【骨髄移植】提供ドナーに助成金や保険給付がおりることも 助成内容や実施自治体などご紹介

競泳の池江 璃花子選手が白血病との報道があり、骨髄移植のドナー登録に関心を持った人も多いのではないでしょうか

しかし、骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植のドナーにはさまざまなリスクがありますし、実際の提供は簡単にできるものではありません

骨髄移植の場合、提供ドナーは通常1週間程度の入院、複数回にわたる通院が必要なうえ、後遺症の可能性もあります

経済的にも身体的にも負担があるため、現実的に考えると難しいですよね。

骨髄移植の提供ドナーに助成金や保険給付がおりることがあります

筆者自身、安易にドナー登録を呼びかけるつもりはありません。

ただ、自治体によっては提供ドナーやドナーの勤務先に対して助成金が出たり、加入中の医療保険によっては給付金が出たりすることもあります

「ドナー登録への意思はあるけれど経済面などが気がかり」という人には、このような情報が役立つかもしれないと思い、記事にしました。

提供ドナーへの助成金や保険の概要、助成制度を取り扱う自治体などをご紹介します。

そもそも骨髄移植って何?

骨髄移植とは、「造血幹細胞移植」の一種で、白血病など血液の病気の人白血球の血液型が一致した人の造血幹細胞を体に入れる治療法です。

「造血幹細胞移植」は、細胞を採取する場所によって

・ 骨髄移植
・ 末梢血幹細胞移植
・ さい帯血移植

の3つに分かれ、それぞれ提供ドナーとなる条件があります。

この中でも骨髄移植は、献血の際にドナー登録を求められることがあるので知っている人が多いと思います。

骨髄移植のドナー登録の条件

ドナー登録の条件

≪画像元:日本骨髄バンク

条件にもあるとおり、ドナーとして登録するからには提供内容について十分な理解の元、登録をしなければいけません

ドナー登録についての詳細やリスクについては日本赤十字社や骨髄バンクのサイトをご覧ください。

ご自身と家族で十分な理解をすることが大切です。

造血感細胞移植情報サービス

日本骨髄バンク

≪画像元:日本骨髄バンク

骨髄移植の助成金制度を実施している自治体

2019年2月現在、骨髄移植のドナー助成金制度を実施している自治体・団体は38都府県、437市区町村(非公開:4自治体)あります。

「提供ドナーへ助成を行っている自治体」(骨髄バンク)

実施している自治体については、

・ 東京23区 → すべて実施
・ 政令指定都市 → 千葉市や名古屋市、京都市は実施有り

横浜市や大阪市は実施なし

といった状況でバラバラです。

自治体の規模や人口とは関係なく、都道府県によっても実施状況が大きく違います

お住まいの自治体が対象になっているかどうか、一度確認してみてください。

骨髄移植の提供ドナーへの助成金、内容は自治体によって違う

骨髄移植の提供ドナーに対して与えられる助成金は、

【提供ドナーへの助成金】
提供ドナーの通院や入院1日につき2万円(上限14万円)

【提供ドナーを雇う企業への助成金】
提供ドナーの通院や入院1日につき1万円(上限7万円)

となっていることがほとんどです。

ただ、自治体によって助成金の内容や対象者は若干異なります。

下記の東京の新宿区と京都府京都市の例を見てみるとわかりますが、新宿区は提供ドナーと提供ドナーが勤務する企業が対象ですが、京都市の対象者は提供ドナーに限ります。

・ 東京 新宿区の助成金内容

東京都新宿区の助成金内容

≪画像元:新宿区

・ 京都府京都市の助成金内容

京都府京都市の助成金内容

≪画像元:京都市

このように、自治体によって助成金制度の実施状況も助成内容も異なります。

骨髄移植のドナー登録を考えている人で経済面などが気になる人は、自治体ごとの助成金有無や助成内容の違いもふまえて、登録を検討してみてはいかがでしょうか。

骨髄移植の提供ドナーに保険給付がある場合も! 対象となる医療保険とは

骨髄移植の提供ドナーに対し、加入中の医療保険から給付がおりる場合もあります。

「骨髄ドナーに対する給付等がある商品の概要」(骨髄バンク)(pdf)

対象となる医療保険を取り扱う保険会社は多く、日本で初めてドナー給付の保障を作ったプルデンシャル生命から、日本生命保険相互会社といった大手国内生保まで、さまざまです。

給付内容は入院給付日額10倍から20倍相当の一時金が支払われるケースが多く、ほとんどの保険会社で保険加入後1年経過後の給付であることなどの制限がついています

ドナー登録を考えている場合、加入中の医療保険の保障はどうなっているのかもあわせて確認しておきましょう。

ドナーについて学ぶきっかけに

ドナーについて学ぶきっかけに

骨髄移植の提供ドナーへの助成金や保険給付について、ご案内してきました。

ただ、これらの給付はあくまで経済的な負担を少しでも緩和するもので、やはり身体的な負担が気になる人は多いと思います

家族がいる人は家族からの理解も必要ですし、子どもが小さい人は後遺症リスクも気になります。

筆者もかつて白血病で身近な人を亡くし、自分にも何かできることがないかと骨髄移植のドナー登録を真剣に考えました。

さんざん悩んだ揚げ句、

「自分の身体は自分だけのものではない、もし何かあったら子どもの世話はどうするのか」

と思い、子どもが大きくなるまでは登録を見送ることにしました。

この決断が正しかったのかはわかりません。

ただ、登録について真剣に考え、リスクや助成金のことも知ることができたので、良い勉強になったのではないかと思います。

骨髄や臓器提供という行為の是非を問うことはできませんし、安易にすすめるつもりもありません

当記事よりドナーについて学ぶきっかけになれば幸いです。(執筆者:服部 椿)

この記事を書いた人

服部 椿 服部 椿»筆者の記事一覧 (40)

とある金融系企業で10年間勤務する中でFP資格を取得。お金の情報を提供するメディアを運営するかたわら、コンテンツ企画・編集・執筆まで幅広く経験。執筆の楽しさに目覚め、フリーライターとして独立。「世の中の役立つ情報を整理し、知識や知恵をプラスしてわかりやすく記事にすること」をモットーにして、家計、節約/貯蓄/投資/教育/子育て/住宅ローン/保険など幅広い記事を執筆。
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