「介護費用を抑えたい」をケアマネージャーに明確に伝える3つのポイント

介護費用の不安はその道のプロ、ケアマネージャーに伝えて

介護保険の介護認定を受けると担当のケアマネージャーが紹介されます。

ケアマネージャーは、必要な介護サービスをコーディネートして、円滑に利用することができるようにプランニングを行います。

2000年4月から施行された介護保険制度によって、こうした公的な介護サービスを気軽に利用できるようになりました。

介護が必要になった時、介護保険サービスを利用することで適切な介護を受けることができ、家族が一人で抱え込むことなく介護する人の負担が分散できる仕組みへと変わりました。

しかし、介護は長く続く傾向にあり、介護サービスを受け続けることでかかる費用が悩みどころになっているかと思います。

介護保険の仕組みがよくわからないということもあり、介護費用を抑えたいと思ってもなかなか言い出せないというご家族も少なくありません。

そこで今回は、介護費用を抑えたいとケアマネ―ジャー伝えたい時にどのように相談したら良いのか3つのポイントを挙げてご紹介します。

介護サービス

1. 受けたい介護サービスと費用の予算を伝える

ケアマネージャーは、介護サービスを調整したり、生活全体をみて必要な支援をコーディネートするプロです。

その根本は「利用者本人、家族の意向に沿ったマネジメントをする」ということにあり、ケアマネージャーは利用者や家族が望む暮らしが実現できるように支援していきます。

どうしたら両者の暮らしがバランスよく成り立つのかを第一に考えます。

そのため、

「家族が不在になるので泊まりの施設(ショートステイ)を利用したい」

「自宅で入浴ができないのでどこか施設(デイサービス)に通いたい」

など、受けたい支援やサービスをケアマネージャーに明確に伝えることがまず大切です。

そして、利用する介護サービスの費用についても必ず確認しましょう。

実際の介護費用は事業所によって違いがありますので、介護費用を確認することは当然のことです。

自分の希望する時間、回数ではいくらかかるのかをきちんと把握することです。

予算を超えてしまう場合には、他のサービスでの代用やご家族のやりくりでサポートできることは省くなどの調整が必要ですので、利用したい介護サービスの優先順位を考えておくことも有効です。

ケアマネージャーは、実際に利用できる介護サービスのプランのモデルを提示しているだけですから、初めからがっちり介護サービスに頼る必要もありません。

まずは、一番利用したいサービスを1つ利用することからスタートしてみると、足りないサービスやほしいサービスが浮き彫りになってくることもあります。

次に、介護費用についての予算も伝えるようにしましょう。

「介護を利用する本人の年金以内に収まると助かる」

「年金で不足な分は子で補填できる」

など、大まかで構いません。

くり返しになりますが、ケアマネージャーに費用を確認したり、予算を伝えるということはごく自然なことです。

2. 利用者の大まかな収入を伝える

年金

利用者本人の年金や収入を大まかに伝えておくと、行政が行っている減免制度を利用できるかどうか、ケアマネージャーが確認することができます。

例えば、ショートステイなどの宿泊を伴うサービスでは、保険者(市町村)に申請することで、年金収入や世帯の収入額によって食費と居住費が割引される「負担限度額認定」という制度があります。

こうした制度の手続きをするか否かを、ケアマネージャーが見当をつけやすくなるのです。

この他にも、ケアマネージャーは介護保険に関する各種制度を把握しています。

大体の収入を伝えながら、申請できる制度がないかを相談していくとよいでしょう。

(参考資料:厚生労働省 「負担限度額認定」(PDF)

自分で調べたことの確認を含めて、伝える

介護保険制度は複雑で制度の内容やルール、費用の設定などが分かりにくい一方で、ケアマネージャーに何度も質問はしにくいと感じる人もいるかもしれません。

まして、希望するサービスをケアマネージャーが探してきてくれたのに、お金の話は伝えにくいという場合もあるでしょう。

そのような場合には、

「聞いた話だけど〇〇デイサービスは他のデイサービスよりも食費が少し安いと聞いたけど本当なのか?」

「ショートステイによって実費が異なるのですよね?」

など、事業所が独自で金額を設定できる食費やおやつ代、クリーニング代などについて確認の意味で質問しながら、かかる費用の希望を伝えるのもよいでしょう。

インターネットの利用が当たり前となった現代では、ホームページを公開しているサービス提供事業所がたくさんあります。

実際に利用するかもしれないということでしっかりと調べられていて、ご家族のほうが詳しいという場合もあります。

また、情報公表サービス制度などによって、常に介護サービス事業所の詳細が公開されています。

それらを閲覧してからケアマネージャーに希望を伝えたり、質問するご家族も多くなっています。

自分で調べた情報、聞いた情報はどうなのか、という形でケアマネージャーとやり取りしていくという方法をとることで、ケアマネージャーに自然な形で費用に関する意向を伝えることが可能になります。

ケアマネージャー

ケアマネージャーとよい関係を築き、介護サービスをより有効なものに

ご本人、ご家族がそれぞれに安定した生活を送ることができるように、介護費用についての意向をケアマネージャーに伝えるということは大切なことに違いありません。

介護予防の意識が強まっているため、無駄な介護サービスを設定するケアマネージャーは少なくなりました。

最小限の介護サービスをより有効なものとするために、そのタイミング、回数、時間をプランニングする力はケアマネージャーの腕にかかっているのかもしれません。

そのためには、遠慮は抜きで、「ここが大変!」というところをしっかりと伝えられる準備をしてケアマネージャーに伝えましょう。

ケアマネージャーも「ここが大変!」の声を待ってるはずです。(執筆者:佐々木 政子)

この記事を書いた人

佐々木 政子 佐々木 政子»筆者の記事一覧 (186) http://manetatsu.com/author/msasaki/

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう!
【寄稿者にメッセージを送る】

今、あなたにおススメの記事
本サイトの更新情報をfacebook・Twitter・RSSでチェックしましょう