新しくお墓を建てる費用は、200万円とも300万円とも言われています。

お墓はご先祖様の家そのもので、一度建ててしまうと何世代に渡ってお祀りできるため、コスパは悪くありません。

しかし、最近は親子が離ればなれに暮らすのが当たり前な時代です。

先祖をつなぐお墓を建ててもすぐに墓じまいしてしまう風潮にあり、数十年で手放してしまうお墓はどうしても割高になってしまいます。

そんなお墓の値段はどうやって決まるのか、その内訳を解説します。

お墓の値段はこうして決まる

お墓の値段 = 墓地 + 墓石

お墓の費用は、墓地の費用と墓石の費用で決まるということを、まずは頭に入れておきましょう。

家を建てる時に土地と建物それぞれに費用がかかるのと同じことです。

墓地の費用 = 1㎡単価 × 面積

墓地の費用は正式には「永代使用料」と呼ばれます。

土地そのものを買うのではなく、永代にわたる使用権を買うからです。

永代使用料は、地価と墓地の面積に比例します。

東京での価格を例に出すと、都心にある都立青山霊園(港区)が1㎡あたり275万8千円なのに対し、同じ公営霊園でも郊外にある都立多摩霊園(府中市)は1㎡あたり90万円です。

少しでも墓地の費用を安く抑えたいのであれば、1平方メートルあたりの単価が安く、面積の狭い墓地を購入しましょう。

ただし、ただ安ければよいというものではなく

・その墓地がお参りがしやすいか

・限られた区画の中で自分たちが望む墓石の実現が可能か

など、総合的に考えなければなりません。

お参りしやすいか。自分たちの望む墓石か。

墓石の費用 = 石種 × 石の量

墓地を確保したら、次はどのようなお墓を作るのかを考えます。

墓石の価格は、石の種類と量で決まります

つまり「どの石で」「どんなお墓を」建てるかによって、費用はある程度コンロトールできるのです。

墓石に用いる石材の種類は100以上もあると言われており、石種によって費用が大きく異なります

瀬戸内海は良質な石材が採れる地域として有名ですが、瀬戸内の銘石と呼ばれる「庵治石」(香川県)、「大島石」(愛媛県)、「青木石」(香川県)を比べてみても、庵治石の価格は他に比べて群を抜いています。

大島石も高級石材ですが、これによく似た中国産の「AG98」という石材を用いると、見た目はあまり変わらないのに価格は半額になります。

そして、これらの石をどのくらい使用するかによっても費用は大きく増減します。

大きいお墓ほど高く、コンパクトなお墓ほど安く抑えられるのは言うまでもなく、細部にこだわることによっても加工賃がかかります。

お墓の建立は基本的にはオーダーメイドです。

石材店に相談して見積もってもらいながら、価格と形の両面で理想のお墓づくりができればよいですね。(執筆者:五十嵐 信博)