「サービス付き高齢者向け住宅」って、介護はしてくれる? サービス内容、入居条件、かかる費用などを解説します。

サービス付き高齢者向け住宅

「詳しいことは分からないけど、聞いたことはある」と言う人もいるかもしれません。

近年全国的に増加傾向にある建物で、「高齢者住まい法」という制度において造られています。

「親を介護保険施設に入れようと思ったけど、空きがないので、仕方なくできたばかりのサービス付き高齢者向け住宅に入れた。」

という事を耳にしたことがあります。

親の介護の負担があまりにも負担であるという理由で、

「藁にもすがる思いで入所したのはいいけど、実際には考えていた施設ではなかった…」

というケースもあります。

今回は、サービス付き高齢者向け住宅についてご説明をして、気になるお金のことも触れていきます。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅とは

この名称の通り、施設ではなく住宅という扱いです。

これは一般的な考え方なのですが、

「介護がとても大変というわけではないけど、見守りをしてくれたら安心…」

このような方が対象です。

サービス付き高齢者向け住宅は見守りをする

なので、このサービス付き高齢者向け住宅に入ったからといっても、積極的に介護サービスを受けられるわけではないです。

サービス付き高齢者向け住宅では以下の2点について必ず実施するように義務付けられています。

・安否確認

・生活相談


こうやって考えると、要介護4や5の人にとっては向いていない住宅であることがご理解頂けるでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅に入所して、介護が必要になればどうなるのか?

介護が必要となったとき

冒頭でも触れましたが、このサービス付き高齢者向け住宅は住宅という位置付けであり、居宅です。

よって、担当のケアマネジャーのお世話になります。

そして、安否確認などでは対応できないほどの介護が必要になれば、外部のサービスを利用することになるのです。

例えば、サービス付き高齢者向け住宅で生活しながら、月・水・金はデイサービスに行ったり、訪問介護に来てもらったりします

実際には、サービス付き高齢者向け住宅と同系列の介護保険サービス事業所が対応する場合が多いですが、サービスは自分で自由に選択できます。

トラブルになるケースも…

トラブルになるケースも

これは私の勤める特別養護老人ホームに相談に来られた人のお話です。

「近くにサービス付き高齢者向け住宅ができてすぐに入った。」

「その時は身の回りの介護をそこのスタッフがしてくれていたけど、利用する人の数が増えると、何もしてくれなくなった。」

「外部のサービスを使うように言われた…お金が余計にかかる。」

このように困った様子でした。

問題点は2つ

(1) 家族がサービス付き高齢者向け住宅について、十分な理解がないまま入所させてしまった。

(2) 入所の際(契約時)サービス付き高齢者向け住宅側が、十分な説明をしていなかった。

双方に問題があるでしょう。

結局、その家族さんは、たくさんの費用がかかるという理由で別の施設を探すことになりました。

サービス付き高齢者向け住宅の費用について

ケース1:要支援1で身の回りのことは自分で出来る70歳女性の場合

サービス付き高齢者向け住宅が提供するサービス(安否確認・生活相談)だけで十分でしょう。

よって、サービス付き高齢者向け住宅に直接支払う費用だけで構いません。

安いところであれば、月々20万以内の支払いになります。

高くても30万円ぐらいでしょう。(初期費用が必要になる場合もあります。)

ケース2:要介護5で身の回りのことに対して介助が必要な80歳男性の場合

身の回りのことを自分でできないとなると、外部の介護保険サービスを利用する必要があります。

例えば、朝、昼、夕の毎日食事介助が必要なら、訪問介護が必要になります。

さらに、週に3回のデイサービスを利用することを想定すれば、1割負担の場合の合計として、4万2,000円ほど必要です。

訪問介護 3万円 + デイサービス 1万2,000円 = 合計4万2,000円

なので、ケース1の人より更に4万2,000円が必要です。(執筆者:陽田 裕也)

この記事を書いた人

陽田 裕也 陽田 裕也»筆者の記事一覧 (47)

介護福祉士の養成校を卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務する。その後、介護支援専門員や社会福祉士を取得して、現在は生活相談員として相談援助の分野で高齢者福祉に関わっている。高齢者虐待予防や適正な身体拘束についても取り組みを強化し、日々自己研鑽に務めながら、介護保険制度についても理解を深めている。
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