早期発見や予防を促す「認知症保険」が続々登場 「骨折治療」のサポートもあり。 3社の特徴とサービス、保険料について解説します。

年々増え続ける高齢者の認知症

介護が必要になった原因でも認知症の割合が一番高くなっています。

今回ここでご紹介するのは、認知症の早期発見や予防を促すための保険です。

「いつ認知症になるか…」

「いつ介護する立場になるのか…」

そんな漠然とした不安を抱えて毎日を過ごすよりも、そういったサポートをしてくれる保険に入ることをこの機会に検討してみませんか?

認知症保険が登場しました

1. 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険 笑顔を守る認知症保険「リンククロス」

認知症保険「リンククロス」

認知症だけでなく、軽度認知障害と診断された場合から保障される保険です。

高齢者に多い骨折治療へのサポートもしてくれます。

保障内容(通信販売プラン)

限定告知認知症一時金特約の基準一時金額:100万円

軽度認知障害一時金支払割合:基準一時金額の5%

主契約の基準給付金額(骨折治療給付金):10万円

災害死亡給付金額:主契約の基準給付金額の10倍

基本プラン

主契約

・骨折治療(通算10回限度):骨折をしたと医師により診断され、その骨折に対して初めて治療を受けたとき

→骨折治療給付金1回につき5万円

・災害死亡:不慮の事故または所定の感染症により死亡したとき

→災害死亡給付金50万円

限定告知認知症一時金特約(主契約の責任開始日から181日目より保証開始)

・初めて軽度認知障害と医師により診断確定されたとき

→軽度認知障害一時金5万円

・軽度認知障害一時金の受け取り後、初めて認知症と医師により診断確定されたとき

→認知症一時金95万円
     ↓
・または、初めて認知症と医師により診断確定されたとき

→認知症一時金100万円

※対象となる認知症は「アルツハイマー病の認知症」、「レビー小体病を伴う認知症」、「血管性認知症」、「前頭側頭葉変形症による認知症」、軽度認知障害では「アルツハイマー病による軽度認知障害」、「レビー小体病を伴う軽度認知障害」、「血管性軽度認知障害」、「前頭側頭葉変形症による軽度認知障害」などです。

この保険には対面販売プラン通信販売プランの2種類があります。

それぞれに次のようなオプションを付けられます。

オプション

通信販売プラン:「医療用特定疾病診断保険料免除特約」

がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中により所定の事由に該当した場合、以後の保険料の払込みの必要がなくなり保障は継続されます。

対面販売プラン:「限定告知介護一時金特約」(1回限り)

・公的介護保険制度により要介護1と認定された場合。

・満65歳未満の被保険者について所定の要介護状態が180日以上継続したと医師により診断確定した場合。

・所定の高度障害状態に該当した場合。
→介護一時金50万円「限定告知介護年金特約」(終身に渡り介護年金が受け取れる)

・公的介護保険制度により要介護3と認定された場合。

・満65歳未満の被保険者について所定の要介護状態が180日以上継続したと医師により診断確定された場合。

・所定の高度障害状態に該当した場合。
→介護年金36万円

さらに「医療用特定疾病診断保険料免除特約」が付加できます。

※「所定の要介護状態」の判断基準は、公的介護保険制度の認定基準とは異なります。

通信販売プランの保険料

保険期間・保険料払込期間:終身

「基本プラン」の月払い金額
男性40歳→2,580円、50歳→3,050円、60歳→4,140円、70歳→6,650円
女性40歳→2,760円、50歳→3,580円、60歳→5,200円、70歳→8,850円
「基本プラン」+ オプション「医療用特定疾病診断保険料免除特約」の月払い金額
男性40歳→3,390円、50歳→4,100円、60歳→5,560円、70歳→8,540円
女性40歳→4,080円、50歳→5,090円、60歳→6,640円、70歳→1万590円

2. 太陽生命「ひまわり認知症予防保険」

太陽生命「ひまわり認知症予防保険」

太陽生命が販売している「ひまわり認知症予防保険」は、認知症にならずに過ごせれば、契約1年後から2年ごとに3万円の予防給付金が受け取れるうれしい保険です。

通信販売パッケージタイプ

保険期間、保険料払込期間:終身

認知症診断保険金:100万円

保険金支払い事由:
生まれて初めて「器質性認知症」と医師によって診断確定されたとき。

器質性認知症とは脳の組織の変化による病気で「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」などを指します。

予防給付金:契約1年後から2年ごとに3万円

※認知症診断保険金が支払われると、以後の予防給付金は支払われません。

死亡保険金:加入年齢によって支払われる保険金の金額が異なります。

加入年齢が20代であれば165万円、40代では120万円、70代以降では45万円となっています。

月払い保険料
男性20歳→4,834円、40歳→5,177円、60歳→5,720円、80歳→12,524円
女性20歳→4,729円、40歳→5,228円、60歳→6,338円、80歳→15,915円

この保険には契約から1年の「削減期間」が設けられています。

削減期間中に支払われる保険料等は、責任開始期以後の「不慮の事故を原因とする」場合を除き、半分の金額に削減されます。

「ひまわり認知症予防保険」では次のようなことをオススメしています。

アルツハイマー病の早期発見に役立つ「MCIスクリーニング検査」(有料)

わずかな量の採血でリスクの判定が可能。2~3週間でA~Dランクでの判定結果が届きます。

認知症予防アプリ(無料)

認知症予防アプリ

歩行速度の低下を測定し、認知機能低下リスクをお知らせします。

脳トレドリルで楽しみながら、無理なく脳機能を活性化できます。

見まわり機能「見まわり家族」

見まわり機能で「見まわり家族」を登録すると、お互いの取り組み状況を確認できます。

離れて暮らすご家族同士の情報連携ツールとしても役立ちます。

このほかにも「認知症関連施設紹介サービス」(無料)や、認知症や生活習慣病予防に効果があるとされる「クアオルト(R)健康ウォーキング体験ツアー」(有料)なども行っています。

3. 第一生命 かんたん告知「認知症保険」

第一生命 かんたん告知「認知症保険」

かんたん告知「認知症保険」は認知症に特化したシンプルな保険で、負担の大きい介護費用に備えられます。

保険料も手頃な価格なので、経済的負担が少ないのが一番のメリット。

また認知症に特化しているので、すでに加入している保険と、保障内容が重複してしまう心配もありません。

保障内容

保険期間:終身または定期

契約年齢:終身40~85歳
     定期40~70歳

保険金額:200~1,000万円(保険期間・契約年齢等によって異なる)

保険金の支払い

次のいずれかの内容に該当した場合、保険金が支払われます。

「認知症と診断された」

「公的介護保険制度において要介護1以上と認定され、有効期間中である」

※契約から2年以内の場合は保険料の累計額、2年経過後から保険金が支払われます。

契約例から見た保険料

保険期間:終身
保険料払込期間:終身
保険金額:300万円

月払い保険料:
男性55歳→3,909円、65歳→6,054円、75歳→9,966円
女性55歳→4,704円、65歳→7,530円、75歳→1万3,224円

第一生命が提供する契約者向けサービス

認知症予防アプリ「健康第一」

認知症予防アプリ「健康第一」

特定の動画を見ている目の動きをスマートフォンで撮影、それを解析して脳の状態および認知機能のチェックができるという画期的なメニュー「目の動きでチェック」。

所要時間は5~10分で、結果は後日確認できます。

また表示されたパネルの光る順番を覚え、その順番どおりにタッチしていく「パネルでチェック」。

脳の健康維持に有効とされる「歩く」、「脳トレ」、「食生活の改善・習慣化」ができる「脳にいいアプリ」をカスタマイズして提供しています。

このアプリの最大の魅力は、離れている家族が被保険者の毎日の取り組み状況を確認できるということです。

元気かどうかを毎日電話で確認するのは大変ですが、このアプリがあればタイミングを気にせずに手軽に確認できます。

被保険者本人のことはもちろん、家族の思いにも配慮されたシステムと言えるでしょう。

「代わりに訪問サービス」

代わりに訪問サービス

離れて暮らす家族が連絡しても繋がらない、ご近所には頼みにくいといったケースに対応してくれるサービスです。

「認知症の人と家族の会」の声をもとに開発されました。

家族からの要請を受けるとALSOKのガードマンが無料で被保険者の自宅の様子を確認、結果を報告してもらえます。

離れて暮らしているからこそ変化が把握できず、認知症の発症や進行に気付けない場合があります。

そんな不安をサポートしてくれる心強いサービスと言っていいでしょう。

「認知症相談ダイヤル」

被保険者だけでなく、その家族も365日無料で相談できる専用ダイヤルサービスです。

オペレーターは認知症の介護現場などの経験がある看護師。

医学的な知識はもちろん、介護の対処方法、介護保険制度まで幅広く対応しています。

続々登場する認知症保険

続々登場する認知症保険

それだけ需要が多いということは間違いありません。

「もしも…」のときに備える保険だからこそ、認知症やその介護に対する備えもしっかり検討する必要があるのではないでしょうか。(執筆者:藤 なつき)

この記事を書いた人

藤 なつき 藤 なつき»筆者の記事一覧 (169)

保険・マネー・健康・医療・福祉・教育・伝統工芸・伝統行事等、幅広い分野の記事を執筆。
お仕事をさせて頂きながら、自分自身もたくさんの発見と新しい知識を身に付けさせてもらっていると感じる毎日。2013年FP2級取得。東京育ち、福岡在住。
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