【介護福祉士の怖い実話】介護施設入所者に借金取りが訪問 介護サービスに影響がでるので、入所前にお金問題は整理する

それはある日突然に…

介護施設にまさか借金取りが来るなんて、そんなことは考えてもいませんでした。

私の勤める施設に入所している70代男性、自称元大工を年配の女性とその息子が突然訪ねてきました。

その2人は施設の入所する男性に以前お金を貸しており、それを催促するためにやって来たようでした。

介護福祉士が体験した怖い話

施設を利用するその男性は顔面蒼白状態…

落ち着きもありません。

いくら借りたか覚えていないが、借りた事は間違いない様子…。

この日から、私たち施設職員とその男性利用者は借金取りへの対応に頭を悩ませました。

借金取りはその筋の人だった

借金取りとはいっても借りたものを放置していること自体は問題だと思います。

ただ、私たちが大変だったのは、借りた相手(女性の息子)はその筋の人でした。

お金を借りていた利用者は少ない年金から施設の利用料を支払っていました。

現実的に実際に返す事ができるお金はあまりありません

借りた相手の息子はその筋の人だった

「まずは貸したものを返すのが筋だろう」

「施設のことなんて関係ない」

「そっちの勝手な都合だろう」

このような考えをどんどんぶつけてきます。

返済計画を提示して納得してもらう

私たち、福祉施設の職員である以上、その人を守ることも役割です。

「守る」とは、施設でこれからも過ごしてもらい、衣食住に関しては不自由なく生活してもらうということです。

なので、最低限施設への利用料金だけは確保し、残りを返済する計画を本人と話し合って決めました。

それに対して、相手は渋々納得し、その後はひたすら小額ながら返済していきました。

施設はどこまで関与するのかが課題

通常、施設はこのようなことまで関与する事はありません

今回のような出来事がおきれば、すぐに身元引受人さんに連絡して対応してもらうようにし、施設職員は関与しないという方針にします。

ただ、その男性利用者と家族との関係が非常に悪く、連絡もまともにとれないような関係だったので、施設としてもやむを得ず対応しました。

どこの施設でも課題ですが、1人の利用者に対してどこまで関与していくのかに悩むことが多いと思います。

特に今回のようにお金のことに関してはシビアです。

本人は勿論、その家族さんはお金のことに関してはキレイな状態で入所していただきたいです。

施設はどこまで関与するのかが課題

入所後お金で施設に迷惑を掛けないために

今回のように、借金取りに追われながら施設に入所することは絶対に避けなけばなりません。

その他に、お金に関して施設を巻き込んでトラブルになるケースとして、

・ 相続の問題(亡くなった後、弁護士さんが訪れることもあります)

・ 利用料の未納問題

・ 利用料を払えない状態で入所契約をする

・ 利用料金の領収書の再発行を求める(再発行はいたしません)

・ 成年後見制度を利用することに関して連絡をしない

施設職員としては、このような問題に巻き込まれてしまうと、本来提供するべき介護サービスに影響が出てしまいます

くれぐれも、入所前にはお金に関しては整理しておいてください。(執筆者:陽田 裕也)

この記事を書いた人

陽田 裕也 陽田 裕也»筆者の記事一覧 (47)

介護福祉士の養成校を卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務する。その後、介護支援専門員や社会福祉士を取得して、現在は生活相談員として相談援助の分野で高齢者福祉に関わっている。高齢者虐待予防や適正な身体拘束についても取り組みを強化し、日々自己研鑽に務めながら、介護保険制度についても理解を深めている。
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