お墓はずっと野外に置かれているものです。

四六時中雨や風や日光にさらされるため、経年劣化はやむを得ません。

年月が経つごとに汚れやキズなどがつきやすいため、お墓を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスやリフォームが望ましいでしょう。

お墓のリフォームにはどのようなものがあるのか。

その特徴や費用についてご紹介いたします。

お墓のリフォーム

戒名の文字彫刻

墓石には亡くなった人の戒名などを彫刻します。

彫刻場所は主に2つあり、ひとつは竿石の側面、もう1つは墓誌(戒名板)です。

竿石に彫刻する場合は寺院に魂抜きをしてもらわなければなりません。

身内に葬儀ができた場合、納骨の日までには彫刻が完了するよう、石材店に依頼しましょう。

通常、依頼から2週間から1か月で作業が完了します。

費用相場は3万円から5万円です。

ペイント入れ直し

彫刻部分にペイント入れることで、文字等が見やすくなり、お墓全体の印象も明るくなります。

彫刻は主に、竿石正面(「◯◯家之墓」や「南無阿弥陀仏」など)、建立者名と建立年月、先祖代々の戒名、家紋などがあります。

費用相場は5,000円から2万円でしょう。

墓石の磨き直し

お墓ができたばかりのころはピカピカだったお墓も、年月が経つとざらざらしている、という経験がある人もいるでしょう。

墓石の表面を磨き直すことで、新品同様の輝きを取り戻します。

ただし、作業は工場で行うため、撤去費用、運搬費、据付費用なども発生します。

費用相場は30万円から50万円でしょう。

水抜きのための穴あけ

お墓の中には水がたまる箇所があります。

花立てと水溜です。

横穴をあけることで、中にたまった水を外に放出でき、常に墓石を清潔な状態に保てます

費用相場は2万円から5万円でしょう。

墓石の傾き直し

古いお墓の場合、墓石の下に基礎を打ってないことがあります。

土の上に重い墓石を据えただけだと、やがて地盤が沈んでしまいます。

墓石の傾き直しでは、いったん墓石を解体して、基礎工事やカロートの設置をし直します

費用相場は10万円から30万円くらいでしょう。

墓地の防草化

墓地の防草化

墓地の雑草は利用者の頭を悩ます一番の問題です。

お参りのたびに腰を屈めて草抜きするのは実に大変なことです。

墓地の防草化にはいくつかの方法があります。

モルタルで地面を固める

ひとつは地面を完全にモルタルで固めてしまう方法です。

最も安価に、しかも確実に雑草を防ぎますが、墓地をモルタルで固めることに抵抗を持つ人がいるのも事実です。

1㎡あたり5,000円から1万円が相場でしょう。

特殊な土を用いる

次に、「防草マサ」や「ストーンレジン」などの草が生えない特殊な土を用います

しかし、草が生えにくい反面、透水性に難があり、水の逃げ場がない、苔の原因になるなどのリスクもあります。

21㎡あたり万円から5万円が相場でしょう。

石貼りにする

そして、足下を石貼りにする方法です。

墓域内全体が石で仕上がるので、高級感が増しますが、費用が高くかかります

また、石碑や外柵との調和によって見栄えが変わるため、リフォームによる石貼りの追加は見た目のリスクもあります。

1㎡あたり10万円から30万円が相場でしょう。

お墓のことは石材店に相談しよう

お墓のことは石材店に相談しよう

お墓には私たちのルーツであるご先祖様がいます。

お墓参りをすることで自分たちの心がすっきりするのは、きっとご先祖様と自分たちがつながっているからではないでしょうか。

気持ちよくお墓参りをするためにも、お墓で気になることがあれば、すぐに石材店に相談してみましょう。(執筆者:五十嵐 信博)