターを経て、1992年にファイナンシャルプランナーになる。新聞・雑誌・ウエブなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などをおこなう。教育資金アドバイスをおこなう「子どもにかけるお金を考える会」、高齢者施設への住み替え資金アドバイスをおこなう「高齢期のお金を考える会」、ひきこもりのお子さんを持つご家庭向けに生活設計アドバイスをおこなう「働けない子どものお金を考える会」を主宰。著書・監修書は60冊を超える。現在、世界中のミニチュアパークやジオラマ展示を訪問中。詳しくはブログにて、http://miniatureworld.jp/
<保有資格>:CFP®、総合旅行業務取扱主任者
【寄稿者にメッセージを送る】

畠中 雅子の著書

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