葬儀費用が予算オーバーになることも多い世の中 予算内訳もシンプルで戒名代もいらない「樹木葬」について

年齢のせいもあり、ここ数年で身内や知人の不幸がかさなっています。

喪主を務めた方に話を聞くと、葬儀費用が予算オーバーになるのはめずらしくないようです。

子どもに金銭的な迷惑をかけるのはしのびない…

そう思って葬儀費用の相場を調べていたところ、「樹木葬」という方法を知りました。

樹木葬について

樹木葬と散骨

樹木葬は、樹木を墓標とするため墓石の購入は必要なく、無宗派の埋葬方法なので、希望しなければ戒名代もかかりません

日本で一番古い樹木葬墓地は、1999年に認可された岩手県の祥雲寺。

まだ歴史の浅い埋葬方法ですが、年々全国的な広がりをみせています。

似ているのが、海や山に砕いた遺骨をまく散骨(自然葬ともいわれる)ですが、樹木葬と散骨はどのように違うのでしょうか?

樹木葬と散骨の違い

樹木葬は法の内側、散骨は法の外側

【墓地葬法第4条】

埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。(厚生労働省 墓地、埋葬等に関する法律

【刑法190条 死体遺棄罪】

死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。(Wikibooksより

墓地埋葬法と刑法190条は、そもそも散骨という方法を想定していません

散骨が現在よりどころとしているのは、「節度をもって行われる限り、違法性はない」というあいまいな法務省の法解釈だけです。

いろいろな考え方があるのでしょうが、少なくとも私が暮らしている北海道では、散骨業者さんのトラブルは絶えないため、今回検討しているのはあくまでも樹木葬です。

樹木葬の予算はシンプル

「お気持ちで結構です」

「相場などはございません」

なかなか金額を言ってくれないお寺さんに困ったことはありませんか?

樹木葬の予算は、パンフレットやホームページにハッキリと明記されています

費用の説明会や見学会が多いのは、生前の申込みが増加しているからでしょう。

樹木葬の予算は10万から100万以上と幅広く、その内訳は使用料、埋葬料、改葬費、環境管理費などさまざまです。

金額の差は、樹木の立派さや埋葬時のお坊さんの人数ではなく、プラン内容と霊園のポリシーの違いからです

AとBどちらの樹木葬がいいかしら? と思ったら、以下のポイントで選択してみてください。

1.最終的に合葬になるかどうか

仏教では、最後の法要となる「弔い上げ」が33年忌とされているため、最初は個人の墓標として樹木葬をしても、死後32年目を目安に合葬(合祀)扱いの永代供養にシフトするのが一般的です。

この期間を短く設定できる霊園もありますし、逆に合葬自体しないという霊園もあります。

2.占有する区画の大きさ

ひとつの木の下に個人や夫婦として入るか、一定のスペースに同じグループとして入るか、もっと大きなエリアでみんなと合葬されるかというプランの違いです。

樹木葬では婚姻関係や血縁の有無が問われないため、内縁関係や友だち同士でも問題ありません。

具体例 改葬の有無が比較の決め手になることも

使用期限がなく、将来的な合葬もない「ばらと霊園」

ばらと霊園の桜葬

≪画像元:ばらと霊園

たとえば北海道石狩市の「ばらと霊園の桜葬」は人数で料金が決まります。

夫婦だけの樹木葬なら39万 × 2人で78万円。

使用期限がなく、将来的な合葬もないのが特徴です。

将来的な合葬を想定した使用期限のある「真駒内滝野霊園のさくらガーデン」

真駒内滝野霊園

≪画像元:真駒内滝野霊園

札幌市の「真駒内滝野霊園のさくらガーデン」は、将来的な合葬を想定した使用期限で料金が決まります

7年なら約78万円、33年なら約97万円です。

ざっと見ると、ばらと霊園の方がよさそうに思えますね。

しかし、すでに今あるお墓からご先祖様も引っ越しさせる場合は、圧倒的に滝野霊園が有利になります

お墓の引っ越しを「改葬」といいます。

ばらと霊園での改葬は、39万 × ご先祖様の人数分、あるいは合葬樹木墓地15万 × 人数分を追加しなければなりません。

滝野霊園での改葬は、契約した区画の期限内であれば改葬費1万800円だけで済みます。ご先祖様の人数は関係ありません。

樹木葬や自然葬はこれからも全国的な広がりをみせていくでしょう。(執筆者:白戸 春)



この記事を書いた人

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シングルマザーを経て再婚し、子どもは無事に独立。現在は夫と猫と北国で暮らす主婦兼フリーライターです。貧乏だったサバイバル経験を生かして、誰かの役に立つ記事を書いていきたいと思います。消費は現金よりクレジットカード派、投資は現物主義です。
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